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2012.01.19 01:29

東大:秋入学移行へ 入試は春、体験活動推奨 5年後めど検討--中間報告

京大と阪大も動きを見せました。

大学秋入学:京大、大阪大も検討へ


以前にこんなブログを書いています。

東大の秋入学検討は本気だぞ!

※このブログをキーに、プレジデントファミリーさんからも取材を受けました。


…図らずも、僕の予想があたっている方向に向かいそうです。




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2011.07.01 16:15

7月1日、電力制限発動の日に、教育業界にとってはビッグニュースが飛び込んできました。

東大、秋入学への以降検討 国際化を加速

自分が知る限り、上記の日経新聞の記事がファーストリリースでした。ただ、登録者ではないと読めませんので、読売新聞の記事も下記に紹介します。

東京大学、秋入学を検討…入試日程は現行のまま


脊髄反射的に「これは東大、本気だ。」と感じました。
“こんな話前からあったよ。また話だけで実行は難しい、という結論になるんでしょ”という、ありがちな感じ方で今回は捉えてはいけない、と。。。
私見ではありますが、教育関係にアンテナを高くしている僕の考え方を述べさせていただきます。


昨年の秋頃、とある大学の広報部長とお話しました。僕が信頼をおいている方の一人です。
彼からこんな発言がありました。

「センター試験は近いうちに取り止めになる、とヨんでいる」

理由その一。
「リスクマネジメントが叫ばれるこのご時勢に、大学入学希望者のほとんどが一斉に同じものを受ける試験形態は、危険極まりないから。」

理由その二。
「センター試験が廃止になっても、高大接続テストがあれば、文科省の天下り先が確保できるから。」
参)高大接続テスト(PDFです)
http://www.keinet.ne.jp/doc/gl/09/0708/toku_0907-2.pdf

この2つの理由についての更なる説明は、ここでは触れません(本題とは余り関係がないため)。
最後の理由その三。

「グローバルスタンダードを目指すのに、“1月に実施するセンター試験”は邪魔だから」

大学の国際化についての本気度。
文科省が「国際化拠点整備事業(グローバル30)」という事業を推進しています。
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/1260188.htm
2009年度(初年度)予算41億円、10年度は30億円、11年度は29億円です。
減額されつつはあるものの、10年度の事業仕分けにより「予算縮小」が命じられたにも関わらずこの金額ということや、仕分けの際に有名大学の理事・副理事が連名で「予算縮小に反対」の書名を出すなどからも本気度が伝わってきます。
別の尺度では、昨年話題になった文科省の「大学生の就業力育成支援事業」
http://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/kaikaku/shugyou/1292891.htm
話題性ではグローバル30とは比べ物にならないほどあったんですが、こちらの予算が初年度30億。今年度29億。
現時点では同予算ですが、初年度予算のつき方、そして菅政権下で最大の課題と捉えられている「雇用の回復」を受けての就業力育成…と考えると、グローバル30への注力は並々ならぬものがあることがお分かりになるかと思います。


上記のようなことを大学関係者と話し、推測した昨年の秋。

そして、今年2月、京大カンニング事件が世間を大きく騒がせました。
犯罪というくくりの「悪いこと」の程度に比してマスメディアの騒ぎ方がはるかに大きかった、と思われたことも多いかと思います。
僕自身もその1人で、穿った見方をすれば「簡単に誰でもわかり、やっている人がいてもおかしくない(もちろん、いいこととは思いません)ものを、何で今さらのように“そんな技術があるなんて!”的に取り上げるんだろう」と感じていました。
…つまりは、(どこかの、誰かが)入試制度に一石を投じたい思惑のようなものを感じたんですね。


さらに震災。東大の合格発表が3月10日で、直後の天災だったことから、東大の教授陣でも入試のあり方が大きく議論されたようです(東大関係者へのヒアリングによります)。


それらを受けて今回の東大秋入学の記事。
全てのストーリーが

「大学の秋入学が日本において実行に移される」


方向に向かっていると、肌感覚で感じました。


大学広報の方との話から今日に至るまでの経験に付加して、今日の「記事が出た」ことについて思うこと。

1つは「なぜ7月1日だったか」ということ。
とても目立つ日ですよね。電力制限発動の日ですから、様々なニュースソースに「見に行く」個人活動の時間は昨日より増えていると思います。
記事の内容を見る限り、以前からわかっていたことを、今日リリースしたのは間違いないと見ています。
であれば、東大と日経が(普通の東大~日経の記事に比べても)目立たせたい、話題にしたい、という意図を伺えます。

