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2016.08.27 09:32

学び方見直し対話で知識理解 中教審部会、指導要領改訂案了承(日経)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG26H8W_W6A820C1CR8000/


教育課程企画特別部会で様々に検討された次期学習指導要領について、昨日(8月26日)の教育課程部会で話し合われ、タイトルの通り、改訂案として了承されました。
この後、初等中等分科会や中教審での報告、そしてパブリックコメントを得て、中教審答申としてまとめられ、今年度中(2017年3月末まで)の小中学習指導要領の告示となります(高校は2018年度)。

日本の教育が大きく変わるときです。そして個人的には、最後のチャンスと思っています。
これまでの指導要領改革にも、関係者は情熱を燃やされたのでしょうが、現在の日本の社会を考えると、いままで以上の叡智を結集しないと、2030年代以降の社会を創る当事者への「いま」の教育課程を「よい」ものに作り上げられませんので。。。

記事を少し補足します。

1)「何を学ぶか」だけではなく「どのように学ぶか」とありますが、この2者を包含する上位の概念として「何ができるようになるか」いわゆる「資質・能力」を具体化・明確化して指導することが目指されます。
これからは常に(子どもが)「何ができるようになるか」を考え続ける姿勢が、教育に携わるすべての人間に求められます。

2)カリキュラム・マネジメントは、「時間割を柔軟に組み立てる(結果として適切な授業時間数を確保する)」という意味合いの上位概念として、学校目標(どのような人間に育て上げたいか)とカリキュラムを連動させるといった、学校経営上の視点が不可欠です。部会では、「「明るくて元気な子」といった、いまの(昔ながらの、そして単純抽象的すぎる)学校目標でいいのか検証する努力を」といった意見も複数の委員からでました。
※「明るくて元気な子」が悪い、ということではなく、現代の多様かつ複雑な社会を生きるために設定する学校目標として、よりよくすることを常に考えよう、という文脈です。


正直、変革の当事者になる学校の先生は、とても大変になると思います。。。
私を含む、先生以外の人たちは、そんな先生たちに敬意を表し、未来の社会を「よい」ものに創る人間に成長させてもらうために、〝先生しかできないこと”以外の教育は、家庭にそして地域に引き受けていく姿勢が大切になるとも思います。

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2016.08.02 14:50

中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会教育課程企画特別部会(第19回)」の資料が先ほど公開されました。

教育課程部会 教育課程企画特別部会(第7期)(第19回) 配付資料

これが「次期学習指導要領」に語るときの1次情報になります。
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2016.08.02 14:21

昨日の「中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会教育課程企画特別部会(第19回)において、「次期学習指導要領に向けたこれまでの審議のまとめ(素案)」が提示され、一つ前のブログで述べたとおり、本日の各新聞の1面で取り上げられています。

このブログで、昨日の会議で語られたことも含め、順次お伝えしていきますが、一番最初にお伝えしたいことがあります。それは

子どもたち、少年少女たちが「学び」に向かい、社会生活を送る上で大切な資質・能力を育んでいけるように、大人たち全員がいまいる立場でできることをできる限りやりませんか?

ということです。


今回記事になったまとめの多くの事柄は、平成27年8月27日(約1年前!)に公開された「教育課程企画特別部会における論点整理について(報告)」で語られています。
たとえば小学英語の教科化そして年間70時間の増となること、たとえば高校「公共」の新設、たとえばアクティブ・ラーニング、たとえばカリキュラム・マネジメント…
すべて1年前から提示されていることなんですね。

一般の方にまで届くには、どうしてもメディアを解さないといけない側面もありますから、今回はじめて知った方も大勢いらっしゃると思いますが、教育関係者であれば「知り得る」のに十分な情報開示と説明、そして情報がいきわたるまでの時間を、文科省側は設けていると、個人的には思います。
また、この1年を見てきて、今回の「主体的な学び」に向かわせようとする理念や、いままでの受身の授業だけでは子供たちのためにならないという考え方は、ほぼ反対する人がいないと感じています。


それくらい時間をかけて、「教育」について真剣に考える皆さんが、議論および社会浸透を図ってきたことですので、まとめとして提示された今回の内容に対し、大人たちみんなができることをやる方が、豊かな未来を子供たちに提供できると思うのです。

