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2017.01.13 08:42

昨日朝、朝のTVを見ていたら、トランプ大統領の演説が報道されていました。
その報道を見ていた小学生の娘から発せられた言葉。

(嫌そうに)「なにいってんの」

「なにいってんの?」と聞く行為ではありません。
相手に嫌悪感を込めて言う「なにいってんの」という、あれです。

「〇〇はなんでそういうの?」
「だって嫌いなんだもん。みんな嫌ってるよ」
「みんな嫌っているから嫌いなの?」
「…ちがう」
「ほんと?」
「ほんと」
「だったらいいよ。みんなが嫌いだから嫌いっていうのは余りよくないよ。」
「…うん」
「いじめもおんなじだよ。みんながやるから、ってやるのはだめだよ」
「いじめなんてしてない!」
「うん、わかってるね」

「「みんながやってる、だからやる」という価値判断では好ましくない」と、少しは感覚的にわかってもらえる体験になったかなあ、と思います。


メディアからは、「「日本が嫌い」という価値観」を持っている周辺諸国の人の声が流れてきます。
個人的な体験などでそう思うのはわかりますが、いつのまにかそういう価値観になってしまう、ということも往々にしてあると推測できます。
そして、「多分そういう国なんだよね(そしてそれは決して好ましいことではないよね)」という感想を持つ人であればあるほど、「トランプが嫌い」と脊髄反射的に思ったり、表現したりすることに注意を払わなければいけないと思うのです。
全く同じ価値観形成になってしまいますから。


上記のやり取りから少し進んだ、仮のやり取りのお話を。
このあと娘が「だってグローバル化している世界の中で、保護貿易はよくないでしょ」と言ってきたら
「なんでグローバル化している、って思うの?そして、グローバル化することは“よい”ことなの?」
「保護貿易はよくないの?グローバル化していても保護貿易してもいい、ってことはないの?」
と畳みかけるつもりでした。
※まあ仮の話ですし、今の小学の学年でそこまで言ってきたら、心の中で「よーいろいろ知ってるな」と思うくらいのレベルの話ですが。

「トランプはよくない」と思う大人も、「なんでそうなの?」と言える人は少ないと思うんです。
正直僕も、論理立ててわかりやすくは言えません(好き嫌いは別にして)…。


個人的な感覚ですが、社会において、「相対的に少し物事を知っている層」が、社会における知の蓄積を妨げることがあると感じています。
たとえば「トランプはよくない」と言うことに対し「なんで?」と聞いて、余りはっきりと答えられない娘のような状態の人間に対し
「よくない。だって世界で協調しなければいけないときに、そうしようとしていないんだもん」
と言って「あっ、そうかあ」と終わってしまうと、それで知は止まります。
(「私は嫌い。だって世界で協調しなければいけないときに、そうしようとしていないんだもん」なら好き嫌いの問題ですからいいんですけどね)

なんで世界は協調すべきなんでしょう?

もちろん僕も、世界は協調しなければいけない!とは「思います」。
一方で、「なんで?」と考え、その「なんで?」がわかるように、様々な知見を身につけなきゃなーと思います。


「アクティブ・ラーニングの視点」や「主体的・対話的で深い学び」って、そういうことなんじゃないかなーと思っています。
いわゆる「問いを立てる(立て続ける)」ってことですね。
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2017.01.05 23:50

ICT CONNECT 21にて情報提供している、次期学習指導要領答申についての記事が、ニュースリリースサイト「News2U.net」において、月間アクセスランキング1位になりました。
https://ictconnect21.jp/news_170105_001/

2017年に告示される次期学習指導要領は、ほんとに社会的な注目度が高いようです。

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2017.01.03 11:13

4日、多くの方が仕事はじめを迎えると思います。
少しずつギアを上げなければいけませんね。

このブログも、1日、2日と少し息を抜きましたが、今日は教育ネタを。
…といっても私自身、まだギアを入れたばかりですので(笑)、仕事はじめに、12月末にいろいろと報道された、教育の重要資料をまとめたICT CONNECT 21のサイトを提供することでお許しを。

次期学習指導要領答申と平成29年度予算(文部科学省・総務省・経済産業省)について
https://ictconnect21.jp/news_161230_matome/

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2017.01.01 00:34

あけましておめでとうございます。

このブログ、以前より更新頻度はかなり落ちていたのですが、2016年夏頃から少しずつ書くようにしてきました。
無理しないがモットーですが、今年は教育界において、新しい学習指導要領の周知徹底の1年になりますので、できる限り文部科学省~教育委員会~現場の先生方、そして私教育に携わる皆様方の橋渡しの役割を果たしていければと思っていますので、何卒よろしくお願いいたします。

仕事では、今年いっぱいもICT CONNECT 21で働く予定です。メールマガジンでは以前にもまして、教育とICTの最新情報を届けていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

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2016.12.22 08:09

昨日(12/21)、次期学習指導要領の答申が松野大臣に手交された中教審を傍聴しました。

本日(12/22)様々な新聞報道がされていると思いますが、初等中等教育局長が当日説明された部分は、指導要領改訂の答申中の「概要」の中で、アンダーラインが引かれている部分です。
ほぼすべて説明されたと(傍聴していて)感じました。

