理科や科学においては,「思考」や「試行」が大切。
そこで,日々の仕事や出来事の中での「思考」や「試行」のうち,役立ちそうなことを,
理科担当としての「指向」性にもとづいて書いていく予定です。
とはいいながら,単に自分の「嗜好」に走っているだけかもしれませんが…。
[2008年10月07日(火) ]
南部陽一郎先生、小林誠先生、益川敏英先生の3人が、ノーベル物理学賞を受賞しました。
この3人は、僕が学生のとき(15年ほど前)には、すでに「いつノーベル賞を受賞してもおかしくない」と言われていました。
このタイミングでの受賞は、「南部先生が生きている間に賞をあげておきたかったから」ではないかと推測しています。
というのも、7月11日のブログで書いた、戸塚洋二先生のように、何年もの間、ノーベル賞候補と言われながら、受賞前に亡くなってしまう人もいるからです。
それにしても、一気に3人もの日本人が受賞というのは(南部先生は米国籍ですが)、初めてのことですので、同じ日本人として非常に嬉しいです。
[2008年10月07日(火) ]
少し前の話になりますが,5月の初めに,ひどい吐き気に襲われ,体調を崩して会社を休んだ日がありました。
あまりにしんどかったので,めったに行かない病院(内科)に行きました。
その際,次の2つの薬を処方してくれました。
ラックビー
ナウゼリン
いずれも,1日3回で4日分を処方してもらったのですが,薬が効いたのか,翌日には,ほぼ回復したため(もちろん,通常どおり出社しました),結局,2日分の薬しか飲みませんでした。
そのとき余った薬が,先日,我が家から発掘されました。
しかしながら,処方された薬の余りというのは,保管しておいても役に立つ可能性が低く,かといって,家庭ごみとして捨てるとなると,今度は環境への影響が気になるので,厄介な代物です。
(「だったら全部飲めばいい」と言われそうですが,
薬は,体にとって,メリットだけでなく,デメリットもあるので,
できるだけ,飲みたくないのです。)
そこで,今日,その薬を持って,購入した薬局に行き,薬を引き取ってもらえるかどうか聞いてみました。
その薬局では,快く,薬を引き取ってくれました。
これで,ひとまず,余った薬の処理方法(家の中からなくなるだけですが)がわかり,懸案事項が一つ解決しました。
ただ,気になったこともあります。
引き取ってもらった薬の処理方法(処分の方法)です。
製薬会社などによって,適切な処理がなされるのならばよいのですが,家庭で捨てるのと同じような処分方法だと意味がないからです。
この点については,次に薬局に行くときにでも,聞いてみようと思っています。
ただし,僕は,めったに病院に行かないため,薬を処方してもらう機会が非常に少ないので,いつになるかはわかりませんが。
[2008年10月06日(月) ]
現在,大学入試センターの出願受付中です。
センター試験を受ける人は,忘れずに申し込んでくださいね。
というわけで,センター試験への意識が高まっている頃だと思いますが,大学入試センターのサイト内に「イヤホンが耳に合わない場合は、出願時に申請してください!!」とあるので,この点にも注意して下さい。
リスニングテストを受ける受験生は,忘れずに,イヤホンのチェックもしてくださいね。
このリスニングですが,これまでのところ,毎年,何らかのトラブルが発生しています。
これはある意味,当然のことです。
自然現象や科学技術に,100%大丈夫ということはありません。
おそらく,今後も,こういったトラブルがゼロになることはないと思います。
ですので,「自分が使う機器にもトラブルが起こる可能性がある」ことを心に留めておいてください。
そうしておけば,何かトラブルがあっても,平常心でいられますし,トラブルがない,普通の状況を「ラッキー」と捉えることができるので,心理的に余裕をもって取り組むことができる可能性が高くなります。
リスニングは,1日目の最後の試験なので,リスニングの試験の頃には,疲れが溜まっていると思われます。
そのような中で,結果を出すためには,心理的な部分も重要になりますので,学力だけでなく,心構えについても,万全の準備をしておきたいものです。
[2008年10月05日(日) ]
昨年、フジテレビで放送された、ドラマ「ガリレオ」。
