その後も、
東大模試さんとはいろんな場所でお会いしましたが、この方について話し出したら長くなるので、またの機会にしましょう。
あまり仲良くはないですが、いつの日か皆さんに紹介します。根は素直ないい人ですよ。
しかし、人間流されだしたらこわいもので、何がなんだかわからないうちに
東大入試本番になってしまいました。別に
東大に入って何がしたいという目標もありませんでした。
目標が、
東大だったのです。
本番。
本郷キャンパス。
医学部の階段教室。
あと、5分で最後の勝負が始まってしまいます。もう逃げることはできません。周りにはいかにも知性ありますって感じの顔がずらり。うわー。
深呼吸。
もうこうなったらしょうがない。やるだけやった。
今回だめだったらもう一生受からないだろう。
そう考えると楽になりました。
だめだったら後期の
大阪大学に行くだけの話。
自分に言い聞かせます。
もう一度、深呼吸。
……そこには見慣れた(あまり仲の良くない)解答用紙と、一年間一緒にすごしたシャープペンシルだけがあり、僕の手はもう震えていませんでした。