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2012.02.29 16:10

東大数学、今なら解ける!?~そして「ゆとり教育」の反作用への記事中にも書きましたが、2012年高1生…つまり、この4月からの新高1生から、全員が理科3科目必修となります。
「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」「地学基礎」の4科目のうちから3科目。理系の場合には、この後専門教科として物理」「化学」「生物」「地学」の学習に入ります。
事前の学校調査により、ほとんどの学校では「物理基礎」「化学基礎」「生物基礎」の履修と考えられましたので、Z会もこれに備え、「
理科基礎5days」を2012年度からリリースしています。

この文章だけでも、「うわー学生全体の理科の学力をものすごく強化しようとしているんだな…」とお分かりになるかと思いますが、当然高等学校でこの強化に備えなければいけないわけですから、小中の学習指導要領や指導についても随分変わってきています。

まず中学。社会人の方にはお馴染み!?の「一分野」「二分野」という括りがなくなり、中1・中2・中3での学習内容がそれぞれ一冊ずつの教科書に総合的にまとまった上で、中学3年間で学習する理科の時間数が95時間増!となりました。

そして…理科的能力の育成に最も大切なスタートライン、小学理科。
社会と共に小学3年生から開始する教科で、Z会も2年生からの変化に対応するため、「新小学3年生のための理科・社会スタート応援サイト」をつくり、どんなことから始めるのかの説明も行っています。

2011年から始まった、小学の新学習指導要領、理科は、ぱっと見てわかる変化はそんなにないのですが(専門的な内容では、「コンデンサー」を小学生で扱う、など、いろいろあります)。。。

理科を教える先生のあり方はとても変化しています。

このブログをご覧になっている方の世代では、「小学理科の教科担任」、つまり、「学級担任の先生以外の先生」に理科を習った経験のある人は少ないのではないでしょうか…?
しかしいまや、「音楽」や「家庭」などで多かったように、「理科」教科担任をとっている小学校は増え続けているのです。
平成23年度調査によると、小学校3年生14%、4年生20.3%、5年生31.8%、6年生34.2%の学校で理科担任。
小学6年生だけ平成16年からの変化を見てみると、おおよそ、ですが…

21%→25%→26%→28.5%→32%(H21年)→34%(H23年)

と増え続けているのです。
理科担任をとっているところととっていないところでは、教え方も違うでしょうから…「違う小学校では、理科を“違う教え方”で習っているかもしれない」と思っていた方がいいですよね。
Z会の小学生コースで学習すれば、誰でも、全国標準+αの学力はつきますが(笑


そんな小学校の理科教育に関して、科学技術振興機構 理科教育支援センターは「理科を教える小学校教員の養成に関する調査報告書」を昨年発表しています。調査したのは、若手教員や教員養成系学部の学生。
大変厚い資料ですので、その中からピックアップして、「(小学校の先生によって、理科は)こんなに違うんだ!」ということがわかる情報をご紹介します。


○大学の教員養成課程入学時、「理科」を選択させていたか

小学校の教員養成課程に対応する学部のうち、国公立大学では約70%、センター試験で理科を課しているのに対し、私立ではわずか9%。個別試験でも国公立大学の方が課している割合が高いため、「私立大学出身の小学校の先生は、理科の基礎学力が弱い」可能性が出てきますよね。


○小学校教員は高校時代に理科をどれだけ学習していたか

理科専修ではない先生の、高校時代の理科の履修状況は、物理28%、化学71%、生物83%。物理の履修をしていない小学校の先生が多い、と見ることができ、物理分野の指導法には差が出ると見ていいでしょう。
また、この先生群で物理的内容を「嫌い」「大嫌い」と答えた人が80%いたのも、うなずける話。。。
化学は60%、生物は20%の人が「嫌い」と答えていますので、小学校理科の物理・化学分野については、先生によってはうまく校外学習を活用しないと、「理科嫌い」を生んでしまう危険性が…


