Z会ブログトップへ

2010.12.24 23:56

「モンスターペアレント」ならぬ「ヘリコプターペアレント」という言葉が最近メディアをにぎわせつつあるようです。
このヘリコプターペアレントとは?

まず言葉の説明から。
この言葉は、「もう大人にならなければいけない年頃の子どもに、普段は上空で旋回しつつも、常に子どもを監視しており、子どもに何かあると急降下、様々な介入をし始める“過干渉”な親のこと」だそうです。

では、なぜ最近メディアでちょくちょく見かけるようになったのでしょうか?
…ヒントは「10月1日から一斉にスタートするもの」と関係があります。

答えは「就活」「シューカツ」にちょくちょく出てくる親だから。
※リクナビを始めとする、様々な就活サイト(といわれるもの)の2012年版がオープンするのが、10月1日。
したがって現在は、大学3年生の10月1日をもって「就活スタート」と言われることが多いのです。


ヘリコプターペアレントの例を、『週刊東洋経済』11月13日号から引用します。すべて人事担当者の声のようです。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

・うちの息子におたくの業界の仕事はさせない!」と親から辞退の連絡をもらった。

・本人が学内説明会に用事で来られず、代わりに保護者が参加。就職相談に乗ったことがあった。

・面接で落とした際に、電話で理由を聞かれたり、30分くらい愚痴をこぼされた。

・さあ内定だというところで、親が「この業界に行かせるために大学へやったのではない」と、自分の行かせたい業界へ就職させた。

・親が公務員の場合、子へのアドバイスが不的確な場合が多い。「定時に帰れないのは優良企業ではない」、営業手当やみなし残業代が支払われていても「残業代が出ないのはおかしい」、「休日出勤があるのはおかしい」…。

・試験で落ちた学生の親から電話。息子自慢を延々と続け「こんないい子なんです。なのにどうして落ちたの?」と。

・規模が小さく世間的に無名という理由で親の反対にあい、辞退に。一般消費者向けに仕事をしていない企業のことをすべて排除するような判断には、正直辟易した。

◆ ◆ ◆ ◆ ◆

このほか「多数」として「親が反対して内定を辞退させた」「親の希望でUターンを押し付ける」も(もちろん!?)挙げられています。

「極端な例でしょ、ダイヤモンドの例は」と思われる方、いらっしゃるかもしれませんが…
ほぼ同じ例、僕自身、キャリアカウンセラーの方、学生の方、大学に勤務されている方…などから、伺ったことがあります。つまり「フツー」の例なんです。

「親のための就活セミナー」も、どんどん普通化しています。


これらの記事だけを見て、「相変わらずの親の過干渉ぶり…」と、一方的にあげつらうつもりはありません。
どんな親でも不安はありますし、ましてや点数で分かる学力とは違い、なぜ合格するか、不合格になるのか、が曖昧な面接は、落ち続けると不安が増幅、つい干渉したくなるんだと思います。

でも、やはり、「待って」といいたい。決して子どものためになりませんから。


ここで、僕の就活時の話をします。
僕はいろいろあって、就活2浪、就活を3年に渡りしています。
3年目の就活では、東京都を第一志望、民間では今所属しているZ会と決め、東京都の試験が落ちたらZ会、なっていました。

都の試験は筆記試験を無事合格、そして面接に進みました。
実はその前の年も、面接で落とされていました(苦笑)。
それなりの対策をして臨んだんですが、その年も駄目でした。

1年目に落ちたときはショックもあったんですが、2年目はサバサバしてました。
1年目は面接の対策不足もあったんですが、2年目は「あーこれだけやって駄目なら、相当相性が悪いんだな」と思いましたから。

ところが親、知人の知人の知人…(くらいかな)の、東京都の方に「お願いしますよ」的なお話を、知人の知人の…を通じて働きかけていたようなんです。(そんなんじゃなんともなりませんが(実際落ちてますし。苦笑)、まあ、田舎の親のやることですから、「なんともならない」ことも分かんないんでしょうね)
親を「責める」つもりはありませんし、2年も留年を許してくれたので感謝ばかりなのですが、このときはさすがに激怒しました。

なんで「ご縁」という考え方がわからないのか。
なんでもし、それが功を奏して合格しても、子どもが幸せになんてなれっこないことわからないのか。
…少なくとも僕は、就活時点で、これらのことはわかっていました。


就活から10年以上たった今、余計思います。
自分は公務員向きじゃなかった。
Z会で生きられて幸せだ。
と。


面接で落ちる、ということは、そういうことなんです。
理由はありません。実力の有無だけではありません。

「お子さんに、その会社はあわない」という神様のメッセージも込められているんです。


当事者である親御さんは、不安から、どうしても上空から急降下してしまうようです。
だから周りの皆さん、そんな親御さんを止めてあげてください。

あなたのお子さんはしっかりと、就活をされていますよ、と。
あなたのお子さんは立派に、自分の目指す道を選んでいるよ、と。
結果がご縁だよ、と。


本ブログをご覧の方は、「ヘリコプターペアレント」が少ないとは思いますが…
是非、周りにいたら、急降下を阻止すべく、やんわりと働きかけてください。
それが若者のためですから。

決して一緒になって、就職の斡旋しないように!(苦笑)
ソーシャルブックマーク:

プロフィール

プロフィール画像
寺西隆行
ICT CONNECT 21 の寺西隆行です。小松高校→東大理一→工学部環境系→教育の道へ。教育とマーケティングをずっと見つめながら過ごすことが喜びです。
※スパムのためコメント欄は閉じました(すいません)。

カレンダー

<<   2019年11月   >>
          01 02
03 04 05 06 07 08 09
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

月別アーカイブ