論点 「脱ゆとり教育」行方は(毎日新聞)
http://www.mainichi.jp/articles/20160824/ddm/004/070/059000c
市川伸一教授と平川理恵校長、そして寺脇研教授の3者の意見が紹介されています。
※市川教授と平川校長は、教育課程企画特別部会の委員でもあります。
面白いなあと思ったのは、さまざまな見方をされている3者なのに、
知識重視か思考力重視か、という二項対立は不毛だ
という見解は見事に一致しているところです。
これはまったく同感です。
どっちも大事、どっちも身につけて、成長しなければいけないんです。
先日、教育課程特別企画部会(第20回)が行われ、その資料において、19回に出た主な意見が公開されました。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/053/siryo/__icsFiles/afieldfile/2016/08/22/1376199_11.pdf
5ページ目に下記のような意見が書かれています。
「「知識重視か思考力重視かという二項対立的な議論に終止符」とあるが、これは随分前に終わっていることではないか。このタイミングでというのは、少ししっくりこない。」
恐らく、この委員の方の周りでおきている教育においては、この二項対立が終わっているのでしょう。
そして、市川教授、平川校長、寺脇教授においても、ご自身が携わっている教育では、不毛な二項の対立的考えを決して持ち込んでいないはずです。
ただ、それでも、3者の意見として「(知識重視か思考力重視か、の)二項対立とは不毛」と表現されている。
…ということは、「不毛な二項対立」がいまだに社会に存在する、という認識なのではないでしょうか。
だからこそ、知識重視か思考力重視か、という二項対立に終止符、と、今回はハッキリ明記する。
教育関係者の揺ぎ無い、そして断固たる決意が伺えます。
2016.08.24 23:20
- カテゴリ :教育のこと