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2012.11.04 23:50

30歳キャリア官僚が最後にどうしても伝えたいこと』(宇佐美典也)

この週末に半分くらい読みました。
僕が友人官僚の多くから聞いている話を、「素直」としか表現しようがない文章で述べられておりそうそう、そうなんですよ、これを語ってほしかったんですよ、「官僚」当事者の方に、と思える本。
とくに高校生・大学生に読んでほしいですね。メディアのフィルターにかからない、官僚の実態を知る本として。
#僕が本著を買うキッカケになった、著者へのこのインタビュー記事もオススメです。
「キャリア官僚だって人間」―30歳元キャリア官僚の語る霞ヶ関の実態


官僚の実態が書かれていることと、素直だなーと感じる点は、下記のような一節にも表れています。

==(引用)==
 さて、国会運営に関する議論ではよく「質問を事前に相手に伝える『事前通告制度』はヤラセのようでおかしい」ということが争点になっています。その背景には「本来、大臣・副大臣たる者は省庁の担当分野の業務を的確に把握しているべきで、当日にどのような質問をされても答えられるのは当然だ」という考え方があると思います。
 このような主張は一見正しく聞こえますが、現実にそんなことは不可能だ、という答えに尽きます。なぜなら、各省庁が担当する業務は幅広いだけではなく、専門的でありとても複雑だからです。
==(引用終)==

国会答弁、高校生・大学生であっても、一度はTVなどでご覧になった方が多いでしょう。
議員さんが質問し、それに首相や大臣さんが答えますよね。
あれ、質問する議員さんの質問は、前日以前に該当する省庁に渡り、省庁の官僚が答弁を作成し、大臣はそれを答えるだけ、という仕組みになっていること、ご存じだったでしょうか?

大人の世界では多くの人間が知っているこんな実態が書かれているわけです。
加えて、「(理屈は正しく聞こえるけれど)現実にはそんなこと不可能だ」と潔く答えています。
これ、素直だなあ、と思うんです。理屈だけでは動かない(動けない)のが、政治や行政の世界ですから。
#私見ですが、「正論だけを声高に主張する人」ほど、現実同じ状況になったら、動かせないと思います。


Z会の受講生・卒業生では、進路として「公務員」を考えている人も多いでしょうから、是非ご一読を。
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寺西隆行
ICT CONNECT 21 の寺西隆行です。小松高校→東大理一→工学部環境系→教育の道へ。教育とマーケティングをずっと見つめながら過ごすことが喜びです。
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