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2017.08.27 22:48

1年間、「こたえのない学校」のLCLプログラムに参加していました。
http://kotaenonai.org/lcl-kokuchi-1609/

…といっても、後半の半年間は体調不良(頭痛が2か月治らなかった)、予定の組めない仕事、という状況で、全く参加できず、検討グループの一員になりきれず、申し訳なさいっぱいですが、そんな私でも最後まで輪に入れていただけた皆様には心から感謝申し上げます。

昨日は最後ということで、学びが終わった後に呑み会。
参加メンバーの一人が、とある教育関係者向けではない外部セミナー(メンバーの質は高いです)に出たとき、教育の話を議論する場があったそうで、そのとき

「(教育の手法が)打ち上げ花火的な…」

と感じたそうです。


はい、私も、公教育の現場を見に行こうとしていない(とでもいいますか)皆さんが教育を語るとき、同じように感じることがとても多いです。

公教育従事者以外は、実際には、現場を見れる機会はほぼないと思うのですが、推測できる部分はあります。
そしてその部分で、公教育外の方が欠けている視点に

“教師は子供の「日常」を支え、1年間(とくに小学校は、担任として)面倒を見続けている。そのための場づくりをし、その上で「学力」を身につけさせている”


というのを強く感じます。

そのために教師は「(学ぶ意欲等の)継続」を常に意識し、授業空間を作り続けているわけですから、派手さ奇抜さ享楽的な感じを捨てています。そして「社会に出てから役立つ”こと””内容”」ではなく、「社会に出てから役立つ”資質・能力”」そのものを磨こうとしているんです。

公教育でこういうことをしたらいいんじゃないか、という案を持たれている方は、その案を組み込んだうえで、1年間の「日常」をつくれるだろうか?を考えてほしいんです(あるいは、非日常としてのプログラムと位置付けるか)
そして、「日常」を支えている教師に敬意をもってほしいと思います。
それが「社会に開かれた教育課程」として、公教育と地域や社会とが良質につながることにもつながると思いますから。


今回参加したLCL、私が参加した様々なセミナー(恐らくこれまで50回は何らかの形で参画しています)の中でもトップクラスに入る、「社会をよくしよう」と考えていて、その思考力も、指導技術も持ち合わせていて、そして(議論ではなく)「対話」できるメンバーでした。その多くが教師でした。
そのことをお伝えしたいとともに、繰り返し素敵なメンバーに感謝の意を表したいと思います。
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教育
教師
こたえのない学校
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2017.06.11 08:36

現在の学校教育や教師の在り方に敬意がなく、「いまの授業だったらもっとこういう方が良い」と安易に考える方は、学校の教師が、1日の daytime のうちのほとんど、そして1週間のうちの5日間も、子どもたち(担任制である、小学校の先生は「同じ」子どもたち)と時間を共にし、その中で「学び」の空間を作り続けていることに目が向いていない、と感じることが多いです。
イレギュラーで子どもたちにとても有意義な授業を創れる能力以上に、レギュラーで1年間、(それなりに、とでもいいますか)有意義な授業を創り続けることの方が、ずっとずっと大変だと思います。

その一方で、学校教育や教師の方が、「いまの授業」の在り方や(教育の)提供の仕方に固執するのもいかがなものかと思います。
子どもたちの置かれている環境は、自分たちの育った時代とは全く、誤解を恐れずに言えば、想像を絶するほど変わっていますし、そして子どもたちが社会に出たころは、今求められている能力とは全く異なる能力が必要となることが(あえていいますが)容易に想像つきますので、「自分たちが(手法論で)こう教えてもらったように教えたい」という価値観で子どもたちと接するのは、子どもを不幸にするだけです。
そんな学校教育や教師の価値観と同じ保護者もまた、ある意味共同正犯です。


「学校教育や教師」側の当事者、そして当事者ではない側、双方に大切なのは、“自分の「できない」に向き合う”という姿勢だと思います。

当事者ではない側は、では自分が1年間同じ授業を提供し続けられるか、に思いを馳せてほしい。
当事者側は、では「いまの授業」で、子どもたちが(誰の助けもなく)社会を創る当事者になれるか、に思いを馳せてほしい。