○理科非専修の先生はどれくらい「理科」が嫌いか

国算理社英を好きな順に並べたときの平均順位をみると、「国語」「算数」は「好き」寄りなのですが、「理科」「英語」は「嫌い」寄り。算数と理科が異なっているところは面白いですね。
逆に、「理科専修の小学教員」では、理科が「一番好き」と答えた人がダントツで多く、専修・非専修の差で教え方が大きく異なることが容易に想像がつきます。


○観察・実験等の指導に関する自信

A:理科専修者、B:理科非専修者、とし、「やや自信がない」「自信がない」と答えた人の割合の違いを見てみましょう。

<虫眼鏡の使い方>A:15%、B:24%
<温度計の使い方>A:3%、B:20%
<電流系の使い方>A:19%、B:52%
<上皿てんびんの使い方>A:15%、B:24%
<顕微鏡の使い方>A:8%、B:21%
<天体望遠鏡の使い方>A:70%、B:90%
<手回し発電機の使い方>A:41%、B:78%
<ろ過の仕方>A:10%、B:30%
<モンシロチョウ・アゲハの飼育>A:57%、B:69%
<アサガオ・ホウセンカ等の栽培>A:41%、B:40%
<動植物の野外観察>A:40%、B:45%
<てこの実験>A:31%、B:58%
<実験レポートの書き方>A:38%、B:68%
<自由研究や取り組み方の指導>A:33%、B:70%

生物分野はほとんど差がないのに比べ、物理・化学分野では大きな差があることがわかります。


以上、いろいろ見てきましたが、

「小学校の理科教育は、先生によってかなり違う!」

ということが推し量れるかと思います。
この差に(感覚的な)危機感を覚え、対処をしようとしているのが、理科担任教員の増加とみることもできます。

いずれにせよ、高校の理科基礎導入をはじめ、公教育の中での理科教育の強化は間違いありませんので、高校生までのお子さんがいらっしゃるご家庭では、学校の理科の授業だけではなく、世の中の動向に注意してください!
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2012.02.28 18:20

理科課課長を務めているもので(苦笑)自分しか知らないネタもたまには。一般読者にはマニアックですが。

2012年新高1生から、理科3科目必修になります。
そして、多くの方が選択する科目が、物理基礎・化学基礎・生物基礎。
「どうやって勉強を進めれば…?」
というご相談、ポチ、ポチ、と入ってきました(4月になると激増するでしょう…)。


現時点で、参考書としてあるのは

よくわかる物理基礎【新課程】
よくわかる化学基礎【新課程】
よくわかる生物基礎【新課程】(いずれもマイベストシリーズ、学研)

あとは数研出版さんのチャート式、くらいでしょうか…


これからいろいろ参考書・問題集も出てくるかと思いますが…
今までにあった物理、化学、生物の参考書・問題集の問題の順番を並べ替えただけで、「いかにも対応しています」と見せかけるだけのものも少なくないので、注意が必要…

その点、Z会は違います!
理科基礎5daysシリーズ
このシリーズ自体がいままでなかったですから、全くの新商品=しっかり対応しています!


3月1日よりお申し込み受付開始。分野ごとに学習できます。
ほとんどの高校で物理基礎・化学基礎・生物基礎を扱うことになると思いますから、是非お早めにお買い求め戴き、早くから定期テストに備えましょう!
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2012.02.27 23:00

「信頼」が最高の生産性を生む!~東大合格者に共通するものとは?~

の続編的記事。

===(引用)===
東京電力福島第一原発事故に関する独立検証委員会(民間事故調、委員長=北沢宏一・前科学技術振興機構理事長)は27日、菅前首相ら政府首脳による現場への介入が、無用の混乱と危険の拡大を招いた可能性があるとする報告書を公表した。
==========

で始まるこの記事。

菅首相が介入、原発事故の混乱拡大…民間事故調(YOMIURI ONLINE)

