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2014.06.08 23:30

6月6日(金)、三島市のZ会ビルで、Z会の有志で主催した橘川幸夫さんの講演会(放課後勉強会)を行いました。

話が面白くてためになる方を三島に呼んで、Z会の社員のためだけではなく、地域にも良き芽をはぐくんでいきたいというこの活動、シャープマインドの松尾順さんに始まって、もう2年半になり、随分と地域の方の参加も増えてきました。
そして、東京からもいらっしゃる方もおり、今回は初回の講師、松尾順さんも聴衆として参加するわ、東京の高校生物の教師もいらっしゃるわ、で、多彩な聴衆での勉強会。

初めて参加された、富士宮高校の青木校長はこのようなブログをしたためてくださいました。

場の創出
↑青木校長のブログにリンクします(とてもためになる内容です!)

ブログから引用します。

==(引用開始)==

まず、自己紹介ということで、御自身が発刊にかかわった「ロッキング・オン」の話から始められたのであるが、そこで同人誌とミニコミ誌の違いに触れられた。同じようなものである二つには、大きな違いがあると仰る。同人誌は、文章を書きたい、書いたものを世に出したい人たちが集まって作る。すなわち、主役は人である。そこでは、それぞれの人々が技を鍛えることを競っている。それに対して、ミニコミ誌は、メディアがが主体になっており、そこに参加する人々は場を共同で作っている。音楽で言えば、同人誌はクラシックやジャズの世界であり、ミニコミ誌はロックの世界である。
 このお話を伺いながら、「場を創出する力」を思い浮かべた。メディアの発達とともに、誰もが容易に情報を発信できる時代になった。しかし、バラバラに発信しても、大きなムーブメントにはならない。共同の場を作ることで、社会に対して影響力をもつ動きに育つ可能性が出てくる。
 教育に関しても、今、大切なことは、学習の場を如何に作り上げるかである。

==(引用終了)==

「場を創出する力」そして「学習の場を如何に作り上げるか」。とても心に響く文章です。


今回の放課後勉強会、これまでとは違ったシーンが見られたんですね。
何かと申せば、終わった後、Z会の社員、そして聴衆が、勝手に話し始めた、というシーン。
名刺交換しましょう!というようなノリではなく、自然に輪ができ、自然に話始め、そして自然に名刺交換まで発展するような、そんな雰囲気。
ちょっとほろっときました。こういう場、Z会で、三島で、創りたかったんだよなあ、と。

場を創ることにこだわっている橘川さんの講演だったからかもしれません。
放課後勉強会が2年半続けてきて温めてきた雰囲気もあったかもしれません。
今回いらっしゃったメンバーが化学反応起こしやすいメンバーだったのかもしれません。

場って、ほっといてもできないんですよね。
場を形成する側、場に参加する側、みんなが一緒になって創り上げないと。
僕は形成する側ですが、創り上げる参加者が集うようになり、ほんと、「いい感じ」になってきたなあ、と思っています。
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2014.02.25 16:33

「教育について話聞かせてー」とか「Webのことをいろいろお話しましょー」とか、いろんな方からお声かけされるんですが、その前にまずこれは必ず読んでおいてほしい、という書籍に出会いました。

森を見る力~インターネット以後の社会を生きる
(↑晶文社さんのページにリンクします)

心から惚れました、この本。

僕の専門分野である教育の話、これまでの経験上得意分野であるWebの話やマーケティングの話、さらに最近、はやり言葉になっているあわせたEduTech(エデュテック)の話…
具体的に意見交換するにも、語る領域の総体に対する「感度」がかみ合わないと、お互い時間の無駄遣いなんですよね。

僕が得意とする領域で、同じくらいの知識や知見を求めているわけじゃないんですよ。
そもそもその格差があると話せない、などとしてしまうと、知識や知見が社会に広がることがないですし、僕も不勉強な領域にコミットできなくなるわけですし。

ただ、話したいー、というからには、「感度」はあわせてほしいんです。
普段からアンテナを立ててないのに、いきなり教育に関わることになったから話したい!と言われても、多分僕が提供できることはありません。というより、僕と話すのとは違う方法を模索した方がいいと思うんですよね。
歴史を振り返り、今の状況を見て、何が「社会的感性」(とでも申しましょうか)として変化しているか、ということを捉える所作を、無意識的に普段からやっていて初めて、僕の話が有効になると思いますし、有効になるんであればほんと、喜んで話します。
(あ、僕のブログを毎日見ていてくれてもいいですね。大笑)

