年始年末、ほんの少しだけ(苦笑)自宅の整理をしていたら、本棚から
『自由と規律』(池田潔)
が出てきました。
この本、昨年末に勤務先のICT CONNECT 21にて、「プログラミング教育」の勉強会で、イギリスの教育制度や、「Computing」という教科についていろいろ学んだ際、講師の方から紹介された書籍なんです。
『自由と規律』、購入したのは、大学生時代、(サークル活動を一緒にやっていた)日本女子大学の学園祭にて、古本で10円で売っていて、店員の女子大生が薦めるので(笑)、内容もよくわからず買った記憶があります。
どうやらそのときのことを一瞬忘れていたみたいで、アマゾンで10年前に新品で購入歴あるようですww
※今回出てきた本は、大学生時代に買った本で、扉にしっかり元の所有者名のお名前が…
恐らく以前にこのような経験がなかったら、今回講師から『自由と規律』を紹介されても、私は「読もう」と思えるまで興味を示さなかったと思います。
他にいろいろやることがある中で、「しらないもの」「触れたことがないもの」への行動は、人間どうしても億劫になりますから。
今回は、書棚にある本で、かつ、中途半端にしか読んでいませんでしたので、今回再読しようと思っています。
「講師の方が紹介する前に一度触れていた経験」が、知を得る行動へ自らを向かわせた例ですね。
世の中には、自らの知識や知恵が追いついていないため、自らの興味・関心が喚起されていないものがたくさんあります。
少年少女の頃「なんで勉強しなければいけないの?」と、とくに自ら嫌な教科について思ってしまい、ときには言葉にまでしてしまうのは、「自らの知識や知恵が追いついていないため、自らの興味・関心が喚起されていない」ことも影響していますよね。
だから、知識や知恵が追いついたら、「もっと早く勉強しておけばよかった!」となるわけで…。
とはいえ、知識や知恵がないものに対し、ベクトルを向かわせるのは大変です。
そこで、提案したいのは、「触れておく」ってことであり、教育する立場の側からすれば「触れさせておく」ってことになると思います。
私が立ち上げに携わった塾に「Z会東大個別指導教室プレアデス」があります。
塾の中には、英治出版さんに多大なるご協力を頂戴し、多くのためになるビジネス書が並べられています。
これは「東大の先」を見せることで「社会に役立つ人」を志向するようになる「場づくり」の演出とともに、「触れさせる」ことに拘ったからでもあります。
この塾で育てば、大学に入って再度その本に出会うと、「あ、どこかで聞いたことがある」と思い、本を読む、という次の行動につなげられるだろう…という願いを込めて。
2017.01.04 21:35
- カテゴリ :教育のこと