理科や科学においては,「思考」や「試行」が大切。
そこで,日々の仕事や出来事の中での「思考」や「試行」のうち,役立ちそうなことを,
理科担当としての「指向」性にもとづいて書いていく予定です。
とはいいながら,単に自分の「嗜好」に走っているだけかもしれませんが…。
[2008年08月09日(土) ]
昨日,「石灰」について調べていたところ,「石灰」の名称が使われている物質には,次の3つがあることがわかりました。
1.CaO(酸化カルシウム,生石灰(せいせっかい))
2.Ca(OH)2(「2」は下付き。水酸化カルシウム,消石灰(しょうせっかい))
3.CaCO3(「3」は下付き。炭酸カルシウム)
これらは,異なる化合物であるにも関わらず,同一の名称をもつので,かなりややこしいと思います。
が,科学(化学?)が,人間の営みである以上,このような事態を完全に避けるのは難しいだろう,とも思っています。
ちなみに,体育の授業などでおなじみのラインパウダーは「石灰」と呼ばれますが,水酸化カルシウムがよく使われていたようです。
しかしながら,水酸化カルシウムは,強いアルカリ性であり,水分に触れると発熱するため,近年は,ラインパウダーとして,炭酸カルシウムや石膏(CaSO4(「4」は下付き。硫酸カルシウム))が使われるようになってきているようです。
この場合,炭酸カルシウムならば,「石灰」と呼んでも問題なさそうですが,石膏(せっこう)は「石灰」ではないので,混乱しそうです。
また,石灰石(石灰岩)の主成分は炭酸カルシウム,石灰水は,水酸化カルシウムの飽和水溶液であり,これまたややこしいことになっています。
このように,「石灰」はいろいろとややこしいのですが,これだけ慣用名が浸透していると,IUPACや日本化学会も,簡単には,慣用名を切り捨てられないと思います。
もうしばらく,この混乱は続きそうです。
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