インターネット以後の世界が、それまでと「社会的感性」が全く変わってしまっていること、この書籍にはとても論理的に、簡潔に、わかりやすく書かれています。
インターネットそのものの変化、とだけ、短絡的に捉えてほしくありません。
インターネットの出現により、社会全体の感性ががらっと変わってしまった…つまり、(極論すれば)インターネットを普段から全く利用しない方でも、弁えておかなければいけない事象が書かれている、そう思ってください。
※だから、教育に興味のある人でも、読んでほしいんですよね。だって、昔と今とは違う、ということを一番弁えなければいけないのって、教育する立場の人間じゃないですか。


筆者の橘川幸夫さんは、渋谷陽一さんと音楽投稿雑誌『ロッキング・オン』を創刊したり、全面投稿雑誌『ポンプ』を創刊したり、と、インターネット前夜から、離れた場所にいる個人同士の「コミュニケーション」の場を生み出されてきた方。
彼は教育の世界でもいろいろ陰でご活躍なんですよ。ICT教育、とかいうベタでニッチな領域の方だけに進めるのではなく、教育に携わるすべての方は読んでほしいし、もっというと、「大人」が全員読んで受け止めてほしい、そういう考え方が見事に描かれた書籍です。


余談ですが…
本日は国公立大学前期日程、二次試験が行われています。もちろん東大入試も今日です。
入試では、正解を出す力にウェイトがおかれますし、それはそれで大切なんですが、社会に出るまでに、是非、それだけではなく、まさに「森を見る力」~社会への感度を高めて、俯瞰する能力~を身につけてほしいなあ、と思います。


最後にもう一回リンク張っておきますね。

森を見る力~インターネット以後の社会を生きる

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2011.11.16 23:50

12月から就活解禁のためか、最近、就活についてのニュースが増えてきたような気がします。
そして、就活ニュースが増えると、決まって出てくる「企業が社会人に求める能力とは?」ネタ。
このところ毎年のように…そしてほとんど「一番」にランクするのが

「コミュニケーション能力」


ですね。

しかし、「コミュニケーション能力」が大切!と言われて、コミュニケーション能力がその時点でない人が、“そうか!だったら~しよう!”という考えや行動は、本質を捉えていない場合が多い気がします。
たとえば…

・人付き合いが苦手なので、いろいろな異業種交流会に出かける。
・ついついホンネが出てしまうので、建前でその場をしのぐやり方を身につける。
・会議の場での発言に慣れるため、ディベート形式の場に多く参加する。
・積極性を身につけるために、自ら挨拶を元気にしようとする(笑)
・コミュニケーションに関するノウハウ本をたくさん読んでしまう(苦笑)
・Facebook で多くの「友達」関係の人をつくる。

などでしょうか。

どれも「間違い」とまではいいませんが、それだけでは企業が求めている「コミュニケーション能力」が本質的に身につくとは思えません。
これらのやり方は、潜在能力としてはコミュニケーション能力は持っているけれども、顕在化していない人が、顕在化させるための手法であって、そもそも身についていない人が「企業が納得するレベル」にまで昇華させられるとは思えないのです。


コミュニケーション能力とは?を僕なりに定義すると

1.相手の心を理解しよう、という心を持ち合わせていること
2.相手の求めていることを言動で表現できる技術を持ち合わせていること
3.1・2を両方身につけていること


です。そして、1×2の能力数値が高い人が「コミュニケーション能力の高い人」です。

まるっとまとめると「相手のことを考え、相手の求めに応じたアウトプットができること」なんですけどね。
冒頭に挙げた行動は、すべてが自分主体で考えていますから、コミュニケーション能力の本質をついていない、と思えるわけです。


今年はFacebookが流行りですし、就活にもFacebook!のようなニュースがかなり取り上げられていますので、先日、Facebookを通じて起きた出来事を紹介しながら、コミュニケーションについて考える題材を提供することにします。


つい先日、橘川幸夫さんとFacebookで友達になりました。
僕にとっては超が何個もつくくらい嬉しいことでした。
※橘川幸夫さんの連載中の執筆記事とプロフィール
http://business.nikkeibp.co.jp/article/opinion/20111013/223172/

彼には一度お会いしたことがありました。
…といっても、彼が所長をつとめるデジタルメディア研究所の勉強会で、名刺交換に押しかけ、名刺交換しがてらちょろっと話した程度です。