===(引用)===
バッテリーが必要と判明した際も、自ら携帯電話で担当者に連絡し、「必要なバッテリーの大きさは? 縦横何メートル?」と問うた。その場に同席した1人はヒアリングで「首相がそんな細かいことを聞くのは、国としてどうなのかとゾッとした」と証言したという。
==========

一証言であり、その証言も僕自身がみたわけではありませんので、真偽のほどはわかりません。
が、真実だったとしたならば、本記事最後にもある

「政府トップが現場対応に介入することに伴うリスクについては、重い教訓として共有されるべきだ」

このとおりだと思います。


菅元首相は理系ですからね。
自分がなんでも知っている、自分の知識じゃないと嫌だ(不安だ)、決断はすべて自分が(細かなことまでも)納得して出したい…
そんな気持ちだったんではないでしょうかね。


でも、これをやるとどうなるか。第三者はどんな気持ちになるか。


この記事をご覧戴いて、考えてみて欲しいと思います。
とくに「自分の知っている知識や、自分の拘りのあるやり方」を現場に押し付ける、管理職以上の人は。


あなたの見ている世界(観)は、全員が見ている世界(観)とは一致していない、と思うことも大事ですよね。
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2012.02.26 19:43

25日、26日と、東大を初めとして、国公立大学前期試験が行われました。
本ブログをご覧になっている方で、Z会の受講生を初め、大学受験に関わった皆様には、心からの吉報を祈るとともに、結果よりもここまで一つのことに集中して取り組んだ過程を、何よりも将来の糧にして戴きたいと存じます。

さて。東大の入試問題。国語などはまだしも、数学の問題なんて「どうせ見ても解けない」「見る気も起きない」という方が大半ではないでしょうか。
だから、ネット上に問題は転がっていても、わざわざ「入試問題掲載サイト」を見に行こう!なんてしませんよね、社会人の方であれば…。

そこで、本ブログをご覧になったのをご縁と思い、だまされたと思って、これだけ見てください。
東大文系数学、2012年第一問(YOMIURI ONLINEより)
http://nyushi.yomiuri.co.jp/12/sokuho/tokyo/zenki/sugaku_bun/mon1.html

皆さんの目にはどう映られましたか?

僕は団塊Jr.ど真ん中の世代で(1973年早生まれ)、Facebook上の友人たちも必然的に僕の世代の人たちが多いのですが、彼ら(もちろん、文系学部卒業の方もいらっしゃいます)からはこんなコメントが寄せられました。

「マジか!昔は問題の時間配分考えたもんだけどなあ~」
「これ、マジですか?」
「これ、差、つくの?」
「マジか!22年ぶりでも解けた!(笑)信じられない!」
「ひさしぶりに判別式を思い出す必要があったけど、さびついた文系な私でも解ける、まじびっくりした」


団塊Jr.世代で、学生時代に塾の講師などでアルバイトしたことのある経験の方は、同じような感想をもつのではないでしょうかね、恐らく…。

本問は
・「やり方」を、入試日のタイミングで覚えて(暗記して)いれば、簡単に解ける。また、暗記しておくのもそんなに難しくはないレベル。
・「やり方」を、入試日のタイミングで忘れていても、受験勉強中に何度か類題に取り組んでいて、そのときに「なぜそうするか」を理解していれば、試験中に「やり方」を思いだし、簡単に解ける。また、本問の「なぜそうするか」を理解することはそれほど難しいことではない。
という問題で、いわゆる「解法がすぐに思いつく」と、多くの人をして感じさせるタイプなんだと思います。
学習したいろいろなパーツを頭の中で複合的に思考し、答案にあれこれ書いているうちに、解法の道筋が見えてくる…というタイプではないんですよね。
もちろん、東大の問題すべてがこの程度、というわけではないのですが、1991年に東大を受験した自分の記憶をさかのぼっても、「(文系の)第一問ですら、ここまで簡単な問題は見たことがなかった」という感覚を持っています。


