※
前編の続きです。
学べる例その1。
「領収書が必要な場合は、事前に上記実行委員会までご連絡いただければ幸いです。」
と、受付確認の自動返信メールでお願いしていました。
領収書が必要な方の場合、宛名を個人名ではなく、会社名にしなければいけない場合も多いです。
こちらとしては当然、そのことも教えて戴きたいわけですが、受付メールを携帯で受信する方もいらっしゃいますから、極力メールを短くするために、「宛名の方もあわせてご連絡ください」のような注意書きは書きませんでした。
そもそも領収書が必要な方はそんなにいないと思っていましたし、個人の方の場合は「宛名は個人名でいいですか?」と簡単に折り返しメール→返信をお願いする、というやり取りを踏めばいいと考えていましたので。
で、やはり、相手(=主催者である僕)のやる作業(=事前の領収書準備)を慮れる「できる人」は、こちらから何も言わなくてもしっかり、「宛名は○○商事でお願いします」と、こちらへのメールに書いてきているんです。
自分の欲しいもの(=正しく名義が書かれた領収書)を得るために、必要な情報を相手に渡す、ということがキッチリとできているんですよね。
…と書かれると、簡単なことのように見えて、同じ状況では、できない方、結構いらっしゃるものなんですよ。
学べる例その2。
「参加をキャンセルされる場合は、お手数ですが、キャンセル用サイト
https://ssl.kokucheese.com/event/cancel/47477/よりキャンセルの手続きをお願いいたします。」
とお願いしていました。
もちろん、受付確認メールを保存しておき、キャンセルのときには、このサイトから手続きをされることを主催者としては望んでいるのですが(こちらの手間もかかりませんし…)、
・メールをなくしてしまう
・キャンセル用パスワードを忘れてしまう
ような場合って、よくありますよね。そんなときは、
・
申し込んだサイトを見て
・お問い合わせ先がないか確認し
・お問い合わせ先からキャンセルの連絡をする
のが、礼儀正しい人のとる行動パターンかと思います(今回も実際、そんな方が大半です)。
しかし今回、そんな礼儀正しい人を上回る…「あ、なんてこちらのことを慮ってくれるんだ」という事例がありました。
上記の行動(=お問い合わせ先からキャンセル連絡をする)のに加え、主催者(=僕)の
Facebookページが
申込サイトに明記してあるのを発見したから、でしょうか、「大変申し訳ありませんがキャンセルをお願いします…。お問い合わせ先からも連絡いたしましたが、開催が近付いているため、早めにご連絡を受け取られた方が良いと思いまして、念のためこちらからもメッセージを送らせていただきます」というようなメッセージを、Facebookのメッセージ機能を用いて連絡してきた方がいらっしゃったんです。
こういうのって、ほんと、勉強になります。
相手を慮るとはどういうことか、相手の立場を想像するってどういうことか、ということの。。。
今回はないんですが、以前に主催イベントでこんなことがありました。
講演者のブログのコメント欄に、前日「明日行けなくなりました~」とだけ書いて、キャンセルを受けつけられた気になっている方が…!今回だったら、樋渡市長の「
武雄市長物語」のコメント欄に、前日、「行けなくなった」と書くようなものです…。
他にはこんな例も。
会社の外、都内某所で、数名の大学生と打ち合わせをする機会がありました。
前日までは会社からメールでいろいろやり取りしていました。
そして、当日は会社を離れるものですから、連絡先として、携帯の電話番号と、打ち合わせ場所の電話番号を事前に知らせてありました。
すると当日、1人、15分位遅れた方がいらっしゃいました。
ちょっと遅いな、何も連絡しないで…と思いつつも、まあ15分位だからと思い、とくに何も言わずに打ち合わせを始め、当日は終えました。
次の日、出社して、会社のメールを確認。すると
「すいません、10分位遅れます」
と書いたメールが、当日、遅れた方から、会社のメールアドレスに送られていました。。。
まだスマートフォンやタブレットなどの「簡単に持ち運びができるIT機器」がなかった頃の話です。
きっと遅れた方からすると、「携帯のメールアドレスに送る」感覚でメールしたんでしょう。
…しかし、ちょっと、相手に対する想像力がないな、自分中心で物事を進めているんだろうなこの方は、と思ったのは確かです。
相手のことを慮り、相手のことを想像し、相手が動きやすいように相手にオファーを出す人。
自分のやりたいことだけを考え、自分のやり方で、相手にオファーを出す人。
一生を通じると、得られる成果は比べ物にならないくらい違うんだろうなあ、と思います。
そしてきっと、後者の人は、成果が違うのは自分のせいだ、とも気づいていないんだろうなあ…と。
今回、
武雄市樋渡啓祐市長講演会 in 三島の実行委員を務めることで、また一つ、相手に対する想像力の勉強になりました。
多くの方を相手にするイベントを主催すると、ほんと、想像力って磨かれますよ。
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