一例で申せば…
教師の皆さんは、(大変だとは思いますが…)まとめで提示された理念を叶えられるように授業その他に落とし込めるよう、できる範囲で授業研究などを進めていくこと、そして保護者の皆さんは、そんな教師の皆さんが授業に集中できるような環境を整えてあげること(つまり、「忙しい」といわれている教師の時間を奪わず、極力教師にお願いしなくてもいいことは自分たちで片付けること)。

それが「いまいる立場でできることをやる」ことだと思います。
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2016.08.02 08:42

本日、読売、朝日、毎日、産経の一面はすべて、次期学習指導要領の記事でした。日経もかなりの紙面を割いて説明しています。
タイトルだけ並べます。

読売:小中高で討論型授業 英語小5から教科 
朝日:小学英語 教科に 高校「公共」新設
毎日:小5英語 20年度教科に 中教審答申へ 討論を重視
産経:小学英語 年140時間増 総授業数「ゆとり」前に

昨日開催された、「中央教育審議会初等中等教育分科会教育課程部会教育課程企画特別部会(第19回)」を受けての記事で、私も傍聴していました。

これからこのブログで、昨日の会議のこと、そしてまとめそのものについて取り上げていこうと思いますが、いまの段階で読者の皆様にお伝えしたいことがあります。

メディアの記事は事実ではありますが、その事実だけにスポットがあたっているわけではない、という目で記事をご覧いただきたいのです。

メディアが伝えることには限界があります、そしてそれは仕方のないことです。
読者も多くの情報を見ることはできません、そしてそれは仕方のないことです。
だからといって、メディアの記事から受け取る「解釈」だけで自らの理解を進めすぎないことも大切なことです。


このブログで、できる限り早く、いろいろ書き連ねていきます(会議の様子も含めて)。
まずはタイトルだけ並べてご覧頂き(これもとても有意義だと思います)、各メディアがどう受け取って、何を伝えたかったか、感じていただければと思います。
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2014.05.16 11:40

「中央教育審議会高大接続特別部会審議経過報告」
http://search.e-gov.go.jp/servlet/Public?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&Mode=0&id=185000690
へのパブリック・コメントとして、下記のような考えを提出しました。
※会社を代表するものではなく、あくまで「大学入試を“良く”するために、僕自身で考えたこと」です。
ご参考に

=====
同資料2(1)「高等学校がら大学までを通じて育成すべき力」の中に「主体的」という言葉が何度も繰り返されていることからも、大学入試改革、なかでも達成度テスト(発展レベル)においては、「主体的に学び考える力」の能力を測ることに強く重点をおかれていらっしゃると伝わってきますし、その考え方については大いに賛同いたします。

そこでポイントになるのは、その測り方について、でしょうし、「主体性」という大きな枠組みの中で、生徒会活動やボランティア活動などの評価といった議論が出てくるわけですよね。こと、達成度テスト(発展レベル)においては、まず、論述型問題の割合を格段に増やす。これだけで「主体的に学び考える力」を測るテストは、たとえ5教科型であっても作れるのではないでしょうか。フランスなどでは徹底した記述式の問題で選抜をする構えを取っているようですし、一定の主題に関してとことん思考力を試す論述試験は、主体的に学ぶ力がないとまず高得点は望めません。合教科・科目型、あるいは総合型、という、教科の枠組みを超えた試験の議論をする前に、なぜ論述問題導入への議論が盛り上がらないのか、疑問に思っています(解決策の1つとしては扱われてはいるものの)。

今回の入試改革一連の話題の中で、「知識偏重の1点刻みの選抜から脱却」という内容が盛んに言われています。ではなぜ、そのような現状を生んだかと考えますと、私見では、過剰に「客観的」であることを意識する出題者側と、それに輪をかけて、情報公開の流れから、入試得点の開示が始まった悪影響だと捉えています。100%正解が導ける知識問以外の出題でも、出題者側が自らの主観による採点で「公平」である、と断ずる覚悟(とでも申しますか)を持たない限り、どんな方法論を模索しようと「知識偏重の1点刻みの選抜から脱却」することはないと考えます。逆に、この覚悟を持ち、かつ、ある一定の枠内に収まるような粗い採点基準を作成する努力とあわせれば、公平かつ客観的な試験が可能になると思います。ここ10年の、各大学の個別試験の傾向を拝見しましても、論述問題を避けようとする傾向は明らかに表れています。しかし、そこに歯止めをかけ、「思考力を試す論述問題」の出題に(入試全体が)踏み込むことで、「知識偏重の1点刻みの選抜から脱却」すると同時に、主体的に学び考える力を測ることができるものと考えます。

