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2013.11.27 23:53

『放射能で首都圏消滅』(古長谷稔)

この本の初版は、2006年4月26日。
7年前…そう、震災の前に発刊された書籍なんです。


筆者の古長谷稔さんは、三島市の市議会議員さんです。
ご縁ありまして面識ができ、会話の波長もあい、先日かなり長時間、呑みながら話す機会がありました。

面識ができるまでは、原発反対!と情熱的に訴えることが目立っている、そんなイメージの方でした。
呑んで忌憚なく話すと、非常にクレバーで、様々なことを工学的な視点から考え(北海道大学の工学部卒業ですからね)、進言される、そんな方だとよくわかりました。


原発に対し、賛成、反対、云々の話は、センシティブな面もありますので、僕自身の考え方はブログでは表明いたしません。
一方、原発や放射能の「正しい知識」をつけることは大切だと思っており、その視点で、『放射線になんか、まけないぞ!』(坂内智之)などもオススメですし、この書籍もいいと思います。


割とさらっと読めますし、絵もふんだんに取り入れられていますので、ご興味のある方はどうぞ。
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2011.05.17 23:40

(2)の続きです。

3.科学的確率統計の考え(VSゼロリスク)について
岡山大学大学院環境研究科 津田敏秀氏


・我々は常に、さまざまなものに晒されて(曝露して)いる。
物理的曝露…放射線、高温・低温、騒音など→熱射病などの被害
化学的曝露…多種多様な化学物質→大気汚染、アスベストによる被害など
生物学的曝露…感染症、細菌やウィルスによる食中毒症など→O157などの被害

・曝露対策は3つ ※主に作業員想定
1.発生源対策…曝露を発生させないようにする(←ベスト!)
例)切削油をかけて騒音曝露を低くする
2.発生源を覆う…曝露ができるだけ漏れないようにする
例)機械を覆って騒音曝露
3.作業者に保護具をつけてもらう
例)耳栓

・今回の原発で上記をあてはめると…
1.失敗→レベル7に
2.現在望み薄
3.これも望み薄

・曝露には外部被爆と内部被爆がある。

・因果関係は1対1ではない
→一つの原因がたくさん病気(結果)を生じさせる。たくさんの原因から一つの結果が生じる。
原因と結果は目に見えるが、因果関係は目に見えない。この因果関係を示すのが「因果モデル」。

・実際の科学の営みは、個別事象の観察→一般化→理論や一般法則→これを踏まえて再観察→一般化…の繰り返し。観察は「実在世界」であり、理論は「言語世界」。そして「因果関係」は「言語世界」(=個別の実在事象に100%あてはめて考えることはできない)。実在と言語世界を区別して考えるべき。

・放射能における発ガンリスクは、発症者/(発症者+非発症者)で計算される。そして
a=被爆者リスク=被爆発症者/(被爆発症者+被爆非発症者)
b=非被爆者リスク=非被爆発症者/(非被爆発症者+非被爆非発症者)
とすると、リスク差(リスク増加分)はa-b

・ある一定の被曝以上で相当数の標本数があつまり、そこからリスクを計算するが、このリスクは「直線的に増加する」のを前提として考えられている。しかし、「~以下なら安全」という「~以下」の目安となる数値は、(安全=(これまでの)標本数がほとんどない、ことを意味するから)推測するしかない。「絶対的にこれが正しい」という目安はないが、目安がないと(人は)行動できない、というジレンマ。

・自然放射線でもわずかに発症している(はず)…しかし私たちは(どういうわけか)それは心配していない。

・目安の提示は「~シーベルト以上だと、発ガン率が~倍になる」という方法が一般的なもののひとつ。では、「~倍になる」という「~倍」がどのような数値だと人は〝不安になるのに相当で遠ざけようと試みる”か?…この数値は実際、人によってバラバラ。つまり、基準は究極的には自分でしか作れない。そして、その基準さえわかれば、対処法が提示できる(※が、実際には基準を自ら決められる人もほとんどいない)。

・「~以下なら絶対安全」というものはありえない。「放射線を浴びないにこしたことはない」としか、科学的には言えない。

・様々な事柄からトータルで(津田先生が)考えるに
■福島県に旅行やボランティアでいくのはまず大丈夫。
■福島の人が東京に来ても100%大丈夫(うつるわけではない)
■放射線を浴びると増えるリスクは「ガンが発生する」こと。一方で、ガン発生リスクは放射能のほか、自然界には他にもある(大気汚染など)。だから大丈夫、というわけではないが、これまでいろいろ発がんリスクとともに歩んできたことを振り返り、「放射線」という言葉に過剰に反応しない。
■福島県内ですら、予防可能な最大の脅威はいまだタバコだと思える。

・リスクに向き合うには、「事実をしっかり見つめて」「がっつり論理的に考え」「どっしりと構える」しかない。
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2011.05.12 19:40

タイトルのものに出席予定です。
学校の先生、保護者の方、是非一緒にいかがでしょう?

