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2012.05.03 23:00

Facebook市長としてすっかり有名になった、武雄市の樋渡市長が、自身のブログにて「共感」について語っておられます。

これからはiSopsの時代だ。

昨年の震災で、「絆」そして「共感」という言葉がキーワードになり、今日に至るまで、今まで以上に大切にされてきた感がありますね。
ところが、震災前の2010年に、すでに「絆」「共感」の時代に入りつつあった、という兆しもあります。

2010年、4月には、『キズナのマーケティング』(池田紀行/アスキー新書)がかなり売れ、9月、広告業界で知らない人はいない、さとなおこと佐藤尚之さん(上記樋渡市長のブログにも登場しています)がブログで「AIDMA → AISAS の次は、「SIPS」かな」と。
そして、2011年1月31日に、マーケティングの新理論「SIPS]を電通を通じて発表しています(「新・生活者消費行動モデル概念『SIPS』について」参照)。

並行して、2010年9月、経営コンサルタントでもあり、マーケターでもある阪本啓一さんが、『共感企業』(日本経済新聞社)を発売。

マーケティングに関心の高い人は、「絆」そして「共感」の時代が到来したこと、肌感覚で感じとり、分析を進めていたんですよね、2010年にはすでに。


共感を生むためのマーケティング。
これを簡単に言い表すなら、僕は

“自分と相手との関係性に着目し、「相手の喜び」>「自分の利益」となることを(意識的に、ないしは無意識的に)計算して行うマーケティング活動”

だと思います。
ここで3つばかり、最近身の回りで起きた事例を紹介します。


1.Z会のCMソングを歌ってくれたアーチストがわざわざ三島市までいらっしゃってくれた!

Z会のCMソング「db-デシベル-」を歌ってくださっている、レイルステレオのメンバー。
彼らがわざわざ、4月、Z会がある静岡県三島市までいらっしゃってくれて、CDショップで生演奏を披露してくださったんです。

ライブ中も、「こちらにあるZ会のCMソングで使われている~」云々のことを何度かおっしゃってくれて、いたく感激。僕もCD買いましたし、周りの人の中には「知人に配るんで10枚買う!」という方もいらっしゃいました。


2.ツイッターでフォローしてくれていた方がZ会のお客さんになった!

これは昨日のブログに書いたとおりです。
ツイッターを通じて、企業人としての自らの在り方(&ちょっとおちゃらけたところ。笑)をご覧になっていた方が、「受験産業は嫌いだけど、まあ寺西のいるZ会ならいいか」と思ってくれたわけで。。。
本当にありがたいことです。


3.嬉しいサプライズは人に話したくなる!

これもこちらのブログで少し触れているんですが、寺子屋百年塾塾長(元リッツ・カールトン東京支社長)高野登さんが武雄市樋渡市長を招いて長野市で行った講演会に、内緒で僕がかけつけました。
図らずも、講演会開催のキッカケとなったのが僕だったので、お2人は僕の登場に予想通りビックリ(高野さんにいきなり抱きつかれて…これもまた嬉し)。

この出来事、お2人は知人、そして自らのブログなどで語ってくださいます。それだけでZ会に興味を持ってくださる方、多々います。
当日も、講演会後の懇親会で「えっ!樋渡市長のブログで出ていたZ会の方ですか?」と声をかけられ、「息子がZ会やってます!一緒に写真を撮ってください」なんて言われたり(これはさすがに照れくさかったです…)。


いずれも、「共感」を生むマーケティング活動が、購買に影響した事例です。
マーケティングは「仕掛け」と「仕組み」が大切なのですが、この3つの事例にあてはめると…

1では、「わざわざ三島市に来訪し生演奏を披露した」という仕掛けを「CDショップ」という仕組みを利用して行ったことで、客の共感を呼び、購買につながっています。

2では、「企業の“なかのひと”が信頼されるような情報発信&対話をし続ける」という仕掛けを「ソーシャルメディア」という仕組みを通じて行ったことで、じわじわと信頼感・安心感を与えることができ、購買の時の阻害要因を取り除いた例ですね。

3は、「当人が予想しないサプライズ」という仕掛けだけなんですが、お二人とも発信力のとても高い方なので、お二人を通じた(Z会にとっての)マーケティング(クチコミ)活動が自然に、かつ大きく生まれ、信頼感と購買につながる例。

という感じになると思います。


1ではレイルステレオの皆さんが「CDが売れること」、2では僕が「いつか、Z会のお客さんになっていただけること」という「自分の利益」を考えていますよね。
3も、「相手の驚く顔が見たい」という気持ちはもちろんありますし、「この驚きが、Z会のことを薦めることにつながってくれると嬉しいな」って気持ちがゼロか、といったら嘘になります(笑)。

ただ、それ以上に、相手に与えるもの、相手の喜びがあるだろう、という推測もあるわけで。
この姿勢を持ちながら、「仕組み」「仕掛け」を形作ることが、共感を生むためのマーケティングといえます。


そして、全ての出来事に共通する狙いは

「自分と相手との関係性を深化させること」

ですね。


樋渡市長もこれからはiSopsの時代だ。の中で書かれています。

「僕自身、大震災以降、「共感する」の前に、例えば、「自分」自身が、「何かしたい」「共感したい」という動的な気持ちになっています。そういう動的な気持ちを一言で言えば、僕は、Iだと。Iは、自分のIと入っていく意味でIN。」

自分が、中に入っていく。
このことにより、相手との関係性が深化し、「共感」が生まれます。
「共に感じる」んですから、当たり前ですよね。

逆に言えば、自分が中に入ろうとしないところに、「共感」は生まれないわけです。
“ソーシャルメディアを使って売り上げ増を!”と思われている方に、これまでいろいろ触れてきましたが、その多くは「ソーシャルメディア」を技巧的に用いようとしているだけ…
違うんです。ソーシャルメディアは、自分が中に入る「手間」をかけたら、しっかり結果を残してくれるメディアだ、ってことなんです。
だから、「共感」を生むマーケティングとは、親和性があるんです。



…何か難しいことをやっていますかね。
事例であげた1~3、とっても、とっても、単純なことじゃないですかね。

きっと地方の「個人商店」の方だったら、アタリマエにやっていることですよ。
周りの皆さんと「関係性」を作り、商売につなげるってことは。
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寺西隆行
ICT CONNECT 21 の寺西隆行です。小松高校→東大理一→工学部環境系→教育の道へ。教育とマーケティングをずっと見つめながら過ごすことが喜びです。
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