さらに、「主体的に学び考える力」を奨励する方向性の中では、学ぶ「過程」が重視されます。従いまして、その時点での学力を試す試験だけではなく、学びの過程が読み取れる出題も検討していただきたく存じます。たとえば、企業のエントリーシートでは、「これまでに経験した一番の困難と、それを克服した流れについて教えてください」という設問がみられますが、このような自由記述で、主体的にコミットメントしてきたかどうか、が測れる部分もあるかと思います。あるいは、とある学校や団体のトラブルのケースを挙げ、「この学校はどのように問題解決を図るべきか」という出題とともに、「今のあなたにできる課題解決は何か」と、自分事と所属するものとの解決法を分けると、当事者意識が如実に見られますので、主体性を図る上ではそういう出題も有効かと思います。

まとめますと
1.主体的に学び考える力を測る試験の方向性に大いに賛成。
2.その試験として「論述問題」を中心とする方向に変える。
3.2は、「知識偏重の1点刻みの選抜から脱却」することにもつながる。
4.2として、主体的に学んだ「過程」がわかる試験を開発していただきたい
ということになります。主体的な学び、に長年拘っていらっしゃった、安西中教審会長の強いリーダーシップのもと、改革が断行されることを願っています。
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2013.11.15 15:41

前編の続きとして、部会を傍聴し、書き留めた、各委員の発言をご紹介します。
高大接続特別部会の委員は名簿の通りで、今回出席されていた委員は、安西部会長の他、相川、生重、浦野、及川、勝、小林、近藤、垂水、濱口、濱名、山本、吉田の計13名の委員でした。
正確な議事録(発言録)は、後日、高大接続特別部会 議事要旨・議事録・配布資料にて公開されますので、そちらで確認してください。また、あくまでも書き留めたメモを元に記述していますので、解釈のずれなどが多少あるかもしれません、ご容赦ください。
 
・・・
 
○高橋教育再生実行会議担当室長(教育再生実行会議での検討事項の説明)
 
・6月以降に教育再生実行会議にて検討されてきたことを受けての部会である。
・先日第四次提言が出されたが、第三次提言までと異なるのは、本部会の安西部会長が会議に出席し、これまでの中教審の検討事項を説明し、それを受けて第四次提言にいたる検討がされた、ということ。
・人口減少社会で、人という資源の最大活用は大切。だから教育の役割も今まで以上に大きい。
・現在の大学入試では正当な評価ができていないと思われる。
・マスコミは大学入試のシステムに注目しがちだが、本来は大学教育が、高校教育が、(いずれも)どうあるべきか、が先。
・大学入試センター試験のあり方のみがクローズアップされた報道は、議論の反映の正確性をやや欠いている。だがそれだけ大学入試の話題は、世間が注目しやすいのも事実。
 
・大学入試が高校時代の能力を養成する歯止めにならない時代になってきている。
・高校教育で身につける力・身についた力の明確化が必要。そのための達成度テスト。
・基礎レベルは小中で行われている全国一斉学力テストのようなものだが、実際の大学入試の推薦入試やAO入試で使われることを想定しているあたりが異なる。
・学力を問わない推薦・AO入試の濫発で大学生の学力が崩れている、それを止めたい。
・本来は達成度試験に強制力を持たせ、実効性のあるものにしたいが、法的に難しいので、受験を促す形に。すべての高校生に義務付けよ、という会議メンバーの意見もあったが、高校生の多様性を尊重した。
・基礎レベルで直ちに卒業認定や大学入試資格を与える、ということはない。
 
・大学での人材育成を強化させたい。「大学でもっと勉強せよ」というメッセージを出したい。
・大学卒業(出口)時点でしっかりした人材の輩出を。入ることより入ってからが大事。
 
・達成度テストにおいて、センター試験と異なるところは、「複数回受験」と「(1点刻みではなく)段階別評価」の2点をイメージ。
・ただし現在のセンター試験は、50万人が同時に一斉に受けるという、世界に類を見ない大変なシステム。複数回受験も関係各所に負荷が増大するという問題点がある。制度設計上の課題。
・達成度テストを「いつやるか」(1月以外か)、「どの科目でやるか」などは(再生会議では)決めていない。制度設計は中教審で専門的な見地から考えて欲しい。
 
・以上の案に総論で反対する方はほとんどいない。だがコストの問題がある。だから国もできるだけ補助していく。
 
 
○濱名委員
 
・提言は、暗記型試験(ペーパーテスト)の対極に多面的・総合的に見る細やかな試験、というイメージに映るが、対極の例として挙げられているものはすべて推薦・AO入試で実施されているものばかり。(変えることによる)効果はあるのか?
 
