『ナニワ金融道』。
大好きな漫画の1つです。
作者の青木雄ニ氏はすでに亡くなっていますが、彼の他の漫画、および書き下ろしのビジネス書には、随分と勉強になるところが多いです。
そんな彼の、プロになる前の漫画で、1971年第7回ビックコミック賞の佳作に入選した『屋台』という作品があり、僕が持っている彼の短編集に収録されています。
その漫画の中の登場人物が、下記のように語るシーンがあります。
「国は景気回復の策として道路やビルをむやみやたらに建てるからなんだ 必要だから建設するというのじゃあないんだ!」
…
上述の文章を再掲します。
1971年第7回ビックコミック賞の佳作に入選した『屋台』という作品があります。
…
1971年。
1971年。
1971年。。。
この年に、すでに日本社会が、人間の欲する価値以上のものを無理矢理作っていると思っている人がいた、歴然とした証拠です。
「雇用の確保」という、受身の人間が騙されやすい文言を並べて国民の同意を得、裏にあるのは借金して無理やり作った経済成長。
お偉い方が考える「経済学」の教科書の中では、「経済成長すれば簡単に借金を返せる」などの考えの下、ひょっとしたら正しいことだったのかもしれませんが、フツーは「負債を後世に残す可能性も高い我侭な理論」と感じる人がほとんどではないでしょうか。
僕は経済学の難しいはよくわかりません。だから直感的に、我侭と思えます。
ちょっと譲って「(ほぼ確実な)需要を見越し」ていたのであればまだマシですが…
繰り返します。1971年時に青木雄二氏が漫画で記したコメントを。
「国は景気回復の策として道路やビルをむやみやたらに建てるからなんだ 必要だから建設するというのじゃあないんだ!」
長期的な需要を見越していたとはとても思えません。
加えてハコ物にはメンテナンスやランニングフィーがかかり、借金以上の負を後世に残すことさえも考えていなかったでしょうね。
国の借金〜「財政出動」の名の下、どこかからふって沸いて出てくるようなお金〜で確保できる雇用なんて、本質的な雇用とはいいません。
もちろん短期的な景気の急激な悪化により産業構造が変化する恐れがあるため、緊急避難的に財政出動することまでを否定しませんが、その雇用を真とおもっちゃいけないんです。
「公共事業を悪のようにみんなが話す。それはわかるけれど、俺らにはこれしかないんだ」
と、声高に話す老齢の方が先日TVで放映されました。
国民にしっかり教育を施さずに来た結果、自分の頭で考えられない上、自分ではどうすることもできなくなった老齢の方自身を責めるつもりはありません。
しかし、「俺らにはこれしかないんだ」と声高に話す、その言葉に対しては、断固として
「これしかない、という意見を聞いて借金という手法を利用し雇用を確保するのは、絶対に違う」
と言い切らないといけないと考えます。
価値を創造して初めてお金は戴けるもの、という、アタリマエの姿勢が子どもの頃に根付かず、仕事はふってわいてくるもの、と無意識に思っている若者を今以上に大量生産することになってしまいますから。。。
そんな若者が増える社会は、若者自身がもっとも辛くなるに決まっています。
付け加えるならば、「価値を創造して初めてお金を戴ける」ことが、辛いことではなくとてもハッピーなことなんだ、という姿勢も、子ども達に伝えていくことが大人の責務でしょう。
責務と言うばかりではなく、自分達の老後を支える社会を作るため、自分自身にとっても必要なことでしょう。
8月28日(土)に、「タダコピ」というアイディアを日本社会に創造した太田英基さんのセミナーがあります。
http://www.zkai.co.jp/home/info/seminar_20100828tadakopi.html