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Z会 寺西
Z会の寺西隆行です。今は「教材編集部 理科課課長(兼小学生コース教材担当)」が肩書。「教育」×「マーケティング」で少しでも多くの社会価値を生み出したい。
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2011/12/31 23:20

ブログのタイトルにも使っている「和顔愛語 先意承問」という言葉は、僕が最も大切にしている言葉です。そして年末年始頃に、(ほぼ)必ず記事にしたためることにしています。
初出は多分これです。
http://d.hatena.ne.jp/zkai/20061227/1167278444

上記ブログ中にも触れていますが、改めて意味を。

出典は仏教経典の「大無量寿経」。文字通り訳せば、「にこやかな顔、優しい言葉で、相手の気持ちを察し、先んじてその人の期待に応えましょう」というもの。人間は一人だけで生きているわけではなく、多くの人たちのお世話になって生きているわけで、そう考えると、どんな人に対しても笑顔で接したくなるでしょう、という、人間としての悟りの境地を簡単に述べた言葉です。

当時(僕が20代前半の頃)ダイキン工業の副会長だった井上義國氏により、日本経済新聞夕刊の「あすへの話題」のコーナーで紹介されていました。
ちなみに当時、ダイキン工業の企業規模は今ほど大きくなかったのですが、その後「エアコンのダイキン」となり、社員を大切にしつつチャレンジ精神溢れる企業として日経ビジネスにも取り上げられるほど大企業になりました。井上氏の精神が活きていたのかもしれません。

とくに僕が大切にしているのは、「先意承問」の部分です。
受信力、想像力という、コミュニケーションにおいて最も大事な2つの力が盛り込まれており、人にお世話になると同時に自らが人の役に立つためには、「心」だけではなく「知恵」と「行動」が必要なんだ、ということを明確に4文字で表した言葉だからです。


2011年を振り返り、2012年をスタートするにあたり…
今回は、この言葉を想い浮かべながら

2012年は“それぞれの立場でできる「社会価値創造」を”

をお伝えしたく、記事をしたためたいと存じます。


年末、こんなブログがweb上を駆け巡りました。

大阪市職員です。

マスコミが流している大阪市職員の様々な不祥事や高給そのものは「事実」ではあります。
しかし、一つ一つの事実が、大阪市職員の総体に適用できるという保証はありませんし、ましてや個別においては、まじめに薄給で働いている大阪市職員も多いかもしれません。単にマスメディアに取り上げられないだけで(そんなニュースを見ても視聴率とれませんからね。苦笑)。

上記のブログも、真実(の総体)を語っているかどうかは、わかりません。
しかし、マスメディアで報道される事実もまた、真実(の総体)を語っているともいえないのです。

それなのに、どうして、こんなに簡単に、そして見るに堪えない、誹謗中傷もどきのコメントがつくのか…
ほんとに悲しいです。


もう1つ。僕の友人の話をします。
彼は厚生労働省勤務の官僚です。
新人の時の仕事は、平日9時から17時半まで、延々と年金問題のクレーム電話に対処する仕事。
世の中の「仕組み」を変えようとする仕事は、17時半以降じゃないとできませんでした。
当然深夜3時4時の激務で、病院送りになった人もいたそうです。

クレーム電話に出る仕事なんて誰か他の人に任せればいいじゃない、という声もあるかもしれませんが…
そこでちょっと間違ったことを言った瞬間に、またメディアに叩かれるという構造。
だから、すべてのことを把握した人…結局高級官僚クラスが電話に出るしかない状況だったそうです。

この記事をご覧頂いている方には、このことは事実かどうかは定かではないかと思います。
でも、僕の友人が僕に、呑みの席で、こんなネタで嘘を言うわけはありませんから、僕にとっては100%事実ですし、僕を知っている皆さんにとっても、このことは「推定、100%事実」として受け止めてくれると思います。


この2つのことがらに共通すること。
それは、「単なる文句」を言う人が、社会から価値創造に費やす時間を奪っているということです。
「単なる文句」を言う人自身が、費用対効果の悪い国の仕組みや政策を生んでしまっているということです。