 
○高橋室長
 
・ペーパーテストが一切いかん、という議論ではなかった。ただ、ペーパーだけでは限界がある、という話。
・全面的に変えるわけではなく、(多面的・総合的に選抜する試験を)「大幅に増加」させるという提言。大幅、というのは、私見だが、全体の2~3割というイメージ。
 
 
○浦野委員
 
・提言に違和感はない。大学に入る人に意欲がないのが問題。学ぶ側の学ぶ覚悟についての言及が必要では。
・専門高校の生徒にも配慮した仕組みにして欲しい。
 
 
○高橋室長
 
・仰るとおり。また、達成度テストでできないことは2次試験と組み合わせることも想定している。
 
 
○吉田委員
 
・センター試験を廃止し、(以前議論されてきた)高大接続テストもやらず、達成度テストにする、という前提なのか。
・達成度テストは強制ではないそうだが、「なるべく受けて」という指示を出されると、受験する側は疑心暗鬼にならないか。
・当然高校教育のカリキュラムも変わっていく。センター試験を見据えると暗記型学習の面が(結果的に)強くなるが、変わるとなると…。加えてTOEICだのなんだの、多様性に応えようとするが余り、生徒側が迷子になることが懸念される。
 
 
○高橋室長
 
・それらのことはこれから議論すること(そして、課題解決に向かわせなければいけない、というニュアンス)。
・基礎と発展を一つにまとめられないか、という議論もあったが、基礎レベルを中心に据えると入試に使えるものにならず、(高度な)学力形成のインセンティブになりにくく、かといって発展レベルを中心に据えると多様性に対処できない(という話で、2つに分けざるを得なかった)。
 
 
○垂水委員
 
・発展レベルは今のセンター試験を変えるようなイメージで捉えいている。今のセンター試験実施すら大学側は四苦八苦しているが、さらに複数回となると…。複数回という主張の強さは。
 
 
○高橋室長
 
・意見の分かれるところであった。社会に出てから一発勝負のこともたくさんあるから、その経験をさせた方がよいのではないか、という意見もあったが、最終的に一点刻みの一回テストで足切りの憂き目にあうのはいかがなものか、という意見が強かった感じ。
 
 
○近藤委員
 
・「幅広い教養」という文言の意味合いとしてどのような議論がされたか。大学では教養に力を入れつつあり、その中で専門性とのバランスを常に考慮しているわけだが。
 
 
○高橋室長
 
・「幅広い教養」=“文理問わない”という意味合いが強い。文系・理系という分け方ではないものへのイメージ。その教養をどう大学の教養課程に接続させるか、までの議論には至っていない。
・今、再生会議では、6・3・3・4制の議論に移っている。この議論の中で、カリキュラムの接続の話が出てくると思う。
 
 
○及川委員
 
・基礎レベルは幅広い学力、発展では大学教育に必要な能力、と捉えたが、この二つは重なっているのか重なっていないか。
 
 
○高橋室長
 
・基礎レベルが新たに導入する試験というイメージで、発展レベルはセンター試験をベースに考えており、2次試験との併用を想定している。ご指摘の部分ほどの細部まで文言(や境目)の検討はしていない。
 
 
○安西部会長
 
・一本線の教育から、できるだけ多様な子供達に対応して行きたいという趣旨と捉えた。
 
 
○田中室長(高等教育政策室長)
 
・達成度テストは、センター試験の改善という位置づけ。
・基礎レベルは高等学校教育部会で議論される。
・高校教育の質の向上と大学教育の向上、そのための接続(としての大学入試)はどんなものがよいか?が検討すべきことである。
・多面的、総合的に評価、判定する大学入学者選抜とは?という議論も必要。
・アドミッションポリシーの明確化を、学校教育法で義務付けた。
・国公立は小論文を八割近く取り入れておるが、ほとんどが後期試験という実情。
・多面的、という観点はAO入試で(測ることを)期待されている。その例として、東北大学工学部、SFC、九州大学21世紀プログラムがある。
・(アメリカの)SATは高校での学習状況を重視している
 
 
 