かといって短絡的に、理数力の低下に迎合するような出題でケシカラン、東大は何やっているんだ、気骨を見せよ!…などというつもりはありません。
本問を見た、Facebookの友人(団塊Jr.世代です)からのコメントを紹介します。

「東大の問題はいつの時代も奇をてらったものはなくて、その時代の学習状況をきちんと反映したものだったから、なんか拍子抜けしてしまった次第。」

このコメントのとおり、東大の問題は「その時代の学習状況をきちんと反映したもの」なんです。
「東大文系数学において、第一問に出題する問題として適切なのが本問」と出題側が(総合的に)判断した現実がここにあるだけで、迎合しているわけでも、(学力低下に)警鐘を鳴らすわけでもないのです。「選抜試験として適切」という判断があっただけで。
また、(入試で図れる)「学力」にしても、数学の能力だけではないですしね。英語や国語、地歴公民…その他の力をトータルで見なければいけないわけで。


ですが…ですが。
団塊Jr.のオジサンの僕の、偽らざる気持ちとして、“「東大文系数学第一問として表出する問題のレベル」がこのくらいであったら、18歳までの授業で涵養される数学的リテラシーを推し量ると、大学に入り、グローバル社会で勝ち抜く素養を身に着けるまでとても時間がかかるのでは…?”と、脊髄反射で思ってしまうのです。。。

タマタマ、ですが、某所で大学生を教えている友人が、今日、Facebook上で、こんなコメントをしていました。
“大学生の学力が低下しているか?については、平均点とか、そういうもんについてはかわっとらんだろう、と。でもね、私の授業を受けた感想で、「因果関係が大事だということがわかった」とか、そういう感想が純粋に書いてある。これまで、高校での学習を通じて因果関係の理解、習得といったことが行われていたはずなのに、それを無視して点が取れるような「教育」が出てきているということだろうと思う・・・。”
この「因果関係」という言葉にぐっと来ました。
今年の東大文系数学、第一問で僕が感じたのは、まさに因果関係(相互作用、という言い方の方が適切かもしれません)の考察抜きに、単純に解ける問題を出題することにいたった背景への、なんともいえない気持ち悪さ、なんです。
数学の問題そのものを解ける、解けない、の話ではなく、ためた知見を組み合わせて解法を導く訓練が、押し並べてされていないのでは…と。


こう書くと、「ゆとり教育」の弊害だ!と叫ぶ、これまた団塊Jr.の方も多くいらっしゃると思います。
しかし実は、団塊Jr.自身も、いわゆる「ゆとり教育」への変遷過程の教育課程で学んでいた、と知っている方は少ないです。
簡潔に申し上げると、「詰め込み教育」への批判から、1970年代に日教組が提起した「ゆとりある学校」に基づき、小学校では1980年、高等学校では1982年から授業数の削減は始まっており、2002年度から施行された学習指導要領はその完成系。
だから短絡的に、2002年度から始まった(世間で多くの人が意味するところの)「ゆとり教育」だけを批判してもしょうがないのです。


ただ、その完成系の下、2012年の東大文系数学の第一問において、今回のような問題が出題される状況を見て、やはりこれではいかんのではないか、少し詰め込み路線へバランスを傾斜する必要があるんではないか、と思うのは、理解できます。
(詳しくは省略しますが、過去の教育史を紐解くと、ゆとり教育~詰め込み教育は振り子のように動いているに過ぎないそうです)
そして、その動きは、小学校では本年度、中学校および高等学校の「理数教育」では来年度から始まる新学習指導要領、加えてそれに基づく具体的な学習内容に、すでに大きく現れています。

多くの方にインパクトが感じられるように、数学ではなく理科に関することですが、わかりやすい文言を抽出します。
Z会で新課程対応教材としてリリースする「理科基礎5days
冒頭の文章をご覧ください。

