<今日の事後ネタ>
Q.総務省が3日に公表した2007年の就業構造基本調査。労働時間が週60時間以上の人は年間の就業日数が200日以上の雇用者の何%?
第1回社会起業支援サミット2008が7月30日(水)、早大で!
『親はモンスターじゃない!』(小野田正利/学事出版)を購入しました。
しばらくビジネス書づいていたので、ちょっと教育に触れてみたくなったのと、(お会いしたことはないですけど)大好きな小野田正利(
大阪大学教授)の久々の著書でしたので。
本書の副題は
「イチャモンはつながるチャンスだ」
これ、コールセンターのクレームと同じですね。
僕自身の考えは…イチャモンについては
・イチャモンとして扱うこと(つまり、謝る必要のないイチャモンまで謝らない、ということ)
・しかし本人に「イチャモン扱い」をしている感情を見せないこと
・上記2点を抑えて「毅然とした態度」をその場では取ること
・事の後、イチャモンの原因(背景)を熟考すること
が大事だと思っています。
そして、小野田教授も、大体のところは同じように感じていらっしゃるようです。(多分)
イチャモンに対して、表向きにごめんごめんと簡単に謝り、感情の中で「あんなイチャモンまともに相手する必要ないよ」と思う態度が、最もイチャモンに対して失礼で、本質的な解決を生み出さない態度ではないでしょうか。
タイトルの『親はモンスターじゃない!』もそうですね。
モンスターペアレンツ、という決め付けが最もよくないです(モンスターペアレンツ、という表現を使うこと自体は、僕自身は否定的ではないんですけど。単なる名称の問題ですので)。
親がモンスターと感じられるようになった背景を追求する姿勢こそが、「モンスターペアレンツばかりの世の中」を忌み嫌う人にとって最も大事な姿勢の1つだと思います。
さて、本著の中で、印象に残った一段落が下記です。
(長いので句点で改行させていただきますが、書籍中では改行されていません。ご了解くださいませ)
教育への投資は、先ほど述べたモノとしてのビールや、サービスとしてのホテルという類とは異なって、投資に対する見返り、すなわち「費用対効果」がイコールの関係で成り立つことは極めて難しい分野だということです。
学校教育も塾も、そしてお稽古事も、1プラス2になるというのではなく、時には4にも5にもなる可能性がある一方で、0.2ぐらいにしかならない場合もあるということです。
そういう営みの特殊性があるということを、世間が冷静に認識しておくことが、いまの時代の中ではとりわけて重要です。
むろん、それは「だから教師がサボっていい」という開き直りを養護するものではありません。
費用対効果がイコールではないという事実の大事さなのです。
この段落の本質にある考え方は
「弁えましょう」ってことに尽きると思います。
お金をたくさん払ったから、といって、その子の学力が比例して伸びるわけではありません。
お金をたくさん払えば、伸びる「機会」の提供が増加したり、伸びるために補助的に利用するツール(人を含む)の専有時間は長くなるでしょうが、それが学力の向上に直結するわけではありません。
費用対効果を最大化するために、本人の努力・向き不向きなどが大きく影響するのが、教育サービスです。
一概に「Aちゃんは月1万円で偏差値が5伸びたのに、うちの子は月3万円もかけて偏差値があがらない!(どうしてよ!)」と教育サービス側に文句を言うのは、明らかにイチャモンです。
一方で、上記のような特性を逆手にとって「あなたのせいでしょ」と教育サービス提供者が言い切るのも、もちろん違います。僕自身も強く言い聞かせたいです。自分自身に。
自分の立場・立ち居振る舞いを弁えましょうー
この段落で伝わってくることは、これに尽きるのではないでしょうか。
そして、どうしたら弁えてもらえるかー
それが、イチャモンから「つながり」を生むための、一つの大切な姿勢ですよね。
本書の残念なところは、小野田教授が学術分野で生きる方のため、本当に本書を読んで欲しい(つまり、たまに「モンスター」的な親の態度を見せてしまう)方の「読む気」をそそる構成にはイマ一つのところです。
僕のように教育分野で生きる人間にとっては、大変興味深く第一章から読み進められるんですが、少し一般の方には難しく感じる分野の話もあります。
それが書籍の中盤にあるのであれば「勢い」で読めるのですが、少し最初〜中盤までが難しい。
しかし、そこで抵抗を感じないで、最後まで読むときっと素敵な書籍ですよ!と伝えたいために、あえて書かせていただきました。
もし本書を書店で手にとられることがありましたら、最初に「あとがき」を読まれてください。
小野田正利教授から、本書の編集者、学事出版の二井豪さんへの絶大な信頼と、小野田教授の義理堅さがとってもよく伝わってくる文章です。
そんな素敵な小野田教授の書籍、そして実は知人でもある、若き教育者、二井豪さんのコラボレーション、是非ご一読を。

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