 
○濱名委員
 
・いくら新しいテストが理想的なものであっても、使いやすいものではないと(大学側は)移行しない。
 
 
・言語能力や数的思考力などの育成は先延ばしできない課題である。
・東北大学などの例をあげられているが、いずれも少人数だから実施が可能になっている。大人数では…。
・AO入試を否定しながら、AO入試に近づく提言になっていないだろうか。
・教育そのものを変えて行くのが先。
 
 
○浅田課長(高等教育企画課長)
 
・入試をどうするかに目が行きがちだが、高大接続の課題は入試選抜制度だけではない。
・入試そのものに着目すると、入試もペーパー試験だけではない。その例として新テストを提示した。
・(濱名委員の仰るように)より望ましい教育の形は何か、を考えるのが先。
 
 
○安西部会長
 
・「多面的、総合的に評価とはなんぞや?」を具体化するのが本部会の使命と捉えている。
 
 
○相川委員
 
・高大接続は、発展レベルの試験で、という認識。(大学を受験しない)すべての生徒も基礎レベルはできる、というのが前提だと捉えている。
・早ければ5年後に実施、という報道もあるが、制度が先の問題でもなく、カリキュラムが対応しているかも考えなければいけない。
・縦割りで決めて欲しくない、横の連携を希望する。
 
 
○浅田課長
 
・高等学校教育部会で議論もしている内容。横の連携も大事。場合によっては会議を一緒にやることも考えている。
・下村大臣から「このテーマは拙速はいけない、丁寧に。」と言われている。子供達含めて関係者にどう影響が出るかを十分考慮する。
 
 
○安西部会長
 
・大学入試選抜制度だけで議論してはいけない。
・高校教育、大学教育、高大接続、三位一体での変革が必要。
・高等学校教育部会の方で、来年三月までに何かすると聞いているが…。
 
 
○小林室長(教育制度改革室長)
 
・(安西部会長の最後の発言を受けて)目標がないといけないので、年度末までに出したい、ということ。4次提言の内容検討も含めて。
・ただ、非常に難しい提言で、年度内は難しいかもしれない。
 
 
○濱口委員
 
・濱名委員をなぞる意見だが、毎年55万人を超える入試制度の変更と、2、30人対象のAO入試を並列で参考にしても…。
 
 
○田中室長
 
・CBT方式で、言語能力などのコンピテンシーを見ることで、センター試験の不足を補えることも期待されている。
・ただし、CBT方式の場合は問題数が5万から10万のストックが必要。インフラの整備も含め、とても時間がかかる
・言語能力や数理能力を測る試験の研究開発を実施中。モニタリングもしている。濱名委員の大学でもご協力を戴いている。
 
 
○山本委員
 
・(感想ですが)各大学が個性的になればなるほど使えなくなる(達成度)テストと感じた。
・センター試験と入学後のGPA(成績評価値)との正の相関がなかった。
・(アメリカの)SATは、過去の大学入学者の行動を分析した上で、(SATという)選抜試験に生かし、正の相関ができるように持ち込んでいる。
・高大接続は、大学選抜ではなく、大学と生徒とのマッチングの問題。
 
 
○生重委員
 
・山本委員の仰るとおり。
・今の小学、中学の学びで本当に「理想的な子供」になるか、ここが大切で、入試制度が云々ではない。どんな人材像を望んでいるか、ここが最大の力点。
・少子化に伴ってどういう人材を望んでいるのかが大事だという情報発信をしていって欲しい。
 
 
○小林室長
 
・入試の問題ではなくどんな人材を求めているか、である。
・大学がしっかり明示するべきところもある。
・大学の経営上、学力がない人を合格させてしまっている、こうならないようにするにはどうしたらいいか、は、基礎レベルの運用と一体化して考えるところもある。
 
 
○吉田委員
 
・これまでの提言で、一次、二次の、いじめ問題や教育委員会改革の提言はスピードをもって対処することが大切。
・三次提言の大学改革は、提言を受け入れた大学がやればいい。
・四次提言にはセンシティブな問題もいろいろ含まれている(ので慎重に)。
・なんで今まででの入試ではいけないか、という実証がでているのだろうか。
・提言を受け入れなきゃいけない、ということはありませんよね?
・教育再生実行会議のことは全部やらなきゃいけないとは思わない。
・それとは別に、今の学校で預かっている子供達をどうするか、は、喫緊の問題。
 