「新高1生から、理科は3科目必修! もちろん文系の方も。」

そうなんです。2012年から、文系の高校生でも、いわゆる「物理」「化学」「生物」「地学」の基礎に当たる部分を、4科目中3科目、「必修」となるのです。
(正確には「物理基礎」というように、科目名の後半に「基礎」が付随しています)
また、これらの理科基礎教科、「2単位」相当ではあるものの、多くの先生から「とても2単位相当の教科書の分量じゃない…。3単位、いや、4単位分相当だ。これまでの単位の感覚からすると。」というコメントを聞いています。

数学は、2003年度以降に登場した、中高課程現学習指導要領において、中学→高校へと移った単元がほとんど高校→中学へと揺り戻しになります。おまけに、現行課程では扱われなかった「整数の性質」が新設(と申しますか、過去にあったものが復帰、という感じです)、多くの文系の生徒が入試で必要となる「数学A」に盛り込まれました。
※他、細かな単元変化をお知りになりたい場合は、河合塾Kei-Net「高等学校新学習指導要領のポイント」をご覧ください(PDF)。
http://www.keinet.ne.jp/doc/gl/09/11/toku_0911.pdf

もちろん、高等学校の前段階となる中学校の理数教育も格段に強化されています。
外国語(英語)活動ばかりが世の中で注目を浴びていますが…2012年からの新課程で、中学3年間の授業時間数、外国語の105時間の次に多いのは、理科の95時間。そして数学の70時間と続くのです。
社会の55時間、国語の35時間に比して、いかに理系教科の強化に走っているか、鮮明にお分かりかと思います。
※2/29追記)上記時間数は「増えた」時間数です(外国語が105時間「増」ということです)。

理数強化の新課程を受けて、各大学の選抜試験もすでに動こうとしています。
東大は、新課程初年度の2015年入試にて、文系学部受験の際、センター試験では理科2科目必須、計5教科8科目とすることを打ち出しました。

※8科目=外国語・国語・数学IA・数学IIB・地歴公民から2科目・理科から2科目
東大情報サイト「UTaisaku-Web」にはこんな文章まで。。。(苦笑)
「近年、一部のアホな文系が科学に対する見識のなさをひけらかしているせいで、東大のお偉方も大層お怒りなのでしょう。2014年度入試まで文系はセンター理科は1科目だけ受験しておけばよかったのですが、これが全員2科目強制になります。」

個人的な予測としては、今年度の東大数学の出題レベルが底、2015年度に向けて少しずつ難化するのではないか、と見ています。


文中で、授業時間数の削減は1980年代から始まっていることをご紹介しました。
この反作用が、2011年小学、2012年中高で始まる新課程に現れ始めているわけですから…
教育の歴史は、今後少なくとも十年以上は、「学校での学習内容を増やす」方向に動くことを物語っています。
そして、今の日本よりも難しい内容を早い段階で扱っている、韓国を初めとするアジア諸国に目をやったり、グローバル化の進展を考えたりするにつけ、この流れは止まらない、そう感じます。

注)「ゆとり教育」は、文科省が提唱し始めた言葉ではありませんが、一般的に「そのように」理解されている教育の概念を指すものとして使わせて頂きました。ご了承ください。
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2012.02.25 23:20

ツイッターやFacebookでかなり話題になっているブログ。

あなたの作ったものはゴミである、あるいはプロとアマの分岐点

これは深く、深く頷きました。
最後の方のこの文章…多くの人に(とくに指示待ち人間に)伝えたい。

==(以下引用)========
「ゴミだね」を恐れて指示を待っていると、永遠にゴミしか作れない。
・価値があると信じて自分の頭で考えたモノを作る。
・そして「ゴミだね」と言われる。
・そこでイチイチ立ち止まらずに、また自分の頭で考えて作る。
この繰り返しでしか、プロフェッショナルになれない。
傷ついたことを「ゴミだね」と言った人のせいにしているうちは、決してプロフェッショナルにはなれない。
==(引用終了)========

