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2011.02.25 22:30

本日2月25日は、国公立大学前期試験(2次試験)の日。
ブログやツイッターなどを見ていると、東大、京大を初めとし、様々な話題がすでに流れてきていますね。

さて、先日、ツイッターで、「現代ビジネス」の

年間5万人 就職できない有名大学「第3の入学組」の悲劇 AO入試合格組
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/452

という記事を紹介したところ、かなりの反響がありました。

・今、早稲田の一般入試で合格している人は4割切ってるんだ!
・大学が人数確保に走りすぎ…できない人をそんなにとっちゃだめでしょ。
・企業の人事担当は一般入試かどうかまで見ているなんて…

など、反応は様々。
そんな投稿をみながら、今一度、「学歴」に対して向き合った記事を書きたいな、と思いましたので、したためてみます。


「学歴」を議論する上で何よりも大事なのは、「事実の直視」だと思っています。(学歴に限った話ではないですが)
しかし、“日本の学歴社会なんて良くない!”と、感情的な意見になりやすい「学歴社会」という言葉。。。
本当に日本は学歴社会なのか?という疑問を持たずして言われることが多い気がします。


実体験を語ったもので、大変参考になるブログがあります。

◆「学歴社会」ということ
http://www.bekkoame.ne.jp/~hujino/no55/55_012.htm
タイやフィリピンの事例です。

また、アメリカでは、MBAホルダーなどという言葉が流通するように、実際は大学どころか大学院を出ていないと、社会的地位の高い(あるいは高収入の)職に就きにくくなっています。

上記“「学歴社会」ということ”にも書かれていますが、学歴社会という言葉は「比較」による「相対化」の中でしか生まれないんです。
そして、諸外国と比べたとき、日本は学歴社会ではない、というのが通説です。
#定量的に測ったデータや測り方は多種多様ですので、ここでは割愛します。


ではなぜ日本において、これだけ「学歴社会なんてよくない!」のような批判を目にすることが多いのでしょうか?
私見では、上記の“学歴社会という言葉は「比較」による「相対化」の中でしか生まれない”という事実を脇におき、少数の人の「見栄」を気にする余りの「ひがみ」が流布しやすい構造に(日本社会が)あった、と思っています。

ハッキリ言います。
学歴を持ち合わせた人が、持ち合わせていない人より、社会的地位や経済的に優位に立ちやすい立場にあるのは当然です。
資格と同じ。TOEIC900点超の人が評価されるのと何が変わるんですか?ってことです。

この事実を直視せず、単なるひがみによる学歴批判はナンセンスです。
批判するにしても、学歴がある、ということは一つの評価軸になる、という現実を認めてから、その評価が過大になることはよくない、という流れを作らないと、正当性はありません。

そして、上述の通り、日本は学歴の評価が諸外国に比べて過大に評価されているわけではない、というのが現実だという認識でいます。


一方、大学、高校という種別ではなく、大学のブランドによる偏重…早い話、東大が過大に評価される、という意味での学歴偏重をもってして、学歴社会かどうかを述べる方法があります。
何を持って偏重とするか、は、明確なものとしてはやはり収入となるでしょう。
これはなかなか調べにくいかと思いますし、母集団のピックアップによって変わる部分もあるかと思いますが、東洋経済が2009年11月に発表したランキングはこちらです。
http://www.toyokeizai.net/business/industrial/detail/AC/84be92423a83e919216c32430439cf98

皆さんが想像する「学歴社会」とは程遠いデータかと思います。


こうしていろいろ、日本社会における「学歴」について、過去もいろいろと眺めたことがありますが、経験上得た肌感覚をあわせても、日本は学歴社会ではない、と感じます。
しかし、日本社会の問題として、学歴偏重が現象としてないか、というと、あるんです。
それは、18歳までの教育機会の提供過程において、学歴のみにターゲットをあて、それを目指そうとさせる社会風潮や保護者の認識です。

簡単に言うと、学歴が社会において相対有利に働きにくいにも関わらず、社会に出る前の教育で学歴だけが重視される風潮があり、そこに乖離があるのが問題ではないか、ということですね。

ここには、保護者の意識、民間教育企業、大学、高校…すべてに問題があると思っています。
とくに僕自身、民間教育企業のなかのひとですから、学歴偏重を「煽る」レベルまでの行動は極力してはいけない、けれど結果として「煽り」現象が起きていることは、一個人として好ましくない、申し訳ない、と思っています。
#この問題認識と、自分がとっている解決法は、後日書きます。

しかし一方で、学歴は学歴。マジメに勉強し、学力に秀で、良い大学に合格された人間が評価されることは素晴らしいことだと思っています。
というか、これを否定する社会は、この知の時代においてどんどん国際社会においていかれるのは間違いないこと、明白です。

その評価が「過大」になってはいけない、それだけです。


学歴「だけ」を見ている保護者の方、本人のためになりませんよ。学歴「だけ」では諸外国より評価されないんですよ。
学歴なんてくそくらえ、と一方的に学歴社会を批判する方、では学歴ではない分かりやすい評価基準をあげていただけますか?とっても分かりやすい基準の一つだと思いますよ。

学歴も大事だよね、でもそれだけじゃないよね、人間の評価基準って。

多くの人に弁えて欲しいです。


最後に、受験生の皆さん、保護者の方がもしご覧になっていたら。
志望校に合格できたらほんとにおめでとう。でもそれだけじゃないからね、社会で幸せに生きるって。
志望校に合格できなくても仕方ないよ。それだけじゃないから、社会で幸せに生きるには。

どっちにしても、結果を踏まえて、次何するか、それが大事なんですから。
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寺西隆行
ICT CONNECT 21 の寺西隆行です。小松高校→東大理一→工学部環境系→教育の道へ。教育とマーケティングをずっと見つめながら過ごすことが喜びです。
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