 
○安西部会長
 
・中教審と実行会議は敵対するものではなく、両輪である。
・これからの時代の教育のあり方をスピード感を持って決めなければいけない。
・制度論そのものの話とはやや違う
・大学入試選抜だけをとりあげてはいけない
・みんなでいっしょにやりましょう!(多くの委員が頷く)
 
 
○勝委員
 
・(入試という)入り口が変わると高校教育が変わるから注目されている。
・大学教育が変わるには、企業との連携が大切
・多面的な評価、というが、面接やインターンシップの評価などによる入試はすでにやっている、しかし、それが55万人に適用できるのか?
・達成度テストで議論すべきは基礎レベル、これがどんなものか。
 
 
○高橋室長
 
・具体的なイメージはできていない
・規模については制度設計の問題。テストを2つ受けるかそうではないか、や、浪人生はどうするか、など。
 
 
○濱名委員
 
・センター試験は導入時、3年前予告に予告し、問題作成に2年間かけている。
・コンピテンシーが高い人材を企業が求めている。
・先延ばしになっているコンピテンシー型テストの開発を急ぐ方がよいのでは。
 
 
○垂水委員
 
・高校の内申書がどれだけ使えるか、信用できるか。
・内申書を信用できるレベルにあげていただければ、大学側も問題はないわけだが…。
・国際バカロレアは信頼できるから岡山大学で使った。
・何よりも内申書を信頼できるものに。
 
 
○浦野委員
 
・大学教育でのアウトカムを今まで重視してこなかった。
・企業は「その会社で何をしたいのか」求めている、これは昔から変わらない。であれば、大学でも、「その大学で何をしたいのか」を問うところは必要。是非各大学でやってほしい。
 
 
○及川委員
 
・基礎レベルはできるだけ多くの人が受験してほしい。加えて、推薦・AO入試でどれくらい(結果を)使ってもらえるかがカギである。だから、参加する大学が活用しやすいものにしたい。
 
 
○安西部会長(まとめ)
 
・生徒たち、子供たちが生き生きとした人生を送るにはどうあるべきか、から考えるのが一番大事。
 
 
以上でご紹介を終えたいと思います。
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2013.11.14 23:50

政府主導の政策会議である、「教育再生実行会議」が、先の10月31日、第四次提言として「高等学校教育と大学教育との接続・大学入学者選抜の在り方について」をまとめました。
http://www.kantei.go.jp/jp/singi/kyouikusaisei/pdf/dai4_1.pdf
この提言を踏まえ、検討課題を議論する場として、11月8日に中央教育審議会(中教審)の高大接続特別部会(第八回)が開催され、筆者は傍聴してきました。
※配布資料はこちら
 
再生会議と中教審の関係を短く述べれば、再生会議の政策論から見た提言を受け、現在の教育をしっかり把握している中教審の委員が制度設計について議論する、という構造です。
 
報道のカメラは7台、そして傍聴者数は140名。中教審の部会としては異例とも言える注目度でした。
これは、事前に、報道で
 
「大学入試センター試験は5年後を目処に廃止か!?」
「人物本位の試験になる!?」
「えっ、2次試験廃止だって!?」
 
などと受け止められるリリースが次々と出され、大学入試は多くの人にとって「過去に経験した身近感のある話題」であることが拍車をかけ、社会の中で「大学入試が変わる!」という温度感が醸成されていた影響でしょう。
※本ブログ「2次試験廃止!?大学入試で問う力とは」でも取り上げた話題ですので、よろしければご参照ください。
 
 
様々な報道がなされ、そして、その報道内容の「一部」に対し、賛否の意見がインターネット上ではたくさん、ほんとうにたくさん見受けらました。
素人感覚で、感想を述べる、くらいであれば「なるほどねーそんな感想もつんだねー」と受け止めるのですが、“(教育畑の人間からすると)よくありがちな”諸外国の例を持ち出し批判的に述べたり、自分の教育観に基づき偏った、かつ声高な主張には、「多分それらのことは、中教審の委員はよく弁えてますよ」とか「一次情報を見に行っているのかなあ。。。メディアの情報を勝手に解釈していないかなあ。。。」などと感じるものも少なくありませんでした。
 
 
そこで…
提言そのものは上記 pdf の通りですが、実際にポイントとなる制度設計はどんな温度感で進んで行くのか。中教審の皆さんはどれだけ「いま」の教育をしっかり見つめて考えてくれているのか。
 