そして、自分の「できない」に向き合って、その「できない」自分も肯定できれば、「できない」ことをやってくださっている方々に敬意も生まれ、「教育」に対し協働して向き合うことができ、それが何よりも、子どもたちに対してとても大切だと思っています。
大人が見せていく姿勢としても。
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新学習指導要領
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2017.05.28 18:33

※新学習指導要領(次期学習指導要領)の事柄につきましては、下記サイトにまとめられていますので、是非ご覧ください。
https://ictconnect21.jp/recruit-and-events/170331_next_shidoyoryo/


2020年から小学校段階で始まる新学習指導要領で、育む、とされている資質・能力の3点として

1.知識・技能
2.思考力・判断力・表現力
3.学びに向かう力・人間性

が掲げられています。

このとき、
1が(単純な)言葉・語句(とその周辺知識)のこと、
2が1をつなげて思考する力、
3が2までの力を身につけて未知の問題を解決する力、
のように捉えられる場合があります(し、最初は私もそう思っていました)。

しかし、新学習指導要領では、1で求める資質・能力の中で、知識をつなげて(一般的な)思考する行為までできるようになる、つまり「生きて働く」知識・技能まで含めて意味しており、
2で言う「思考力・判断力・表現力」が、未知の問題を解決する力。
そして3は、一人では解決できない大きな大きな「社会」での問題を協働して解決に向かわせるための力などを指すのです。


これまでの「できる子」というのは、言葉・語句をつなげてロジカルに(ある意味、制約条件下で)解答を導き出せる子どものことを指したと思います。
この「できる子」のイメージは、新学習指導要領では1の資質・能力のみカバーすることになる、と解釈しています。

未知の問題を解決する力、社会と関わる力、というのは、これまで(実運用での)育成が劣後順位におかれていたのが現実だと思われますが、今後は3つの資質・能力のうちの2つをしめるまでになる、と捉え、こと、大学入試は、本来的にはこの2つの部分を踏まえるように改革される、と思っていた方がよいと思います。

大学入試がそう変わった時、高校教育の授業は、大きく変わることは、教育関係者ではなくても、お分かりになるのではないでしょうか。
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2017.04.02 20:21

次期学習指導要領が告示されました。
ICT CONNECT 21未来の学びコンソーシアムのサイトで、様々な記事が掲載されていますので、取り上げておきます。

■平成29年3月公示 次期学習指導要領(文部科学省告示)およびパブリック・コメントの結果
https://ictconnect21.jp/recruit-and-events/170331_next_shidoyoryo/

■次期学習指導要領が告示されました(報道一覧も掲載しています)
https://ictconnect21.jp/news_170331_001/

■新学習指導要領のパブリック・コメントの結果にて、「未来の学びコンソーシアム」が言及されています。
https://miraino-manabi.jp/archives/786
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2017.01.21 23:40

Yahoo!やグーグルで、現時点で「次期学習指導要領」と検索すると、1番目に表示されるのが、文科省が去年の8月に出した「審議まとめ」です。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/004/gaiyou/1377051.htm

そして2位が、ICT CONNECT 21のこちら。
★次期学習指導要領答申について(中央教育審議会(第109回)資料より)
https://ictconnect21.jp/news_161222_001/

3位もICT CONNECT 21のこちら。
★次期学習指導要領答申が公開されました(文部科学省)。13ケのPDFについて補足説明付きでまとめました。
https://ictconnect21.jp/news_161228_001/

自分が関わったサイトがこんなに上に表示されると、嬉しいものです。

次期学習指導要領やプログラミング教育関係でお声をかけられることが増えてきましたので、正確に、迅速に、わかりやすく、情報を届けていくことを続けたいと思っています。

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2017.01.13 08:42

昨日朝、朝のTVを見ていたら、トランプ大統領の演説が報道されていました。
その報道を見ていた小学生の娘から発せられた言葉。

(嫌そうに)「なにいってんの」

「なにいってんの?」と聞く行為ではありません。
相手に嫌悪感を込めて言う「なにいってんの」という、あれです。

「〇〇はなんでそういうの?」
「だって嫌いなんだもん。みんな嫌ってるよ」
「みんな嫌っているから嫌いなの?」
「…ちがう」
「ほんと?」
「ほんと」
「だったらいいよ。みんなが嫌いだから嫌いっていうのは余りよくないよ。」
「…うん」
「いじめもおんなじだよ。みんながやるから、ってやるのはだめだよ」
「いじめなんてしてない!」
「うん、わかってるね」

