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2016.08.28 23:50

次期学習指導要領のキーワードの1つに「主体的・対話的で深い学び」があります。

教育関係者が「議論と対話の違い」と説明されることがあります。
曰く、議論は、相手の意見より自分の意見が説得力があることを論ずる行為、対話は、やり取りによって自らの考えに足りないところを見出し考えを深める行為であると。
なるほどなあと思います。

一方、「考え方」をやり取りする中では、ヒートアップすると、「対話的な学び」を各人求めていたにも拘わらず、ついつい議論的になることもあるでしょう。
そんなときは、間を置くこと、そしてお互いに「ごめん」と軽く言える感じの間合いが必要になる気がします。

今後の教育課程で、「主体的・対話的で深い学び」を目指す中では、「ごめん」と言える姿勢が今まで以上に必要になってくると思っています。

私もまだまだできないのに。。。苦笑

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2016.08.27 09:32

学び方見直し対話で知識理解 中教審部会、指導要領改訂案了承(日経)
http://www.nikkei.com/article/DGXLASDG26H8W_W6A820C1CR8000/


教育課程企画特別部会で様々に検討された次期学習指導要領について、昨日(8月26日)の教育課程部会で話し合われ、タイトルの通り、改訂案として了承されました。
この後、初等中等分科会や中教審での報告、そしてパブリックコメントを得て、中教審答申としてまとめられ、今年度中(2017年3月末まで)の小中学習指導要領の告示となります(高校は2018年度)。

日本の教育が大きく変わるときです。そして個人的には、最後のチャンスと思っています。
これまでの指導要領改革にも、関係者は情熱を燃やされたのでしょうが、現在の日本の社会を考えると、いままで以上の叡智を結集しないと、2030年代以降の社会を創る当事者への「いま」の教育課程を「よい」ものに作り上げられませんので。。。

記事を少し補足します。

1)「何を学ぶか」だけではなく「どのように学ぶか」とありますが、この2者を包含する上位の概念として「何ができるようになるか」いわゆる「資質・能力」を具体化・明確化して指導することが目指されます。
これからは常に(子どもが)「何ができるようになるか」を考え続ける姿勢が、教育に携わるすべての人間に求められます。

2)カリキュラム・マネジメントは、「時間割を柔軟に組み立てる(結果として適切な授業時間数を確保する)」という意味合いの上位概念として、学校目標(どのような人間に育て上げたいか)とカリキュラムを連動させるといった、学校経営上の視点が不可欠です。部会では、「「明るくて元気な子」といった、いまの(昔ながらの、そして単純抽象的すぎる)学校目標でいいのか検証する努力を」といった意見も複数の委員からでました。
※「明るくて元気な子」が悪い、ということではなく、現代の多様かつ複雑な社会を生きるために設定する学校目標として、よりよくすることを常に考えよう、という文脈です。


正直、変革の当事者になる学校の先生は、とても大変になると思います。。。
私を含む、先生以外の人たちは、そんな先生たちに敬意を表し、未来の社会を「よい」ものに創る人間に成長させてもらうために、〝先生しかできないこと”以外の教育は、家庭にそして地域に引き受けていく姿勢が大切になるとも思います。

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2016.08.26 17:47

次期学習指導要領に向けて審議のまとめ(案)がほぼ完成系に近づいた、本日8月26日の教育課程部会(第98回)を傍聴しました。

私たちのような一般的な立場の人間は、幼児・小学・中学・高等学校といったそれぞれの段階において、自分の興味関心領域にあわせて、指導要領の改訂に着目します。
指導要領の改訂記事を見ると「小学に英語!」や「高校に公共って科目が!」と一番先に反応するところは、自分の子どもが小学生だったり、あるいは高校生だったり…と、自らの強い関心領域にあわせて、ですよね。多くは。