これらを自分の目で、耳で、肌感覚で確かめるために、僕は傍聴に伺いました(誰でも参加できます)。
果たして、中教審の部会の皆さんは、しっかり、そして誰よりも、教育や入試の現状を把握し、向き合って考えており、素晴らしいと思いました。
 
一例を挙げます。
報道の影響で、「学力を問う試験から人物本位の試験へ」というイメージが脳内にこびりついてしまった方の中で、「今の推薦やAO入試でも面接などのみでの選抜が行われている!しかもそれは、学力がほとんど身についていない高校生を大学に合格させるための仕組みとして使われてしまったじゃないか!」という意見を、ネットでは相当数拝見しました。
…大丈夫です、餅は餅屋で、部会の皆さんは十分そのことを弁えており、かつ、弁えた上で、(大学入試全体を俯瞰した)問題の発見や代替案の提示を行おうとしていました。
当然といえば当然なんですが、これを当然とせず、普通の方より少しだけ(入試の)知識がある、声の大きい主張屋さん(苦笑)が、メディアを流れる情報の空気をつくる場合がありますので、受け手は注意しなきゃ、なんですよね。
世間の空気が、本格的な議論を妨げる場合も得てしてありますので。。。
 
 
では、2時間に渡って開催された、今回の高大接続特別部会(第八回)。どんなことが語られたのでしょうか?
僕の解釈も入り恐縮ですが、ポイントを絞って7点にまとめてみました。
 
 
1.「これからの日本社会にどんな人材を育成することが必要か」を最上位において議論をしている。
 
いわゆる育成ビジョンですね。
メディアの過熱報道の話題になったり、話が横道にそれそうになったりするたびに、安西部会長が本点を強く主張されました。
 
大学入試をどうするか、それは学力評価か人物評価か、云々よりも前に、育成すべき人材像を明確に描かないといけない、と。ごもっとも、です。
 
大学入試をこうすべき!という論をネットその他で見る際には、その論を「育成すべき人材像が明確か?」という視点で見てみると、筋が通った論かそうではないかが分かる気がします。
 
 
2.1のために、高校教育、そして大学教育はどうあるべきか、が次。そして、そのためには、高大接続部である「大学入試」をどうするか、という順序で考えるべき。
 
1、2の論を安西部会長が語られた時、心から「仰る通り!」と思いました。
第四次提言では、大学入試制度の変革にかなりのスポットライトが当たっていますが、そもそもそれも、「大学が育成すべき人材」を適切に選抜することが、現在の入試制度では難しい、という、大学教育を基点にした考え方ですよね。
もちろん、大学教育につなげるための、適切な高校教育も必要で。
 
山本繁委員は、高大接続の問題を、「マッチング」の問題、という例えを使われました。
多様な時代なので、多様な大学教育に、多様な高校教育が必要で、多様性に対応するための大学入試制度の在り方は、まさに「マッチング」を問われます。
 
 
3.1、2の順序ではあるものの、「大学入試」の変革はインパクトが大きいのも確か。
 
1→2の順序で考えることは大切なのですが、1→2の順序で考えると様々な障壁もあり、なかなか検討が進まないこともイメージできますよね。
「大学入試」の変革は、ある意味外科的手法。ここを変えれば、大学教育も高校教育も変わらざるを得ない状況に追い込まれます。
 
 
4.(他の提言とは異なり)本件は拙速はダメ。教育上のカリキュラムの問題を軽視してはいけない。
 
安西部会長が「下村大臣からも、本件は拙速にしてはいけない、と指示を受けている」と仰ったのが印象的でした。
 
教育再生実行会議の第一次提言は「いじめ」の問題であり、これはすぐにでも良くなる処方箋を提示する方がベターでしょう。実行第一のものです。
しかし大学入試の場合、制度を変えても高校教育はカリキュラムを変えない…とはいきません。
ちゃんと高校時代に、「学び」にどん欲だったら、多くの大学教育への道が開ける、でなければいけませんからね。
 
…となると、大学入試制度単独で考えるのではなく、学習指導要領の改訂と同時並行で、慎重に進めなければいけない点が大きいのも確かです。
 
ただし、拙速の反対は巧遅です。功遅を選択しているだけの話で、「どーせ今までとそんなに変わらないものが出てくるでしょ」と、タカをくくっていたら、驚く制度が出来上がると思います。
それだけ今回の中教審の皆さんは本気。拙く速い、ではなく、巧みを磨き極めるために「慎重」を選択しているわけですからね。
 