「それまで会いたかった人に会えました。名刺交換をしました。ではそれで、相手は「友達」と思ってくれるでしょうか?」

答えは明らかですよね。


しかし実際には、これくらいのレベルでFacebookで友達申請してしまっているケースが多く見られます。

Facebookは、友達かそうでないかによって、相手に開示する情報が異なります。
「友達のみに、自分のメールアドレスなどを公開する」など行い、自分の(いろいろ変わる)個人情報の告知代わりに使っている人も沢山います。
そういうことまで想定して、友達申請すべきなんです。
ましてや、友達承認されなかったときに「なんだーあの人、冷たいなー」なんて感じる人は論外です(実際には「コミュニケーション能力がない」人に多く見られる感想ですけど)。


僕は、橘川さんのfacebook登録を発見した時に、まず、「フィード購読」させていただき、彼の発する言葉をチェックしながら、「同感!」と思えることについては「いいね!」を押したり、コメントしたりすることから、「相手を知り、そして相手にも、僕のことを分かってもらえる」ようにし始めました。
数回コメントするうちに、「あーどこかで会ったことのある寺西だな」程度には分かってもらえたようです。

この「相手に友達(仲間)と思ってもらえるような努力」をしないで、一方的に“自分のことを知ってくれ!”光線を相手に投げる人もまた、コミュニケーション能力がない人です。
相手=企業、と置き換えると、就活においてはわかりやすいと思います。
企業は、その人が「○○コンクールで優勝しました!」とか「○○の代表をやっていました!」を知りたいわけではないんです。その活動が「企業の仲間として一緒に働くことに価値があるか」を見たいわけで。

そのためには、「企業の心を動かすにはどうしたらいいか」という、相手の立場に立った心の動きが必要ですよね。
派手な自己アピールも必要な場合がありますが、その行為自体が重要なわけではないんです。
地味であっても、相手の認知と興味関心の醸成ができればいいわけで。
僕が橘川さんに「そうですよね!」などのコメントをしたように。


あるとき、とても腑に落ちることを書かれていましたので、同感と言う感想とともに、少し長めのコメントをさせていただきました。
すると、そのコメントを見た人(=橘川さんの発言をよくチェックされている方)が僕に共感したらしく(後で知ったのですが)、いきなり僕に友達申請。
肩書は「東京大学○○学部」とありますが、僕へのメッセージがありません。

こういう人も多いんです。
・自分が共感している、という気持ちだけで「相手に分かってもらえている」と思っている
・自分の肩書があれば怪しい人じゃないと思ってもらえる
って方。
Facebookの使い方がわからないからそうなったんじゃないの?という問題ではなく、こういう方はホンキでこう思っているようで…(苦笑)

あなたの脳内や心の動きは、相手にとって無価値です。
肩書はもっと無価値です。
脳内や心の動きを「相手に分かってもらえるように、相手の共感を生むような形で表現し」、そして場合によってはそれに「肩書」が加わることで初めて、「あ、仲間になれそうな人だな」と思えるわけで…


ちょっと脱線しましたが、そのコメントに橘川さんが共感してくださったようで、なんと!橘川さんの方から僕に友達申請が。嬉しくてすぐ承認しました(笑)。
きっと橘川さんからすると、「きっと寺西は僕と友達になりたがっていると思う」って温度がわかったんだと思います。彼も、コミュニケーションをとても大切にする方ですから。

Facebookの話はここでオシマイです。


つまりは「あなたが相手の立場だったら、あなたが〝相手にしてほしい”と今思っている言動をとるだろうか?」と徹底的に想定し、そのための言動をとれることこそが、コミュニケーション能力、ってことですよね。

もちろん、前提として、「その言動をしている自分がとても楽しく心地がよい」状態であることは必要ですよ。
就活の場合で言うならば、その言動をしている自分が楽しいと思えない企業には行かない方がいいです。
どれだけ大企業であっても、運よく入社できたとしても、入社後不幸になるだけですから。


このブログのタイトルは「和顔愛語 先意承問」(わげんあいご せんいじょうもん)です。
とくに「先意承問」と言う言葉、僕がとても大切にしている言葉なんですが、これは「先んじて(相手の)意図を承ってから、(相手に)問いただせ」ということで…
つまりは相手の気持ちを慮り、かつ、相手に分かるように言動せよ、という、コミュニケーション能力の本質を突いた言葉だと思っています。


駄)名著ですが、コミュニケーション能力を身につけるには、『人を動かす』(デール カーネギー)を読むと早いんではないかな、と思うことが多いです。
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寺西隆行
ICT CONNECT 21 の寺西隆行です。小松高校→東大理一→工学部環境系→教育の道へ。教育とマーケティングをずっと見つめながら過ごすことが喜びです。
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