「「みんながやってる、だからやる」という価値判断では好ましくない」と、少しは感覚的にわかってもらえる体験になったかなあ、と思います。


メディアからは、「「日本が嫌い」という価値観」を持っている周辺諸国の人の声が流れてきます。
個人的な体験などでそう思うのはわかりますが、いつのまにかそういう価値観になってしまう、ということも往々にしてあると推測できます。
そして、「多分そういう国なんだよね(そしてそれは決して好ましいことではないよね)」という感想を持つ人であればあるほど、「トランプが嫌い」と脊髄反射的に思ったり、表現したりすることに注意を払わなければいけないと思うのです。
全く同じ価値観形成になってしまいますから。


上記のやり取りから少し進んだ、仮のやり取りのお話を。
このあと娘が「だってグローバル化している世界の中で、保護貿易はよくないでしょ」と言ってきたら
「なんでグローバル化している、って思うの?そして、グローバル化することは“よい”ことなの?」
「保護貿易はよくないの?グローバル化していても保護貿易してもいい、ってことはないの?」
と畳みかけるつもりでした。
※まあ仮の話ですし、今の小学の学年でそこまで言ってきたら、心の中で「よーいろいろ知ってるな」と思うくらいのレベルの話ですが。

「トランプはよくない」と思う大人も、「なんでそうなの?」と言える人は少ないと思うんです。
正直僕も、論理立ててわかりやすくは言えません(好き嫌いは別にして)…。


個人的な感覚ですが、社会において、「相対的に少し物事を知っている層」が、社会における知の蓄積を妨げることがあると感じています。
たとえば「トランプはよくない」と言うことに対し「なんで?」と聞いて、余りはっきりと答えられない娘のような状態の人間に対し
「よくない。だって世界で協調しなければいけないときに、そうしようとしていないんだもん」
と言って「あっ、そうかあ」と終わってしまうと、それで知は止まります。
(「私は嫌い。だって世界で協調しなければいけないときに、そうしようとしていないんだもん」なら好き嫌いの問題ですからいいんですけどね)

なんで世界は協調すべきなんでしょう?

もちろん僕も、世界は協調しなければいけない!とは「思います」。
一方で、「なんで?」と考え、その「なんで?」がわかるように、様々な知見を身につけなきゃなーと思います。


「アクティブ・ラーニングの視点」や「主体的・対話的で深い学び」って、そういうことなんじゃないかなーと思っています。
いわゆる「問いを立てる(立て続ける)」ってことですね。
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2017.01.07 21:50

2016年の9月時点で

「(ICT CONNECT 21 の)メールマガジンの今年度末(3月末)での読者数目標はこれくらい」

というものを立てていたのですが、おかげさまで約2ヶ月半前倒しで達成しそうです。

私自身は、目標を高めに設定することで自分にやる気を出させるタイプで(背水の陣を好むタイプ。繰り返すのは余り良くないんですけどね…)、目標自体も決して小さくはなかったのですが(とくにメルマガという、Z会時代に手掛けた媒体だったこともあり)、目標が前倒しで達成できたのは、「ICT CONNECT 21でマメな教育の情報発信がされているよ」と、Facebookでシェアしていただいたり、ツイッターでRTしていただいたり、リアルではなんと学校の職員室で共有していただいたり…、と、現場の教師の皆さんがクチコミで広げていただけたことが大きいと思っています。
心から感謝します。

日本全国の教師の皆さんが、「ICT CONNECT 21Webサイトやメルマガを見れば、文科省の教育施策および文科・総務・経産の教育ICTの動向をつかめる」と思っていただき、そして実際にそういう存在になるために、まだまだ頑張りたいと思いますので、これからも私のブログをご覧いただいている皆さんは、先生方にICT CONNECT 21 の存在を広めていただければ、と思います。