自分を否定された経験の多さが、自分をより強くしていくんだと思っています。
僕も、僕のことをバカ、バカと言ってくれる先輩が、大学時代から今に至るまで必ずいて、本当に恵まれていると思っていますし。

あと、「自分はバカと言われてもいい」というオーラを出すことも、実は大事だったりします。
バカと言われて「人権侵害だ!」なーんてすぐ言う人間に、バカとは言いにくいですからね。誰しも。
(そういう人めんどくさいんだもん。苦笑)


一回の提案で、人が動くと思ったら大間違い。
否定的な反応でも、ましてや反応がなくても、「相手を動かす」ものを出さなきゃ、という姿勢が、社会人の姿勢です。


頑張っても報われない、それを知っていること、弁えて行動することが、社会人です。
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2012.02.24 23:30

仲良くしている石渡嶺司さん、山内太地さんの新著。

アホ大学のバカ学生』(光文社新書)

今までお二人の書籍は散々読んできてて、正直「あ、この書籍、売れないやろな…」と思った本もあるんですが(苦笑。仲良しなんだから許して^^)、本著はいいですね。
とくに石渡さんの書籍はほとんど読んでいますが、ベストオブベストじゃないでしょうか。(まあ、本人、成長されていますから、当然と言えば当然なんですが)


改めて書評も書きたいと思いますが…

・今の「大学」がどうなっているか
・今の「学生」がどうなっているか
・今と昔の「大学」「学生」の違いは

などを知り、冷静に、「大学」や「学生」の欠点と、「素晴らしい活動をしている大学や学生」のことを把握するには、適切な書籍です。

かなり売れているみたいですね。タイトル勝ちかな~と最初は思っていたんですが、それだけじゃなく、内容がいいからですね、これ。
応援しまっせ、石渡さん、山内さん。
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2012.02.23 23:22

2012年3月1日リリース、2012年新課程履修の高校生向け「理科基礎5daysシリーズ」がZ会に納品されました。

理科基礎5days

かなりきつい労働状況の中、関係者が「リリースはもっと後でも大丈夫だよ」というメッセージも送ったんですが、制作する現場の皆さん(僕は理科課長なので、部下のみんななのであります)が

「いや、新高1生の高校入学前にどうしても完成させたいんだ!
…だって、理科の学習内容、ものすごく増えるし、早くから地道に対策していかないと追いつかないから…」


と、教材作成魂を見せたことをよーく知っているので、納品されちょっと嬉しく思っています。


そうなんです。上の言葉にもあるように、高校生の理科の学習内容、2012年から大幅に増えるんです。
こう言えばわかりますかね。

文系・理系問わず、理科3科目(物理・化学・生物・地学の4科目のうち3科目)は必修になる!

社会人の方、ビックリ、でしょ…


もちろん、理系の方が勉強する、専門的な物理・化学・生物・地学の内容まで文系の方が必修になるわけではありません。
新たに物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎、という各教科が用意され、この中から3教科が必修になる、ということなんです。

学校の授業で必要になるだけではありません。
東大・京大は、2015年入試(2012年新高1生が受験する年)から、センター試験で理科2科目の選択となる予定なんです。
いろいろな大学も追随するとみられ…「文系でも理科2科目必要だ」という考え方が主流になると思われます。

理科基礎5daysシリーズ」は、1冊あたり1,200円と、お求めやすい価格になっており、分野別になっているので、苦手分野のみ購入することも可能になります(でも、恐らく、全部買う人が多いと思います。初年度なので、誰も対策がわからないので…)。
新高校1年生、後悔のないよう、学習意欲の高い春のうちに、シリーズ1冊目は、是非手に入れてみてください。
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2012.02.22 23:00