文句を言いたくなるような対象の言動が先にあるのかもしれません。
また、適切な批判であれば一向に構わないと思います。

しかし…大阪市職員のブログに述べられた状況や、友人が受けていたクレーム電話のように、自らの気持ちの「はけ口」として「単なる文句」を他人に浴びせる行為そのものは、社会の価値をかなりマイナスに導くものであることは間違いありません。

これらの行為の存在を極小化し、それぞれの人が、それぞれのおかれた立場で、出来る限り「先意承問」の態度とをとることが、今の日本社会を成長させる、一番の方法だと思うのです。


震災後。
ボランティアに行った友人知人の数。
恐らく数え上げると100名はくだらないと思います。

一生を東北の復興にささげる、と、それまでの仕事を捨て新たな道を歩み始めた人間もいます。
「行動しないと始まらない、さあ、一緒に!」と声をかけられたこともありました。
彼らが世の中に生みだしている価値は最大級でしょうし、ほんとにすばらしいことだと思います。


一方…僕はボランティアに行っていません。ましてや仕事も捨てられません。
でも、卑下するつもりもありません。

自分の置かれた立場で最大限のことを行使し、為してはいけないことを決して為さず。
為してはいけないことを決して為してはいけない、という人たちで社会の雰囲気を創っていくことに少しでも与していけば、日本社会という枠組みを通じて、被災地に貢献できる、そう思っているからです。

娘の父親として、社会に価値を生み出せる娘に育てること。
妻に幸せな一生を作り上げること。
近所のお世話になっている人たちと常に笑顔で触れ合えること。
Z会の一社員として、お客さんに、会社に、社員に、社会に、価値を届けること。
ネットで知り合った心ある皆さんの気持ちや行動に少しでも影響できるメッセージを与えること。。。


自分の立場でも、「先意承問」の姿勢で、やることはいくつも、いくつも、あります。
もちろん、自分と違う立場で、自分のできないことをしている人には、心からの敬意を表しながら。



誰でもできませんか?こんなこと。
みんなができるようになれば、未来はどんどん、創れると思いませんか?


誰かのせいにするより。誰かをひがむより。
少しでも社会に価値を生み出すことを考え、実行しませんか。

そして、その方が、自分自身、幸福になれると思いませんか。


2012年、一つでも多くのものを、社会に生み出せる人間を目指しませんか。
それぞれの立場で「和顔愛語 先意承問」の姿勢を発揮できること、いくつもあるはずです。
Tags :
Z会スタッフの日常
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先意承問
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この記事へのコメント

  • 1, まぁ坊さん 2012/01/04 23:35
    gooニュースで拝読しました。全く以って同感です。最近の一般市民を名乗る連中の誹謗中傷、罵詈雑言の類はとどまるところを知りませんし、エスカレートする一方です。
    大阪市職員の話、厚生労働省官僚の方の話は、私自身も同様のことをイヤというほど体験しておりますので、虚構でないのはもちろんのこと、誇張でもないでしょう。公務員叩きする以外に数字の取れない大メディア、世間の支持を得られない政治家、そういう輩に煽動され、考えなしに負の感情を役所や公的機関に浴びせてしまう老若男女。
    この人たちのエネルギーを生産的な方向に向けさせる方策を考えないと、日本はいつまでたってもジリ貧から抜け出せないように思います。
  • 2, Z会 寺西さん 2012/01/05 12:42
    まぁ坊さん、コメントありがとうございます。
    僕も公務員には知人がわんさかいますので、実態もよくわかっているつもりですが(苦笑)、その実態を声高に叫んでも「僕の今の立場では」生産性ないので、事実をご紹介するのみにとどめました(^^

    自分にできることは、フツーの人たち(とくに若年層)が、他を貶めることで自分を優位に立たせる方法に染まらないよう、社会の「空気」を、自分の立場で出来る限り、創っていくことだと思っています。

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