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2011.05.15 23:25

国際大学で行われた「見えないモノへの不安と向き合うセミナー~保護者と教師のための放射線学とメンタルケア」に出席してきました。
様々な気づきがありましたので、みなさんと共有化するため、サマリーを僕なりにまとめてみます。


1.放射線、放射能ってなんだろう?
東京大学 大学院理学系研究科 准教授 横山広美先生

・セシウム、ヨウ素…聞きなれない言葉の知識の整理をすることで、知らないモノを知っているモノへ(→不安の解消)
・物質は原子からできている。原子=原子核+電子。原子核=陽子+中性子
・原子核は壊れる。不安定な原子核は壊れることで安定になる。この際「かけら」が原子核から出てくるが、これが「放射線」。
・放射線には非電離放射線と電離放射線。通常「放射線」と略するのは後者。物質から原子をはぎ取る(=電離する)。
・放射線にはα線、β線、γ線など。α線、β線は大きな粒子からなるため、紙やアルミの板などで簡単に外部被ばくを止められる。しかし内部被ばくは重い。私(横山先生)も放射線の実験を何度もしたが、実験中は食べ物の持ち込みが禁止。
・半減期とは、原子核が壊れることによって、半分の個数になるのにかかる時間のこと。半減期が長いものが影響が大きい。
・放射能は放射線を出す能力のこと。放射性物質は放射線を出す物質のこと。放射能とは異なる。
・我々は普段から放射線を浴びている。出来る限り浴びない方がいい。ALALA(As Low as Reasonably Achievable)の原則。合理的に達成できる限り低く保たなければいけない。
・「合理性」には「科学的合理性」と「社会的合理性」がある。放射線は浴びないに越したことはない(科学的合理性)が、浴びないで地球上で生きていけるか?というと無理なわけで。そこに「社会的合理性」を考慮する必要がある。この2つの合理性を考慮し「総合的に合理的」かどうかを一人一人が見極めなければいけない(社会的合理性は一人ひとりによって判断が異なる=次の先生の講義にて)。
・ヨウ素の半減期は8日だが、セシウムは30年。より後者に注意。
・放射線を浴びた人が他の人に何かをうつす、ということは全くない。

最後に、科学コミュニケーションの観点から、知っておきたい重要項目
・科学は日進月歩、科学には限界がある。
・予防的措置をとる
・「科学的合理性」と「社会的合理性」を知る
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寺西隆行
ICT CONNECT 21 の寺西隆行です。小松高校→東大理一→工学部環境系→教育の道へ。教育とマーケティングをずっと見つめながら過ごすことが喜びです。
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