分かる人には分かるでしょうが、「ようやく」書きます。書評を。
『キズナのマーケティング』(池田紀行/アスキー新書)
最初断らせてください(僕のことを良く知らない人に誤解されるのが嫌なので)。
書評は、思ったことを率直に書くのが、最大の筆者への誠実な態度だと思っています。
池田さんとはいろいろ仲良くさせていただいているため、この「率直さ」度合いも増します。
だから、書いた文章は、2人の関係を知らない人が御覧になったら「めちゃめちゃ偉そう」とか「何様のつもり?」という文章になるかもしれませんが、ご容赦ください。
加えて、「本を書く」という行為は大変なことなので、その行為をやってのけ、そして今世の中売れている、という事実を作っていることは、本当に凄いことだと思います。
しかし、その凄さに敬意を払って、半ば見下したような率直な感想を書かない、というのも違います。むしろ、敬意を払うからこそ、率直に書くのです。
この書籍にはZ会も、僕も、かなり大きく取り上げられていますので、ブログでは早い段階で「いいよ!」と薦め、売上に貢献した方が、短期的にはZ会のためになるのは正直間違いありません(こんな僕でも、結構読まれているブログでして…)。
ですが、本音こそが「キズナ」であり、それをブログで記す行為こそが「マーケティング」であれば、『キズナのマーケティング』を地で行わなければ、取り上げられた意味がありませんので。
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書評です。ちなみに3回読みました。
結論から言います。
「アタリマエのことしか書かれていません。僕にとって得るものは何もありませんでした。」
「キズナ」の「マーケティング」というのであれば、「キズナ」をどう「マーケティング」に活かすか、というところに触れる本、という姿勢なのかと思います。
マーケティングと銘打つのであれば、当然費用対効果が最も良い「やり方」のヒントになることが書かれていることを期待します。
しかしこれらについては、どこにもありませんでした。
注)ここだけ読むと、「ダメな本」と誤読されそうですが、決してそういうわけではなく、「僕にとって」「得るものがなかった」ということなので、お時間許せば是非、続けてブログを読んでくださいませ。
出版パーティーに光栄ながら呼ばれており、そのときに交流させていただいた編集者の方が、僕が「書評書けなくて困っている…」と書いたブログを御覧になったようで、メールでご連絡を頂戴しました。
「ソーシャルメディア・マーケティングを理解されている方からしたら、なーんも新しい発見なし!と感じられるのは当然だと思っています。
理解されているからこそ、本に登場していただいたということもあります。」
そうなのかもしれません。確かに本質的な「理解」はしているのかもしれません。
ただ僕は、応用が欲しい。そして、応用を求めるときに一番大切なことが、本書では抜け落ちているような気がするのです。
長くなって申し訳ないですが、僕がwebの広告宣伝をやるキッカケになった出来事を書かせていただきます。
2001年、僕はZ会の通信教育部門で、高校数学の教材編集が担当でした。そして悩んでいました。欲していました。
「会員(受講生)の声が聞きたい…」
と。
添削問題には「答案感想欄」というスペースがあり、感想欄に寄せられた会員の声の一部は、コピーされて編集者にも届くようになっています。
しかし「答案感想欄」を通じて、(心理的に)書ける事は限られています。
そしていわゆる「リアル」な声ではありません。
「リアル」な声を聞きたかったんです。時間という意味でも「リアル」、生(ナマ)という意味でも「リアル」な。
予備校や塾などの「場」の教育では、どうしても伝達範囲が「目の前の人」に限られている、「場」に依存しない教育をしたい!と、通信教育の世界に飛び込んだデメリット、「リアル」ではなくなる、という部分に苦しんでいました(分かってはいたものの。苦笑)。
そこで出てきたインターネット。そして、ADSLの普及で、本当の意味で「(ツールとしての)身近感」が出たのがこの頃でした。
そこで僕が考えたこと。
「インターネットを通じて、生の声を聞く仕組みを作りたい」
「そうだよね、メールでやり取りすりゃいいじゃん」
「でも、どうやってメールアドレスを聞くんだ?」
「メールアドレス分かっても、こっちが聞きたいことばかり聞かれるとうざいよね」
そんなわけで
学習のためになるメールマガジンを発刊する → 購読者にアンケートをとる
という流れを考えたのでした。
考えた、とは正直大袈裟で…「メールでお客さんとやり取りしたい」と思ってから、発想自体は多分数分しかかかっていません。
(そのときの仕事と並列して)やれるかどうか、は別にして、発想自体は人であれば極々当たりまえ、誰でもできる発想だと思っていました。
でも後で知りましたが、世の中、そうじゃないんですよね。
このときはやっていたのは、いわゆる「チラシメルマガ」。
あの手この手でお客さんのメールアドレスを取得し、その後バンバン広告メールを出す、という手法。
そんなもの見るかいっ。
これが僕の今~ソーシャルメディアマーケティグについて詳しい、とか言われるようになった原点です。
会員とのやり取り…ソーシャル
メルマガという媒体…メディア
「メルマガを読む」という顧客の姿勢を大事にしながらこちらからアンケートをとる…マーケティング
という具合でしょうか。
でもこんなん、誰でも思いつきますし、誰でもできますよ。
少なくともZ会の人間は、昇格試験でドラッカーの書籍が課題図書で出されますので、全社員がわかっていなければいけない思想性ですよ。
でも世の中、特に、「広告宣伝・マーケティング」の領域に興味を持ち、ドメインにしている人は、どうやらそうじゃないらしい人がたくさん…
これは「広告宣伝・マーケティング」の領域に、「教材編集を仕事」として7年間勤しんだ後に入り込んだ僕の、偽りならぬ感想です。
そう、ソーシャルメディアマーケティングの原点と思えることを僕が行ったとき、僕は「広告宣伝・マーケティング担当ではなかった」ってことを分かっていただいた上で…
ブログを次に続けます。
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- Z会 寺西
- Z会の寺西隆行です。今は「教材編集部 理科課課長(兼小学生コース教材担当)」が肩書。「教育」×「マーケティング」で少しでも多くの社会価値を生み出したい。
ツイッター @teranishi





