教育×マーケティング×Webの人、Z会寺西隆行の「和顔愛語 先意承問」

Z会Web戦略統括の寺西隆行です。「和顔愛語 先意承問」(わげんあいご せんいじょうもん)は最も大事にしている言葉です(意味は左下「プロフィール」を参照)。
「教育」×「マーケティング」×「Web」で少しでも多くの社会価値を生み出していければ、と思っています。

     
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誤解、雑考
[2008年11月20日(木) ]

<時事ネタ>
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時事通信社発行の「内外教育メールマガジン」を愛読しています。
http://www.melma.com/backnumber_127865
教育についての話題を勉強することもさることながら、冒頭のコラムが大変ためになりまして。

今日届いたメルマガでは、帝京大学文学部教授の児島邦宏氏のこんな内容が書かれていました。引用して紹介します。

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◆甘えの中の「自立」
                  
 久しぶりに20人ほどの高校生にインタビューする機会があった。「最近の高校生は?」と、つい力が入ってしまった。

 テレビで見掛ける若い人とは印象が異なり、礼儀正しく、あいさつもしっかりしていて、「違うな。好青年ばかりだな」という印象を強く持った。「高校を出たら、自立したい」という声が、3分の2ほどもあったのには驚いた。

 そう感心しつつも、これは「最初の印象」にすぎないと思い過ごしを反省し始めたのは、インタビューを始めて間もなくだった。こうである。

 「自立というと、一人で生活するということなの?」

 「はい、そうです。親元を離れて、一人で生活します。アパートかマンションの一人暮らしです。料理をつくるのは、嫌いではありませんし……」

 「お金掛かるよ。大丈夫かな。やっていけるの。何か計画あるの?」

 「お金の方は大丈夫です。心配していません。やっていけます」

 「生活力があるんだね。感心だね!」

 「両親ともまだ若いですから。定年までまだまだですから。この不景気も乗り切っていける堅い仕事ですから……」

 「おいおい。それじゃ自立じゃないんじゃないの。それは自立と言わないんじゃないの?」

 「どうしてですか。親元を離れて、自分のことは自分でみんなするんですよ。一人で生活していくんですよ……」

 これ以上、話すのはやめた。彼らの言によると、「自立とは親からの別居」を意味するらしい。社会的(経済的)、心理的な「独立」とは、別次元のものらしい。

 もっと言えば、存分に親に甘え、おねだりし、好き勝手にわがままに一人暮らしをすることが、「自立」らしい。生活科で「自立の基礎」を養い、高校で「社会的自立」を目指してきたというのに。

=====

 少子高齢化、地球温暖化など、これから経験したことのない問題に立ち向かいながら、前向きに生きていくには、何よりも問題解決力が必要なんですが…ちょっとため息がでる話ですね。一例に過ぎないとはいえ。

…と、現在の若者について云々を今日のブログで書きたいわけではなくて、ここで伝えたいのは

「言葉の定義は人によって違う」
「それを確認しないとコミュニケーションができない・物事の本当が見えない」


ということです。

お分かりだと思いますが、上記の例、「自立したいんだ、すごいねえ〜」で終わってしまうと、本当の姿は分かりません。


さて、上記の「自立」については、正直ほとんどの人が違う意味で捉えてしまうでしょう。
言葉の意味を正しく受け取る際に「難解」な部類に入りますね。

しかし、簡単な例でも、日本人がすぐ誤解するのが、アンケートリサーチだと思います。


セミナーを聞いたり、サービスを受けたりして

「まあ役に立った」

ほど都合のいい選択肢はないと思っています(注:選択肢として用意すること自体を否定するわけではありません)。

「すごく役に立った」「まあ役に立った」で全体の8割を超えて「良かった!」と思っている人、いませんか?


何も得るものがないセミナーやサービスなど、ほとんどありません。
なんらかの得るものが期待できる、だから受けるわけであって、期待ほどではないにしても「いいところもあった」というものがほとんどですよね。


「すごく役に立った」≧「まあ役に立った」ではないと、「良いもの」とはいえないのが実際のところですね。


また、最近様々なアンケートがインターネット上のニュースとして届けられますが、

・インターネットやケータイの利用率調査を、そもそもインターネットやケータイを用いてやっているもの
・母集団が極めて少ないもの
・たとえば「彼氏の嫌なところは?」など、フリーアンサーにすると何通りも考えられるものを、選択肢が最初から用意されているもの

なども、実態とは異なった結果が出てくるでしょう。


誤解しないよう、常に用心していましょうね。


時事ネタA.ドーハー

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