今週末は国公立大学の前期試験が行われます。
東大志望者の受講者がとても多いZ会では、直前期の東大志望者の動きもよくわかるのですが…
今週になっても、映像授業「ファイナル東大コース」(前・後期試験それぞれに対応)を、今週末の前期試験対策としてご購入される方もいらっしゃる…というくらい、難関大志望の方は「最後の一瞬」まで、対策に余念がありません。


試験直前まで頑張って対策し、見事合格をつかんだこれまでの東大合格者の皆さん。
彼らから合格直後のコメントを頂戴すると、最も多い単語が

「感謝」

です。
すべての大学合格者に多いのですが、東大合格者は「極めて多い」というレベル。
親に感謝、友達に感謝、先輩に感謝、先生に感謝、支えてくれたすべての人に感謝…
感謝、感謝のオンパレードです。

そして、感謝の裏にあるのは、「誰かを信頼する気持ち」ですよね。
最高点に達するためには、信頼する気持ちが絶対に必要、という、ちょっとした裏づけだと思っています。


なんでこんなことをふっと述べる気になったか、と申しますと…
大阪市職員のメールを極秘で調査した橋下市長の記事を目にしたからです。
http://www.asahi.com/kansai/news/OSK201202220049.html

橋下市長は市職員幹部(管理職のみのメール調査のようですね)を信頼していない(あるいは、これまで無知識なので、信頼できるかどうか、を見るために調べる)、という状態。
そして、そんな橋下市長に、調べられた方は脊髄反射的に「うっ…」となり、職員の中には「何様のつもりだ!」と反発している方もいるような状態。
これが現状でしょうか。

双方に信頼感がない状態ですよね。。。
そして、組織全体として、サービス享受者(=市民)には全く関係のない労働がそこに費やされる。
この状態が続くことは、生産性の悪化(=提供するサービス水準の低下)につながること、見た目でも、論理的に考えても、明らかですよね。


「今、調査に踏み切った」という事象だけみて、双方の態度をとやかくいうつもりはありません。
ただ、この調査をした後、ということであれば、次のような姿勢が求められるのではないでしょうか。

橋下市長側は、調査して「シロ」であった職員を信頼し、さらにしらみつぶしに調べるようなことは決してしない。空いた時間で別の大切な業務に勤しむ。
職員側は、調査して、“「シロ」以外の行為を排除してくれたんだ”と思い、自分も信頼される行動を続けると共に、市長のことを信頼し、市長の行為にいちいち突っ込まず、市民のための業務に勤しむ。

これで最高のサービス生産性が生まれるはずです。

蛇足ですが…そもそも勤務先の機器は勤務先所属のものですから、全ては勤務先の方針・意図を代弁しようとして、のものでなければならないはずで…だから、雇用されている方は、機器を「使わせていただいている」という意識が先。メールの中身を調べられることに声高に反論するのは筋違いだと思っています。
僕も、雑談染みたメールのやり取りもゼロとはいいませんが(苦笑)、かといって調査されても平気(というか、仕方ない)という意識です。


閑話休題。
橋下市長のメール調査を例に出しましたが、他にも「信頼」が出来ていないせいで、生産性を低下させている例はいろいろありますよね。

新しいシステムのことは全くわからないので億単位の案件には首突っ込まないくせに、既存の物流のことは数万単位の「ちょっとした改善案件」でも「ほんとに効果があるのか」という担当外からの意見が先へ進めることを止めたり。
Web全体のことなんて全然わかってないのに、1000ページある全サイトをリニューアルしようとしたとき、自分が関係する「1ページの一部分」だけ見て「ここは前のママの方が“絶対に”いい。止めてくれ」という意見が進捗を遅くしたり。
部下を信頼していないから、何でも自分でやって部署の生産性を高めることができなかったり。
他部署を信頼していないから、各部署の細かなこと(かつ、これまで経験があるため、自分自身に知識があること)にまで首を突っ込んだり(←これ、大人数の会議(ましてや最高意志決定機関)でやられると、とっても生産性を落とす…)。