 
5.制度設計はこれから。
 
政策レベルで、大上段に構えた提言はされましたが、細かな制度設計はまだほとんど決まっていないようでした。
大学には経営問題もあります。理想を語っても、現実には不可能な制度になってはいけません。
 
また、制度といえば、世間の耳目は「達成度テスト」に集まっているようです。
「達成度テスト」を簡単にまとめた資料はこちらですが、その中でも
 
・「基礎レベル」と「発展レベル」の2つのレベルを用意する。
・複数回受験機会を与える。
・試験結果は1点刻みではなく、ある程度の枠で括った段階別に評価する(たとえば1~10の10段階評価、など)
 
が(一般の皆さんは)気になるところのようです。
こちらについての議論は今回ほとんどありませんでしたが(これが「制度設計はこれから」というイメージを持った所以です)、情報が余り届いていないところを補足すると
 
・「基礎レベル」は(中教審の)「高校教育部会」で、「発展レベル」は「高大接続特別部会」で議論すること、とされている。
・「発展レベル」は、今のセンター試験に置き換わるようなイメージ(委員の発言より僕が解釈すると)。「基礎レベル」が、これまでにない全く新しい試験、というイメージ。
・「複数回受験」と理想を提示されたのみで、現実問題は様々な問題をクリアーしなければいけないですし、その問題は他の問題と比較しても大きなものである(委員もそう受け止めているようです)。
 
という感じです。
 
 
6.安西部会長が、教育再生実行会議にも出席し説明している。
 
これが、これまでの第三次提言までと異なる進め方のようです。
つまりは、再生会議と中教審の同期がとれている、ということです。
中教審で制度設計が案として出されたら、政策的にも実現可能性が高くなる、ということになりますね。
 
 
7.「能力・意欲・適性を多面的・総合的に評価・判定する大学入試選抜制度への転換」という視点
 
「 」内は、第四次提言中に出てくる文言です。
これを報道では「人物本位」と表現しているようですが、提言の中にはどこにも「人物本位」と言う言葉はないんですよね。ここは情報に流されてはいけないところです。
 
では、この文言の意味するところは何か。
恐らくは、従来型学力に加え、今回の部会で濱名篤委員が主張していた、「コンピテンシー」を測る試験の導入などを意味するものだと思います。
 
より具体的には、言語運用能力、数理論理力・分析力、問題解決能力を測るための試験、ということであり、これはすでに、実証実験が進められている最中だそうです(文科省の参加者が話されていました)。ただ、形にするまでにかなり時間がかかるものである、と。。
 
いずれにせよ、上記の文言を「人物本位」という言葉に置き換え、さらに「面接」や「ボランティア活動の重視」と過剰に解釈してはいけないわけです。
 
以上、部会で話題に上ったポイントを7点、できるだけわかりやすく示しました。
後編では、委員の発言の内容を紹介したいと思います。
 
 
※高大接続特別部会の委員は名簿の通りで、今回出席されていた委員は、安西部会長の他、相川、生重、浦野、及川、勝、小林、近藤、垂水、濱口、濱名、山本、吉田の計13名の委員でした。後編の議事録について、発言者の氏名・名簿は、名簿を参照して頂ければ幸いです。
 
 
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2013.11.07 23:30

※小6生よ、中学入学に備えよ!
http://www.zkai.co.jp/jr/junbi/index.html
 
・・・
 
先週末まで激しくで歩いていた反動で、夜になると眠くなる毎日。。。
お恥ずかしい話ですが、3日連続で
 
22時代に就寝(早起きして朝、走るぞ!)→結局8時まで爆睡
 
という状況(なんと10時間睡眠!)
うー、もっとうまく時間を使えたら…という感じ。
 
運動が大嫌いなんですよね、僕。
でも、体の衰えが(苦笑)顕著になっているので、少しずつやらなきゃ、という状況。
しかしなかなか動かない。
 
 
自分のためには動かないんですが、仕事にくるとしゃきっとするんですよね、この3日間。
解決しなければいけない課題がいろいろあるので、その方が体が動くらしいです(苦笑
 
 
自分のため×人のため、という状況が、一番体が動きますね。
ということで!?明日も出張行ってきます。
文科省、中央教育審議会、いざ参戦!
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寺西隆行
ICT CONNECT 21 の寺西隆行です。小松高校→東大理一→工学部環境系→教育の道へ。教育とマーケティングをずっと見つめながら過ごすことが喜びです。
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