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2011.05.16 09:20

(1)の続きです。

(2)震災・ストレス、メンタルケアについて
東海大学文学部心理・社会学科 芳川玲子氏


・今回の震災の特徴
地震・津波=自然災害
原子力=自然災害によって起きた二次災害
これらの「複合災害」というところが特徴

・ストレス=体外から加えられた要求に対する体の非特異的な反応

・ストレスの源は不安・緊張、気圧・温度、薬物…
→自分の予想を超えるものがストレスになる。(震災は予想を超える=ストレスの発生)

・災害後のストレスの例
めまい、アレルギー反応、睡眠障害、悪夢、緊張、物忘れ、家族に対する心配、けがをする、架橋や高速道路を避ける、涙もろい、普段よりも速く話す、無関心、不安傾向、集中力に欠ける、動き回る、怒りっぽい、いらいらする、突然の騒音や振動に驚く、生き残っていることに罪の意識を覚える、初期の災害体験が繰り返し頭に浮かぶ
これが子供たちなら…
■就学前の子どもたち=親指しゃぶり、夜尿、保護者へのまとわりつき、睡眠障害、食欲不振、暗闇への恐怖心、行動の退行、友達や日常生活からの引きこもりなど
■小学生=いらいら、攻撃的言動、まとわりつき、悪夢、登校拒否、集中力の欠如、日常生活やともだちからの引きこもりなど
■中高生=睡眠や食欲の減退、動揺、衝突(対立場面)の増加、身体愁訴、非行行動、集中力の欠如など

・急性ストレスは1ヶ月で消える(このパターンが約8割)、4ヶ月程度続くとPTSD

・子どもたちは必ず震災では(なんらかしらの)ストレスを受けている。しかしそれは言葉に出ない(言葉ではいえないから)。そして異常行動をする。本人は何がストレスかもわかっていない。

・自然災害に対するメンタルケア
(1)安全の保証から安心感の回復
(2)一定の日常生活の回復
※「これまでやってきた」学校生活にはリズムがある。学校生活の回復がストレスの解消になる。
(3)自主性の回復
※震災は自分でコントロールできない。その思いが強くなり、無力感からストレスの発生→自分で何かできるんだ、という思いがストレスの解消へ
(4)人との絆の回復
(5)希望を失わない

・見えないモノへの不安を解消するために
→情報(透明性、正確性、迅速性)、方策、最後に「信頼」=国、自治体、家族、そして自分。

・原子力災害におけるメンタルヘルス
■避難してきた子どもに対して→できるだけそばにいる、厳しくしつけたりしない、活動に参加させる、基本的な生活習慣、過剰な情報を与えない(=情報を受け取る器が安心していないときに過剰な情報は禁物)
■一般の子どもの場合→落ち着いて行動できる大人になる!

・子どもが「津波ごっこ」「地震ごっこ」を始めたら?
→やらせてください。そのことで逃げる方法を学んでいく。
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寺西隆行
ICT CONNECT 21 の寺西隆行です。小松高校→東大理一→工学部環境系→教育の道へ。教育とマーケティングをずっと見つめながら過ごすことが喜びです。
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