しかし、そればかりに拘って、数値データがないと意見を述べられなくなるのは、最もマズイと思います。
こういう人でよく「あるある」というパターンは…
「高校生がLINEを使っている」というアンケートデータをとり、「近年LINEが伸びているので、顧客接点をつくるために、わが社でもLINEの公式アカウントをとるべきだ」と、(本人が思うところの)「データに基づいた意見」を述べること。
(注:Z会はLINEの公式アカウントはやってません。苦笑)
こういうのって突っ込みどころ満載で…
・あのーそんなの、データ見なくてもフツーわかるんですけど…
・で、公式アカウントとって、どんな有効活用するの?どうやれば顧客接点になると思うの?
などなど。
まあこれは極端な「いけてない意見」の例ですが(苦笑)、数字の差異だけ見て述べたことって「意見」じゃないと思うんです。だって数値を見ればわかるもの。
「意見」にするなら、数値データから見える背景、原因、など、自分なりに「解釈」することが大事で、数値データがないとダメな人って、この「解釈」をやろうとしてません。
自分が間違っている、と言われることが怖いんでしょうかね。。
また、こういう人はかなりの確率で、自ら顧客に触れようとしていない人でもありますね。だから肌感覚が身についていない。。
肌感覚で感じたことから仮説を立てる。数値はその仮説が正しいか検証するものとして使う、って方が、ずっとマーケティング能力、磨かれると思います。
蛇足ですが、数値データがないと意見を述べてはいけない、のような社風をつくるとこれまたよくないですね。正直何も未来に向けて実行できない会社になると思います。
数値データがなくても、思っていることや主観を述べられる、そんな会社の方が、未来を創れるんじゃないですかね。