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2014.02.25 16:33

「教育について話聞かせてー」とか「Webのことをいろいろお話しましょー」とか、いろんな方からお声かけされるんですが、その前にまずこれは必ず読んでおいてほしい、という書籍に出会いました。

森を見る力~インターネット以後の社会を生きる
(↑晶文社さんのページにリンクします)

心から惚れました、この本。

僕の専門分野である教育の話、これまでの経験上得意分野であるWebの話やマーケティングの話、さらに最近、はやり言葉になっているあわせたEduTech(エデュテック)の話…
具体的に意見交換するにも、語る領域の総体に対する「感度」がかみ合わないと、お互い時間の無駄遣いなんですよね。

僕が得意とする領域で、同じくらいの知識や知見を求めているわけじゃないんですよ。
そもそもその格差があると話せない、などとしてしまうと、知識や知見が社会に広がることがないですし、僕も不勉強な領域にコミットできなくなるわけですし。

ただ、話したいー、というからには、「感度」はあわせてほしいんです。
普段からアンテナを立ててないのに、いきなり教育に関わることになったから話したい!と言われても、多分僕が提供できることはありません。というより、僕と話すのとは違う方法を模索した方がいいと思うんですよね。
歴史を振り返り、今の状況を見て、何が「社会的感性」(とでも申しましょうか)として変化しているか、ということを捉える所作を、無意識的に普段からやっていて初めて、僕の話が有効になると思いますし、有効になるんであればほんと、喜んで話します。
(あ、僕のブログを毎日見ていてくれてもいいですね。大笑)

インターネット以後の世界が、それまでと「社会的感性」が全く変わってしまっていること、この書籍にはとても論理的に、簡潔に、わかりやすく書かれています。
インターネットそのものの変化、とだけ、短絡的に捉えてほしくありません。
インターネットの出現により、社会全体の感性ががらっと変わってしまった…つまり、(極論すれば)インターネットを普段から全く利用しない方でも、弁えておかなければいけない事象が書かれている、そう思ってください。
※だから、教育に興味のある人でも、読んでほしいんですよね。だって、昔と今とは違う、ということを一番弁えなければいけないのって、教育する立場の人間じゃないですか。


筆者の橘川幸夫さんは、渋谷陽一さんと音楽投稿雑誌『ロッキング・オン』を創刊したり、全面投稿雑誌『ポンプ』を創刊したり、と、インターネット前夜から、離れた場所にいる個人同士の「コミュニケーション」の場を生み出されてきた方。
彼は教育の世界でもいろいろ陰でご活躍なんですよ。ICT教育、とかいうベタでニッチな領域の方だけに進めるのではなく、教育に携わるすべての方は読んでほしいし、もっというと、「大人」が全員読んで受け止めてほしい、そういう考え方が見事に描かれた書籍です。


余談ですが…
本日は国公立大学前期日程、二次試験が行われています。もちろん東大入試も今日です。
入試では、正解を出す力にウェイトがおかれますし、それはそれで大切なんですが、社会に出るまでに、是非、それだけではなく、まさに「森を見る力」~社会への感度を高めて、俯瞰する能力~を身につけてほしいなあ、と思います。


最後にもう一回リンク張っておきますね。

森を見る力~インターネット以後の社会を生きる

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寺西隆行
ICT CONNECT 21 の寺西隆行です。小松高校→東大理一→工学部環境系→教育の道へ。教育とマーケティングをずっと見つめながら過ごすことが喜びです。
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