~後編の続きです~
主体性を育むタブレット授業~千葉県立袖ヶ浦高等学校~(前)に始まった記事、読んでくださった埼玉県の小学校の先生から、こんな感想を頂戴しました。
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これは感動。
タブレット授業が主体性を生んでいるのではなく、タブレット授業を創り上げていく上でそこに携わる人(教師・生徒などなど)の考え方が主体性を生んでいるだよなあ。
ここを勘違いしてはいけないと思いました。
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僕はこの感想に、逆に感動を覚えました。
感動というより共感でしょうか、「そうそう!」と思わずでるような。
タブレットはあくまで文具であり、道具であり、触媒なんですよね。
教え手の主体的コミットメントを最大限に引き出すための。
タブレットかあれば生徒は主体的になる!…そんなわけはなくて。
先生の主体性が何よりも表れているところ…それは、袖ヶ浦高校のWebサイト。
千葉県立袖ヶ浦高等学校
「パブリックスペース」のリンクをご覧ください。
お分かりだと思いますが、校長先生自らが、ほぼ毎日記事を更新されているんです!
民間人校長、北角裕樹さん(巽中学校)、学校広報に動く!の記事でも書きましたが、先生の手による「学校広報」への強化は、学校の中の良いとこ探しを引き出し、学校をハッピーにするんですよね。
この活動から育まれた「主体性」が先生に伝播し、タブレットという触媒を通じて、生徒をさらに主体的にさせている、それが袖ヶ浦高校なんだと思います。
Web担当だった時代、ソーシャルメディアでいろいろな賞を頂戴した(たとえばこれ http://business.nikkeibp.co.jp/nmks/0827/ )関係で、「どうやったらソーシャルメディアで成果を挙げられるのか?」という相談をさんざん受けました。
もちろん、成果を挙げるための技術も必要です。しかし、技術だけでは成果ゼロ。
必ず、運用者の主体的コミットメントが必要なんです。
ツイッターで、Facebookで、ブログで…お客様に情報をどんどん提供し、そして対話しようとする、その姿勢を怠っては、まず成果は生まれないんです。逆に、その姿勢さえあれば、お金をかけなくても成果が生まれる、それがソーシャルメディアでした。
一見「派手」とも見られるタブレット授業だけではなく、Webサイトでの情報発信を地道に続けている袖ヶ浦高校は、生徒や保護者の気持ちをがっちりつかみ、きっと素敵な学習空間を提供し続けることと思います!
2013.06.22 16:15
- カテゴリ :教育のこと