=====
震災から約2ヶ月が経過しましたが、いまだ震災のストレスが大人や子どもたちに様々な影響を与えています。特に、目に見えぬ放射線に関する話題では、保護者・教職員に関わらず、難しい専門用語や危険性を示す独特な表現に対して、強い戸惑いと不安が表明されている現実があります。
子どもを守り育てる立場として、これらの”見えないモノ”への不安と冷静に向き合うには、いま、何を知るべきでしょうか。
このたび、呼びかけ人のみなさんと企画した本セミナーでは、放射線学・疫学・学校教育相談それぞれの専門の立場からご講演いただくこととなりました。多数のご来場をお待ちしております。(国際大学GLOCOM
豊福晋平)

■日時・会場
2011年5月15日(日曜日)13:00~15:30(開場12:30)
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター
六本木駅 徒歩8分 http://www.glocom.ac.jp/access/

■講演および講師のご紹介
「放射線,放射能ってなんだろう」 横山広美先生 東京大学大学院理学系研究科准教授
「科学的確率統計の考え(VSゼロリスク)について」 津田敏秀先生 岡山大学大学院環境学研究科教授
「震災とストレス、メンタルケアについて」 芳川玲子先生 東海大学文学部心理・社会学科教授

■参加費 2000円
(経費を除いた残金は東日本大震災被災地で活動するNGO/NPOを支援するThink The Earth基金に寄付いたします)

■参加申し込み こちらから受付いたします。 → http://www.i-learn.jp/110515/
(定員70名・ご希望多数の場合は先着順といたします)

■呼びかけ人(敬称略・順不同)
加藤まちこ 区立小学校保護者
神先史土 漫画原作者
神矢みのる 漫画家
川石哲哉 漫画家
川端裕人 作家
岸裕司 秋津コミュニティ
田中幹人 早稲田大学政治学研究科 ジャーナリズムコース 准教授
豊福晋平 国際大学GLOCOM准教授
永井美奈子 フリーアナウンサー・慶應義塾大学政策メディア研究科上席所員
由比まゆみ 区立小学校保護者
=========

公式サイトはこちら
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2011.03.22 23:56

NPO法人CANVAS、フェローの山口裕美さんから、フェロー間のメーリングリストで届いたメールを掲載いたします。
※本人の許可を得ております。
「この数日でも、テレビ等の報道で、幼い子供が危険という話が出てこないので、心配になっていました。ぜひ(掲載を)よろしくお願いいたします。」とのことでした。

教育関係者、親御さん、しっかり読んでください。
そして、危険から子どもを守ってください。
対処することで不安はなくなりますから。。。

=========

ずっと書き込みもせず、お役に立てなかった山口裕美です。Canvasの性格上、1つ提案させていただきます。

今回の福島原発で思うのですが、実は放射能の汚染は大人はあまり危険ではなく、幼児および子供が危険にさらされています。

私は86年、当時、ヨーロッパにおり、チェリノブイリの原発事故に起因する放射能の雨を浴びました。当時、テレビでもチェリノブイリの事故は放送していたのですが、ドイツ語もあまり出来た訳ではない私は、ノーテンキに近所のスーパーマーケットに行きました。
すると葉物の野菜と野菜の缶詰がなくなっていました。素朴に「なんで?」と思いました。当時はまだウェブはありませんでした。
それで近所の人に聞いたところ「ロシアの原発事故で、汚染が始まるので、今ある野菜を加工して備蓄し、今ある野菜缶詰を備える」とのことでした。ドイツ人は必ず自宅やマンションの地下に備蓄倉庫を持って
いたのです。
さらに、そののち、急にテレビで甲状腺のガンの話が出てきました。
その話によると放射性ヨードを身体にいれるくらいならば、先にヨード剤を飲んだ方が良い、と言っていたのです。それで薬局へ駆けつけると、もうすでにまったく残っていませんでした。ドイツ人は黙って行動する人々でした。(笑い)
で、本物の放射線の雨は、その事柄の始まる前で、私はその雨をジムのあとの心地よい雨として浴びました。ただ、帰宅後はシャワーを浴びたのが幸いでした。

で、ブログやフェイスブックにも書きましたが、放射線は泥のようなものです。洗い流せる、ものなのです。しかし問題は子供、幼児です。
さらには犬の問題です。犬も散歩をするし、地面から近いから、とても心配です。
ドイツではその後、まず小学校などの砂場が立ち入り禁止になりました。
牧草地や砂場が放射線を集める場所、溜まる場所だからです。
また、御医者さんに相談しながらヨード剤を幼児に飲ませるように、情報が開示されました。
ただしそれも、親の判断で政府が介入することはありませんでした。

マスクも効果大です。
昨日は雨で、放射能に敏感な人はたぶん極力、外出しなかったと思います。
で、お母さんはマスクをしているのに、子供にはマスクをしていない人が多く見かけられます。私は幼児を守りたいです。

私がチェリノブイリの雨に打たれた同時刻、バイエルンの牧草地で遊んだ日本人家族がいました。私が日本から取り寄せたヨード剤を進めたのですが、「裕美さん、気にしすぎ!」と一笑され、飲まなかったその家族の一番小さかった少女は、日本帰国後、ガンで他界しました。私はそのことがとてもショックでした。そのご家族は製薬会社関係の方だったです。
今でも、チェリノブイリのせいではないか、と私の中での疑問は消えません。

募金も大事だと思います。
でも子供を守ることが先決に感じております。
小学生限定でも幼児向けでもいいです。まずこの福島原発が収拾されるまでの間、子供たちにマスクを贈りませんか?
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寺西隆行
ICT CONNECT 21 の寺西隆行です。小松高校→東大理一→工学部環境系→教育の道へ。教育とマーケティングをずっと見つめながら過ごすことが喜びです。
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