「自立」とは、「社会」の中に依存先を増やすこと
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人間性が極めて卓越していない限りにおいて、人は失敗を隠したいと思う気持ちがゼロにはなりません(僕だってそうです)。
それを組織において隠さないようにする(そのことによって失敗をゼロに近づける)には、「失敗を許容する文化」が肝だということは強く共感しますし、研究成果でも出ているのは心強いです。
これ、組織ではなく、「社会」でも同じじゃないですかね。
少なくとも自分は、自分が関係者ではない失敗の当事者に、離れた所から石を投げるような言動は止めておきたい。
「社会」において失敗を隠されることが頻発するのは困るので。
匿名性の強いネット上のSNSでは、離れた所から当事者に石を投げること(例:ツイッターで直接中傷することなど)が出来てしまう上、明らな失敗には、集団心理が働き誰しもが責める側の当事者になりやすいので、厳に気を付けなければいけないと思います。
以下、記事より抜粋します。
”高信頼性組織(High Reliability Organization)研究というものがあります。航空機産業、病院、原子力発電所など失敗が絶対に許されない組織で、いかにして失敗をゼロに近づけるかを研究するものです。
この研究の成果は、驚くべきことに、「失敗を許容する文化」が肝だということです。大きな逆説です。なぜかというと、失敗が罰せられる環境では、人々は失敗を隠すからです。しかし、失敗こそ組織にとっては学習の源。それを隠されては、組織は成長の機会を失います。もちろん、失敗が許容されるのだと開き直って、無責任にふるまうという意味ではありません。重要なのは、失敗を隠さず、失敗した当事者だけでなく、組織全体で、その失敗のメカニズムを研究することです。一人の責任にはしない。それこそが失敗を減らすことにつながります。こういう組織文化は、組織の学習の観点だけでなく、障がい者を包摂する組織の条件の観点でも非常に重要です。”
2018.08.10 08:20
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- カテゴリ :教育のこと