そのアンダーラインの部分を抜き出して、ICT CONNECT 21のサイトにあげました。
これが「概要の概要」にあたります。
https://ictconnect21.jp/news_161222_001/

サイトでは、概要そのものの全文へのリンクもはっています。
メディアの「解釈」が入らない情報としてお使いいただければ幸いです。
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2016.11.09 07:45

次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめについて(報告)
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/gaiyou/1377051.htm


「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめ」に関する意見募集の結果について
https://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&id=185000847&Mode=2

上記サイトにもありますが、パブリックコメントが約3,000件寄せられています。
(主だった意見を簡単にまとめた資料もご覧いただけます)


今回は様々な業務上、どんなコメントが寄せられているか把握したほうがよいと思いましたので、3,000件すべて、のべ3時間の猛スピードで目を通させていただきました。
※手続きさえ踏めばどなたでも閲覧できます。

自分なりに感じたことなどは、本ブログであげていきたいと思います。

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2016.11.08 22:55

「次期学習指導要領等に向けたこれまでの審議のまとめ」解説動画が、文部科学省より公開されましたので、取り急ぎお知らせいたします。

今回はとくに「社会に開かれた教育課程」という「理念」部分です。
17分でご覧いただけますので、公教育関係者は是非。

https://ictconnect21.jp/news_161108_002/


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2016.10.23 09:51

賛同する、批判する。
直接意見を述べる、議論する。
トップダウン、ボトムアップ。。。

すべて、問題解決しようとするときの人の行動です。
そして、これらはすべて「手段」に過ぎない、と弁えておくことが、問題解決につなげようとする姿勢の前提になると思っています。


「保育園落ちた~」のブログのニュースがネットを騒がせ、政治的な文脈に入り込んだことは、おぼえていらっしゃる方も多いでしょう。
だからといって、「批判する」ことが問題解決につながる手段として最も良いか、というと、そうはひとくくりにならないと思います。

しかし人は、自らが問題と思っていることに対し、批判するという手段をすぐとりがちです。
・ラクだから
・なんか気持ちいいから
・他にやりようがないから
…など、「問題解決をしたい」という目的を忘れて、(行動的にも、精神的にも)すぐできてしまう手段だから、なのかな、と思います。


広義で見ると、手段に良し悪しはないと思います。
問題解決につながるかどうか、の視点で大切なのは、やはり当事者意識なんだと思います。

「保育園落ちた~」のニュースが社会を動かしたのは、本人が当事者であって、その気持ちがとっても伝わってきたからなんだと思います。
では、自分が(完全な)当事者という枠にはまりきらないことを、論で批判的に述べるときに、大切になることは何か、というと…

やっぱり勉強して、知識、知見を身につけることが、批判する対象となる物事の問題解決につなげるために、一番不可欠なことだと思うんです。


次期学習指導要領でも大切にされる姿勢ですが…
「主体的・対話的で深い学び」を通じて磨かれる、(自らに)「問い」を立て、「なんでこんなことが起きているんだろう」と考え続ける姿勢が、批判的な言論や行動にも深みを持たせていく、と思います。

「批判することで問題解決につながるかな…?」と考えることも、もちろん大切だと思います。


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2016.09.17 21:02

次期学習指導要領では「主体的・対話的で深い学び」の実現が求められます。

「対話」と似たような言葉に、「議論」があります。
この違いを上手に表現したブログがありましたので、そのブログから引用します。

…(以下、引用)…
「議論」は「ディスカッション」、
「対話」は「ダイアログ」とも呼ばれています。

(中略)

(議論とは)どちらの意見が優れているか、すなわち「勝つ」ことを目的として行われる話し合いの手法と言えます。

(中略)

「対話」の目的は、「共通の基盤を探す」ことです。
…(引用終了)…
出典:京都で働くコンサルタントのブログ“「議論」と「対話」の違い”


「議論」によって得られる力も多々あります。
一方で、社会の中に「議論」ばかりで「対話」がないと、協働によって生まれる成果が出しにくくなります。

主体的、だけどもオレオレ君ではない…
「主体的・対話的」という言葉に込められた「学び」により形成されることが期待される人材像は、そんな感じなのかもしれません。


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2016.08.28 23:50

次期学習指導要領のキーワードの1つに「主体的・対話的で深い学び」があります。

教育関係者が「議論と対話の違い」と説明されることがあります。
曰く、議論は、相手の意見より自分の意見が説得力があることを論ずる行為、対話は、やり取りによって自らの考えに足りないところを見出し考えを深める行為であると。
なるほどなあと思います。

一方、「考え方」をやり取りする中では、ヒートアップすると、「対話的な学び」を各人求めていたにも拘わらず、ついつい議論的になることもあるでしょう。
そんなときは、間を置くこと、そしてお互いに「ごめん」と軽く言える感じの間合いが必要になる気がします。

今後の教育課程で、「主体的・対話的で深い学び」を目指す中では、「ごめん」と言える姿勢が今まで以上に必要になってくると思っています。

私もまだまだできないのに。。。苦笑

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寺西隆行
ICT CONNECT 21 の寺西隆行です。小松高校→東大理一→工学部環境系→教育の道へ。教育とマーケティングをずっと見つめながら過ごすことが喜びです。
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