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2012.12.24 13:53

Z会の中学準備コース
http://www.zkai.co.jp/jr/junbi/
に関わっている関係で、

「中学入学前にやっておかなければいけないことはなんだろう?」

ということが、もっかの関心ごとです。
今までの教育業界経験から把握できていることもありますし、お客様の不安を聞いて、中学準備コース応援サイト
http://www.zkai.co.jp/jr/junbi/ouen/index.html
なるものも立ち上げていますが、このテのものは常に「他にもないか?」を探さなきゃいけない、そう思っていますので…


僕は

「中学の先生の率直な声」

をとても大事にしています。
とくに、率直な声の中でも、雑談の中で「中学の先生をやってて、小学校卒業までにこういう子にしててくれるとありがたいんだけどなー、というのってあります?」とぽろっと質問したことに対し、脊髄反射で出てくる声を…。

・中学の先生の期待を、小学生の保護者の方が聞く機会なんてほとんどない
・中学の先生が教育の話をするときに、この話題を自ら語ることはほとんどない(そりゃ、中学生の話が先ですからね)
・「中学生になったお子さんを持つ保護者の方」からは聞こえてこない声が聞ける

わけですから。
そこに「(調べても)気づかない何か」があると思っていまして。


12/23(日)、北海道の中学国語の先生、堀裕嗣先生を招いて、教師を中心とした勉強会「明日の教室(東京分校)」が開催され、僕も出かけてきました。
三連休のど真ん中の、午後13時30分~17時という長丁場の有料勉強会ですから、集まっている人たちは、本気で教育を考えている人ばかり(じゃないと来ませんよね)。

終わったあとの懇親会で、何人かの中学の先生とラフに話す機会が生まれ、率直に上記の質問を投げかけました。その回答です。
タイトルの通り、回答は、多分に「しつけ」的なものです。
しかし、「しつけ」が出来ていれば学力は伸びる、と、僕は確信しています(恐らくはそういう先生も少なくないと思います)。
だから、子どもの学力を伸ばしたい!と思っている保護者の方ほど、読んでほしいものでもあります。


繰り返しになりますが、脊髄反射で返ってきた回答です。
「うーん」と考えて返ってきた回答ではない、という視点で、ご覧戴ければ、と存じます。


1.提出物を提出できるようにしておいてほしい!

言われたことを守れないお子さんが増えているんでしょうか…

「先生の言うことに従って、素直に言われたことは守る」って、学力向上の土台を作る、キホンのキだと思います。
教える―学ぶ、という関係性を築かなければいけないわけですから。
未習の知識も全教科、全部自分で学んでいくよ~って気持ちと行動がない限り(まあ現実的にはありえない話ですが)、どこかで「教えられる」ってシーンが必要で、そのときには先生の言うことを斜に構えて受けるよりも、素直に聞いた方がいいわけで。
だって自分がわからない知識なわけですから、そこに自分の価値基準を入れるより、専門家の先生の言うことを黙って聞いた方がいいでしょう…。


2.思いやりの心を持たせてほしい!

この言葉を出された先生の、隣の席にいらっしゃった先生も深く頷いていました。

ちょっと脊髄反射にしても意外なコメントでしたので(小学校卒業段階、という特定時期に求めるような事柄とは異質に感じたので)、「なんでですか?」と突っ込んでみました(もちろん、思いやりの心を否定するわけじゃあないですよ)。

「私はそれやる!(他はしない!)という自己チューが増えているんですよね…」

とのこと。

学校生活には、給食当番、掃除当番、その他、自分たちの学校、自分たちのクラス、といった中での自治が必要です。必ず協力してやっていかないと、学校やクラスといった「社会」が成り立ちません。そして、「社会」を乱している一人が自分である、ということに、「自分で勝手にやることを決めて(そして「決めた“やること”」そのものは決して悪いことではない)、他には協力しない」タイプの子は、自分が悪いと思っていません(悪意ではなく、気づいていない、ということです)。
これは、とてもヤッカイ。学校経営や学級経営の観点からは。

社会はみんなで創るもの。
自分勝手な人が蔓延った社会に自分自身が住んでしまうと、自分自身も不幸になる。
だからせめて、自分自身は、自分勝手な立ち居振る舞いをしないことで、社会を少しでも幸せにしたい。社会から幸せを感じたい。
そんな価値観を凝縮すると「思いやり」という言葉なのかもしれません。


3.「はい!」という気持ちがほしい


言い訳したり、逃げたり、そんなお子さんが増えているんでしょうかね。


4.嘘をつかないでほしい

同上。。。


3、4の話が出たときには「やっぱり親の教育のところが多分にあるよね…」と先生は異口同音に仰っていました。
繰り返します、3連休の最中、勉強会に出ているような先生方です。自分たちでやるべきことはすべてやる!のような先生ばかりです。
そんな先生であっても、雑談でぼそっと話すときに、「親」が原因、という言葉が出てくることを想像してほしいんです。

そんな親に育てられた子だけ、の問題と、他人事のように感じない方がいいです。
子どもは子どもたちだけで、子どもの世界を作ります。
「悪貨は良貨を駆逐する」。心がまだ成長段階の子どもたちの世界では、そうなりやすいです。

つまりは、自分の家庭で、どれだけ素晴らしい躾をしていても、他人に影響されるところはゼロにはならず、先生が問題視するような親の子どもに自子が影響される、学級が影響される、学校が影響される…
そんな問題意識も持ってほしいんです。
自分の子どもを大切に思うのであれば、問題行動をする親の居場所がなくなるような、そんな親のコミュニティ・雰囲気作りを、学校とともにやってほしいんです。
学校の先生だけでは無理ですから…。


以上、脊髄反射の回答に、私見をあわせて述べました。
少しでも中学入学前の保護者の皆さんの、参考になるところ、ありましたら幸いです。


<2012.12.24 17:00追記>

仲間内の先生(素晴らしい先生方です)から「ちょっと(先生の)姿勢に疑問を感じる」というコメントを2、3(メールなどで)頂戴しましたので、補足しておきます。
本先生からのコメントは、すべて脊髄反射で出てくるコメントであって、「(いろいろ)考えて出てくる」コメントではありません。
いろいろ考えたらこのようなコメントはまず出てきません。良い先生ほど、このようなコメントを愚痴っぽくすることを、責任転嫁と捉えていますので。

とはいえ、そういう先生の素晴らしい姿勢に、保護者である立場の人間は甘えちゃいけないと思うんです。先生だって人間です。先生の脊髄反射で出てくるコメントは、「こうあってくれるといいんだけどね」のような、ちょっとした願望が出てくると思いますので、自身の家庭内でのしつけや、PTA活動に関わるときなどで、やれることはやろうよ、という思いで書いてます。ご了承ください。
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寺西隆行
ICT CONNECT 21 の寺西隆行です。小松高校→東大理一→工学部環境系→教育の道へ。教育とマーケティングをずっと見つめながら過ごすことが喜びです。
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