一方、指導要領の改訂は、幼・小・中・高と一気通関して、理念や段階ごとの接続、そして全体的な「学び」のあり方を考えて進められます。もちろん段階ごとの具体的な落とし込みも必要です。
関わっている方の体力的・精神的ご苦労は想像を絶しますし、「教育」への情熱がないと先へ進められるよなものではないですね。。。
8月は、教育課程部会を1回、企画特別部会を2回と、計3回傍聴しましたが、部会委員の皆様の意見から感じる情熱は凄く、そして今日の「まとめ」まで持ち込まれた関係者には、ただただ敬意しかありません。
心からお疲れ様でしたと申し上げたいです。


次期学習指導要領の形にいったんの決着がついた今日の部会。
これまでの部会を傍聴し、最も感じたことは、今回の指導要領改訂の全体的な方向性について、本当に「全員一致」している、ということです。
細かな表現に対し「こうした方が良い」という意見は出ますが、誰一人として否定的な意見や、不満足といった意見は出てきませんでした。8月の3回の部会を通じて。。

それくらい今回の「審議のまとめ」として表現されたものは、次世代の子供たちの、次の日本社会を作るうえでの、「教育」に情熱を燃やす皆さんの一致した見解なんです。
そして私も、まとめで示された「社会に開かれた教育課程」という理念も含め、大きく共感している内容です。

技術も気持ちも、プロ中のプロたちが考え抜き、意思統一を果たした案。
我々にできることは、その案に書かれたことについて、自分にできることへコミットすることだと思います。

子どもたちのために。。。

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2016.08.25 22:40

ブログ「「知識重視か思考力重視か」の二項対立にはキッパリ終止符を!」に、ウェブアナリストの衣袋宏美さんから意見を頂戴しました。

==(以下引用)==
そうそう、多分教育以外で多くの場合そうなんだよね。まあ二項対立にして選挙して勝敗を決するするみたいなことが、他の場面にも浸透しすぎなんだよなあ。。。何ごとも複合的な視点から総合的にみないといけないのにね。
==(引用終了)==

私も同じような問題意識を抱いています。


二項対立の当事者になるとき、自らの主張する事柄と対立構造にある事柄の「存在」すら否定するような考え・感情がある気がします。
自ら大切にする考え方や価値観を形成するの「だからこそ」、自らとは異なる考え方や価値観の「存在」を認め、なんでそういう風に考えるんだろう?と思うことで、より自らの信念の懐が大きくなり、そして強固になることもあると思うんですけどね。
本来的には。。。

事象も概念も、あらゆる存在するものには意味があると思うことから思考をスタートすると、視野が広くなり、問題解決できるような人間になれると思います。

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2016.08.24 23:20

論点 「脱ゆとり教育」行方は(毎日新聞)
http://www.mainichi.jp/articles/20160824/ddm/004/070/059000c
市川伸一教授と平川理恵校長、そして寺脇研教授の3者の意見が紹介されています。
※市川教授と平川校長は、教育課程企画特別部会の委員でもあります。

面白いなあと思ったのは、さまざまな見方をされている3者なのに、

知識重視か思考力重視か、という二項対立は不毛だ

という見解は見事に一致しているところです。

これはまったく同感です。
どっちも大事、どっちも身につけて、成長しなければいけないんです。


先日、教育課程特別企画部会(第20回)が行われ、その資料において、19回に出た主な意見が公開されました。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/053/siryo/__icsFiles/afieldfile/2016/08/22/1376199_11.pdf
5ページ目に下記のような意見が書かれています。
「「知識重視か思考力重視かという二項対立的な議論に終止符」とあるが、これは随分前に終わっていることではないか。このタイミングでというのは、少ししっくりこない。」
恐らく、この委員の方の周りでおきている教育においては、この二項対立が終わっているのでしょう。
そして、市川教授、平川校長、寺脇教授においても、ご自身が携わっている教育では、不毛な二項の対立的考えを決して持ち込んでいないはずです。

ただ、それでも、3者の意見として「(知識重視か思考力重視か、の)二項対立とは不毛」と表現されている。
…ということは、「不毛な二項対立」がいまだに社会に存在する、という認識なのではないでしょうか。