組織を信頼していないから、「根回し」「調整」と言う言葉への嫌悪感ばかりが先に立ち、気づいたら勝手な持論(そして「聞こえのいい正論っぽいこと」)を展開するばかりで周りの協力を得られず、それを自分のせいとも思わず、組織を通じてのパフォーマンスをまったく発揮できなかったり。
上司を信頼していないから、上司に提出した案件を、毎日のように「あれ、どうなりました?」と聞き、上司を怒らせ、部署内の雰囲気を壊したり(苦笑)。
お客様を信頼していないから、サービスを説明するときに、自分中心の言葉になり、結果お客様に理解されるまでとっても時間がかかる話し方になったり。

いろいろ思い当たる節、ありませんか?
そして、自分自身も、同じことをやっていた過去体験、ありませんか?


冒頭で、東大合格者の皆さんの話を持ち出しました。
彼らはまだ10代。親からいろいろ言われ、(気持ち的に)信頼できなかった時期も、きっとあることと思います。

でも、「合格者」は、最後には「感謝」という言葉に行き着いています。
僕にはこう見えます。
「難しい課題に挑戦する人(組織)は、他を「信頼」することで、最高の生産性を生んでいるんだ」と。


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2012.02.21 23:00

どれだけ忙しくても“自分がもう1人いれば”を言っちゃオシマイだよ

懇意にしている、Web担当者フォーラム編集長の、安田英久さんの記事。

自戒も込めて、と、安田さんも書かれていますが、僕もかなり自戒を込めて、本記事を紹介します。
そして、僕のブログをご覧戴いている、つまり、僕と思考の方向性が恐らくは近い方も、同じように「反省しなきゃ…」と思うところがあるかと思います。


自分で仕事を抱え込む。
他の人にブン投げることを得意とする。
これらは正直、性格によるところも大きいかと思います。

僕は、自分で仕事を抱え込む(というより、仕事を勝手に作って試してみて途中で飽きて投げ出す、という方が強いかな)、と言うタイプであり、( )内のような悪い癖を持っているので、

「自分がもう一人いれば…」

と、思わず口にすること、あります。
若いときはもっと多かったです。


==(記事より引用)==
しかし、それでは仕事は回りません。現実的にあなたのクローンを作ることは不可能なのです。「自分がもう1人いれば」というのは、仕事を「自分がする」ことを中心にした考えであり、組織でまわす仕組みづくりを考えない、極端な言い方をすれば無責任な考え方なのです。
============


仕事を厭う人はそもそもサラリーマン失格なんです。
その失格な人間と相対比較して、自分が組織人たる体をなしていないことを顕にする発言をしちゃいけませんよね。
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安田英久
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2012.02.20 23:40

「犯罪が起こった時点で、皆、敗者」

光市母子殺人事件の司法の判断が本日下りました。


遺族の本村洋さん自身が語っていたこの言葉、大変重いものですね。。。


ちょっと換言して、タイトルのような考え方が、社会の中で無意識化するような社会を作らなきゃいけないと思いますし、作っていきたいと思います。


自分は下記の2冊、両方読んでいます。

なぜ君は絶望と闘えたのか―本村洋の3300日(門田隆将/新潮文庫)
※僕はハードカバーで読みましたが、文庫本が出ているようですね。

なぜ僕は「悪魔」と呼ばれた少年を助けようとしたのか(今村仁/扶桑社)

是非2冊とも読んで、「人間」に対する、深い洞察、深い心を育んでほしい、と思います。

僕ももう一度読みます。


亡くなられた本村様の奥様とお子さんにご冥福を祈りつつ。
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寺西隆行
ICT CONNECT 21 の寺西隆行です。小松高校→東大理一→工学部環境系→教育の道へ。教育とマーケティングをずっと見つめながら過ごすことが喜びです。
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