2つめ「なぜ2時2分だったか」ということ。
他の新聞社がネットニュースで情報を察知し追いかけ、ソースを確かめ記事化すると、正午前後(結果的に)。
そこまでは「日経の記事」にしたかった…つまり「教育視点の意図」ではなく「経済視点での意図」の匂いを感じるのです。

3つめ。「なぜ日経新聞がファーストリリースだったか」ということ。
2つめと重なるのですが、東大→日経新聞という情報流通の流れが、かつ、それだけがオンリーワンで形成された、というところに、「経済」からの圧力(とでも申しますか)を感じます。


これらから…(重ねて、推測に過ぎないのですが、と断らせていただいて)次のように僕は考えました。

==========
大企業は外国人採用により本腰を入れたいと思っている。なぜなら(現状において)日本の学生よりずっと優秀だから。しかし卒業時期~たとえば、中国は6月が主~の関係で、今の「4月1日入社」はやりにくい。
→入学を9月にし、その後、将来的に「3月卒業」がスタンダードではなくなれば、名目上「秋入社」をスタンダードに出来、そして外国人採用がやりやすくなる。
→経済産業省、経済界も、本動きは賛成するのではないか?だから日経なのではないか?
==========


経済側も「賛成」にまわれば、文科省と経済産業省の意見の一致をみます。これは世の中、動く確率がグンと高まりますよね。

そういう世の中の状況を見越して、東大側がリリースした…だから「本気」だと思うんです。
このリリースをテコに、文科省も経産省も「そっちの方向」に動きやすくなる、という、レバレッジがレバレッジを生む循環も作れますし。。。

蛇足ですが、本記事をリリースすると「ギャップイヤーなんて…学生が遊ぶことに費やすだけだよ、きっと」的な意見が出ることはすぐに予想できます。
※ギャップイヤー=入試は春、入学は秋、とすると、6ヶ月間の合間がでる、その期間のこと。
東大側も100も承知でしょう。
→ギャップイヤーについて否定的な意見が集まれば、現状では「入試制度は変えない」としているものの、それこそ「入試制度自体を変える」(高校は3月卒業、しばらく受験勉強に専念させ、8月入試の9月入学、とか)ことへ舵を切りやすくもなる、なんて見方もできます


以上の推測について、1つ1つ細かいところを見れば、解釈があさっての方向を向いているかもしれません。僕の表現の貧しさもあり…(そう感じられたとしたらすいません)。
ただし、だとしても、全体として俯瞰すると、僕には「東大の秋入学検討はかなり本気」という肌感覚が先にくるのは確かなんです。

以上の推測について、1つ1つ細かいところを見れば、解釈があさっての方向を向いているかもしれません。僕の表現の貧しさもあり…(だとしたらすいません)。
ただし、だとしても、全体として俯瞰すると、僕には「東大の秋入学検討はかなり本気」という肌感覚が先にくるのは確かなんです。


パラダイムシフトがすぐそこにきています。

社会人になる前の皆さん、「いまのあり方」が変わることが、「早く」そして「速く一気に」「とてつもないレベルで」起きることは、今後頻発する、そんな時代の転換点に生きていると言う意識を持って、受身ではない自分造りをどんどんやってほしいと思います。

保護者の皆さん、「今までの受験体制において」成功するお子さんを育てることに執着しすぎず、どんなことがあっても、積極的で自ら実力・学力向上に努められるお子さまへと成長させてください。

そして、教育に関わるすべてのみなさん。子どもたちのために、日本の将来のために、今までの枠組みに囚われない教育法・教育サービスを生み出していきましょう。
誰よりも、「その先につながる実力養成」を謳うZ会に勤める、寺西隆行、自分自身に、強く伝えます。
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寺西隆行
ICT CONNECT 21 の寺西隆行です。小松高校→東大理一→工学部環境系→教育の道へ。教育とマーケティングをずっと見つめながら過ごすことが喜びです。
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