だからこそ、知識重視か思考力重視か、という二項対立に終止符、と、今回はハッキリ明記する。
教育関係者の揺ぎ無い、そして断固たる決意が伺えます。
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2016.08.23 00:50

自立は、依存先を増やすこと
希望は、絶望を分かち合うこと
http://www.tokyo-jinken.or.jp/jyoho/56/jyoho56_interview.htm

小児科医の熊谷晋一郎さんへのインタビュー記事です。

この「自立」の考え方に触れられてよかったと思います。

”自立とは、どういうことでしょうか?”のところだけでも、多くの方にご覧いただきたいと思います。

ほんとうに僕たちは、多くのものに依存しています。その視点をもつことで「社会」の大切さを弁えておくことが大切ですし、はやいうちにその感性を子供たちに育んでおきたいものです。
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教育
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2016.08.22 19:40

次期学習指導要領の大枠を決める教育課程企画特別部会が大づめ。

8月19日に行われた、教育課程部会 教育課程企画特別部会(第20回) 配付資料が公開されました。
http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo3/053/siryo/1376199.htm
この資料、および部会で出た意見をまとめ、8月26日に行われる教育課程部会に主査から報告される、という流れです。
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教育課程部会
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2016.08.16 23:00

※次期学習指導要領に向けた資料一式はこちらからご覧いただけます。

次期学習指導要領に向けたこれまでの審議まとめ(素案)の12ページには、このような文章があります。

==(以下、引用)==
○現行の学習指導要領で、各教科等を貫く改善の視点として言語活動の充実を掲げた点などに議論の成果の一端が盛り込まれ、教科等の枠を越えた具体的な展開を求めたことによって、一定の成果は得られつつある。しかしながら、「生きる力」とは何かを資質・能力として具体化し、教育目標や教育内容として明示したり、資質・能力を育むために必要な指導の在り方や、教科等間のつながりを示したりするまでには至っていない。

○したがって、現行の学習指導要領は、全体として、各教科等においてそれぞれ教えるべき内容に関する記述を中心とし、知識や技能の内容に沿って教科等ごとに体系化したものとなっている。このことが、各教科等で縦割りになりがちな状況の改善を妨げるとともに、学力についての認識が、何かを知っていることにとどまりがちであり、知っていることを活用して「何ができるようになるか」にまで発展しないことの背景にもあるのではないかと懸念される。こうした体系の中では、改訂を重ねるごとに、各教科等において教えるべき内容のみが見直され、その独自性が増していくこととなる。
==(引用終了)==

この文章からわかることがあります。

・「資質・能力」(=何ができるようになるか)の明確化
・教科等間のつながりの明示(→カリキュラム・マネジメント)

これからの学習指導要領は、「各教科で学習すべき内容」を記載するだけではなくなる方向性がはっきりと示されています。

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2016.08.15 08:40

次期指導要領を読んで、そしてブログに次々と書いていこう!と誓った8月ですが、上旬の週末に仕事で遠征していたり、オリンピックがあったり(苦笑)、お盆を挟んで三島のお祭りがあったり、両親との時を過ごしたり…と、なかなか自分が想定していたように時間をつかえるものじゃないですね。
※三島夏まつり
http://www.mishima-cci.com/maturi/

「マイペース」とはよくいったもので、仕事している普段のペースの方が上手に時間を使っているのかもしれません。

そして、こうして、「うまくいかないなあ」というペースも「マイ」ペース。
焦らず焦らず、一方でやるべきことを…と考えながらすごしています。

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2016.08.14 23:40

この2日は、読書とオリンピックで終わった気がします。。

お蔭様で

無理なくできる学校のICT活用

公教育をイチから考えよう


の2冊は読み終わりました。

たまにはこういう連休もいいかも(^^

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寺西隆行
ICT CONNECT 21 の寺西隆行です。小松高校→東大理一→工学部環境系→教育の道へ。教育とマーケティングをずっと見つめながら過ごすことが喜びです。
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