教育・受験に携わる社員として〜「和顔愛語 先意承問」

Z会Web戦略統括の寺西隆行です。タイトルは最も大事にしている言葉です(意味は左下「プロフィール」を参照)。
普段の仕事のことや教育に関すること、子ども達のこと、ネットのことなど、いろいろ思うままに書いていこうと思います。

     
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ちょいデキ!
[2007年10月14日(日) ]

今日のコネタ:
1958年10月14日、東京タワー竣工。
しかし、地上デジタル放送、いわゆる「地デジ」への移行へ向けて、新東京タワー「すみだタワー」へとその役割は移ろうとしています(電波障害などを避けられるよう、民放各局が600m級のタワーを要望したため)。
とはいえ、現東京タワーも、これからは違った役割を世の中にもたらしてくれることでしょう。
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国語力検定ブログに真似て、今日は書評をお送りします
…といっても、批評する、というよりも、面白かったのでお薦めする、という意味合いが強いんですけど。

取り上げる本は『ちょいデキ!』です。
1997年に起業し、今ではもう東証一部上場企業となったサイボウズの社長:青野慶久氏が執筆したものです。

社長の本!と言っても、お堅い本ではありません。
自称「フツウの人」の青野氏らしく、フツーの文章で、「ちょっとできるビジネスパーソンの道」を指南してくれています。高校生の皆さんでも十分に読め、「ものごとの見方・考え方」を養う上で、受験勉強などにも大いに役立つ本だと感じました。


読みやすさを生んでいるのは、Q&A形式になっている小見出しにあります。

Q.大きな目標を立てていませんか?
Q.つくり笑顔ができますか?
Q.風邪をひくのが当たり前と思っていませんか?


…と、いくつも読者に「ギクッ」とする問いかけをして、それに青野社長流の考えを提示する、この流れがシンプルで、とても読みやすいものになっています。

ここでは、僕が読んで「そうそう!」と感じたものを紹介します。


Q.準備を頑張っていませんか?

プレゼンテーションの資料作りに忙殺するほどもったいないことはない、ということです。
高校生の皆さんに当てはめるならば、「勉強計画だけは綿密に立てて実行しない」ということに似ています。

資料の多さは、説得力の強さに比例するわけではありません。
(…といって、資料作りの手を抜くのもまずいですけれど)
あくまでも目的は「自分の主張を聞き届けてもらうこと」
ここを忘れた資料作りをしないようにしたいものです。

また、管理職の方であれば、大局に影響しないような細かな数値が「書かれていない」ことを、揚げ足をとるように指摘してはいけません。
部下をますます「細かな資料作り」に精を出させることに追いやり、会社の生産性を低下させることは間違いありませんから。


Q.仕事とプライベートを無理に分けていませんか?

オンとオフの時間をハッキリ分けるのができるサラリーマンだといわれるようだけど、私にはそうは思えないーというのが、青野氏の主張です。
「プライベートを侵害されたくないと無理に仕事を離れる人や、仕事をとことんやるがためにプライベートをできるだけ排除しようとする人は、余りいきいきとしているように見えない」
書から引用したこの文は、僕も同じように感じています。

仕事が楽しければ、プライベートのときと同じような感覚になります。
この感覚は「仕事中毒の人間」が感じる感覚とは似て非なるもの。

僕の仕事でたとえるならば…
若い人から学習相談を受ける、という状態そのものは「仕事」です。
その相談にどんどん入り込み、良い回答が与えられ、相談者から「ありがとうございました!」と元気の良い言葉をいただけたときは、心はすでに「プライベート」。
切り分けなんてないですよね。

人生の多くの時間を「仕事」と共にせざるを得ませんから、無理せず、感じるままに、したいままにするのが一番良いことではないでしょうか。
また、それをするために、「自分に合った仕事」を見つけ、さらに「仕事の中の楽しみ」を見つけようとする姿勢は、とても大切と言えるでしょう。


Q.悪口に対抗していませんか?

ここでは、松田聖子さんの事例をあげています。
子どもを産んだ後に仕事を続けていた折、「育児放棄だ」「ダメ母だ」などの批判の集中砲火を浴びたようですが、「まだ女性が働くのが珍しい時代でしたから、私のやることが不思議だったんじゃないですかね」と発言。
批判を無視せず、かといって攻撃し返すわけでもなく…
言葉をあるがまま受け止め、そして自分の姿勢を崩さない、
これに感動を覚えた、と。

青野氏も書いていますが、悪口は相手の「解釈」にすぎないんですよね。
事実ではありません。
事実かもしれませんし、そうではないかもしれません。
「事実かもしれない」という意味では、受け止めることは大事ですし、
「事実ではないかもしれない」という意味では、その解釈を受け止めた後、「自分で解釈する」のも大事です。

青野氏はITの経営者ですから、いろいろと2ちゃんねるなどに悪口を書かれることもあるようですね。
それを目にすることはあるものの、自分で必ず解釈するようにしているそうです。
確かに、できるビジネスパーソンには大事なことかもしれません。


まだまだ参考になることもある『ちょいデキ!』
新書で求めやすい価格ですので、よろしければ買ってみてはいかがでしょうか。

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