2017年、次期学習指導要領の周知徹底の1年。
広報活動に寄与することをお約束いたします。

※ICT CONNECT 21 のメルマガはこちらから登録できます。
https://ictconnect21.jp/mail-mag/

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2017.01.06 19:20

月刊『私塾界』2017年1月号に掲載されました。
↑リンクしています。

「2026年、教育現場のICT利活用はどうなる?」
というタイトルで、昨年11月7日にパネルディスカッションさせていただいたときの様子が記事にまとめられて掲載されました。

ICT CONNECT 21だけではなくZ会アステリアのことも紹介できましたし、2006年頃のWeb時代を思い返しながら2026年のことを語れましたので、満足でした。

上記リンクから4ページ分、ご覧いただけます。どうぞご覧ください。
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2017.01.05 23:50

ICT CONNECT 21にて情報提供している、次期学習指導要領答申についての記事が、ニュースリリースサイト「News2U.net」において、月間アクセスランキング1位になりました。
https://ictconnect21.jp/news_170105_001/

2017年に告示される次期学習指導要領は、ほんとに社会的な注目度が高いようです。

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2017.01.04 21:35

年始年末、ほんの少しだけ(苦笑)自宅の整理をしていたら、本棚から
『自由と規律』(池田潔)
が出てきました。

この本、昨年末に勤務先のICT CONNECT 21にて、「プログラミング教育」の勉強会で、イギリスの教育制度や、「Computing」という教科についていろいろ学んだ際、講師の方から紹介された書籍なんです。

『自由と規律』、購入したのは、大学生時代、(サークル活動を一緒にやっていた)日本女子大学の学園祭にて、古本で10円で売っていて、店員の女子大生が薦めるので(笑)、内容もよくわからず買った記憶があります。
どうやらそのときのことを一瞬忘れていたみたいで、アマゾンで10年前に新品で購入歴あるようですww
※今回出てきた本は、大学生時代に買った本で、扉にしっかり元の所有者名のお名前が…

恐らく以前にこのような経験がなかったら、今回講師から『自由と規律』を紹介されても、私は「読もう」と思えるまで興味を示さなかったと思います。
他にいろいろやることがある中で、「しらないもの」「触れたことがないもの」への行動は、人間どうしても億劫になりますから。

今回は、書棚にある本で、かつ、中途半端にしか読んでいませんでしたので、今回再読しようと思っています。
「講師の方が紹介する前に一度触れていた経験」が、知を得る行動へ自らを向かわせた例ですね。


世の中には、自らの知識や知恵が追いついていないため、自らの興味・関心が喚起されていないものがたくさんあります。
少年少女の頃「なんで勉強しなければいけないの?」と、とくに自ら嫌な教科について思ってしまい、ときには言葉にまでしてしまうのは、「自らの知識や知恵が追いついていないため、自らの興味・関心が喚起されていない」ことも影響していますよね。
だから、知識や知恵が追いついたら、「もっと早く勉強しておけばよかった!」となるわけで…。

とはいえ、知識や知恵がないものに対し、ベクトルを向かわせるのは大変です。
そこで、提案したいのは、「触れておく」ってことであり、教育する立場の側からすれば「触れさせておく」ってことになると思います。


私が立ち上げに携わった塾に「Z会東大個別指導教室プレアデス」があります。
塾の中には、英治出版さんに多大なるご協力を頂戴し、多くのためになるビジネス書が並べられています。
これは「東大の先」を見せることで「社会に役立つ人」を志向するようになる「場づくり」の演出とともに、「触れさせる」ことに拘ったからでもあります。

この塾で育てば、大学に入って再度その本に出会うと、「あ、どこかで聞いたことがある」と思い、本を読む、という次の行動につなげられるだろう…という願いを込めて。

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寺西隆行
ICT CONNECT 21 の寺西隆行です。小松高校→東大理一→工学部環境系→教育の道へ。教育とマーケティングをずっと見つめながら過ごすことが喜びです。
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