理科担当(かつ物理担当)である僕は、「ガリレオ」というタイトルに反応してしまい、このドラマに非常に興味をもち、毎回ドラマを観ただけでなく、原作である、東野圭吾の小説『探偵ガリレオ』『予知夢』も読みました。
昨日、その特別編ともいえる「ガリレオΦ」が放映されました。
もちろん、観ました。
そして、昨日から上映が始まった「容疑者Xの献身」。
原作の方は読んだのですが、映画の方は、まだ観てません。
興味があるので、是非、観に行きたいと思っています。
それから、11月には、どうやら『ガリレオの苦悩』という本も出るらしいです。
発刊が楽しみです。
[2008年10月04日(土) ]
昨日,「運動の第2法則」をググッてみたところ,検索結果の上位にあったサイトについては,運動方程式として
F=ma
と書かれているものの方が
ma=F
と書かれているものよりも多いようでした。
(なお,mは,考察の対象になっている物体の質量,
aは,その物体の加速度,
Fは,その物体に加わっている合力。)
しかしながら,Z会の物理の教材では,極力,運動方程式は
ma=F
と表すようにしています。
Z会の物理の教材で,運動方程式を
F=ma
と書かないのは,このように書いてしまうと,力を求める式のように見えるからです。
また,力のつり合いを表す式のように見えてしまい,慣性力と混乱する可能性が高くなると考えているからです。
(実は,力のつり合いとみなす考え方もあるのですが,
それは,難しい考え方です。
ですので,最初のうちは,力のつり合いではないことが,
なるべくはっきりする表記をするのが望ましいと考えています。)
そもそも,運動方程式とは,加速度aと力Fの関係を表す式であり,力を求める式やつり合いを表す式ではありません。
物体が力Fを受けると,加速度aをもちます。
運動方程式とは,この因果関係を表す式なので
a=〜
の形で表すのが望ましいと考えています。
(この場合は,a=F/mと表されます。)
ただし,この形で運動方程式を表すと,分数を含む表記になり,若干煩雑になってしまうため,また,その結果,計算ミスが増える可能性があるので,両辺にmをかけて
ma=F
と表すようにしています。
つまり,力Fが働く結果として生じる加速度aが,「a=〜」の形の式と同様に,式の左辺に含まれるように表しているのです。
とはいえ,以上の考え方は,唯一で絶対の考え方というわけではありません。
が,理由があって
ma=F
という表記をしていることは,間違いありません。
Z会の物理の教材の作成においては,式一つ一つを,よりわかりやすい形,あるいは,より誤解を生じにくい形で表すよう,日々,検討を重ねています。
今回の検索を通じて,改めてそのことを実感しました。
[2008年10月03日(金) ]
三笠フーズによる事故米(汚染米)の転売で話題になっているメタミドホスは,農薬(殺虫剤)の一種です。
害虫の駆除を目的とした農薬の中には,メタミドホスのように,人体に悪影響を及ぼすものもたくさんあります。
農薬の害と聞いて,僕が思い出すのは,レイチェル・カーソンの『沈黙の春』。
DDTなどの合成化学物質を農薬として使用することの危険性について書かれた『沈黙の春』は,40年以上前に書かれた本であり,すでに環境問題の古典ともいえます。
科学(化学)の進歩につれて,内容の間違いがいろいろと指摘されてきてはいますが,レイチェル・カーソンの視点・姿勢は,現在でも十分に通用すると思います。
『沈黙の春』には,化学物質名が多数出てきますし,40年以上前のアメリカの話なので,登場人物,地名など,わかりにくい部分が多々あると思います。
しかし,そういうところは適宜読み飛ばして,本の大筋を追ってもらえれば,十分だと思います。
環境問題を考える上で,きっと役に立つと思いますので,ぜひ読んでみてください。
[2008年10月02日(木) ]
「物理の問題を解くときには,きちんと作図をしなさい」とよく言われると思います。
長年,物理を担当してきた僕も,「物理の問題を解くときには,作図が大切」だと思います。
作図がうまくできない人は,物理の教科書,問題集,参考書に載っている図を真似して,繰り返し描いてみてください。
あるいは,中学校の技術(技術・家庭)の授業で習った(はずの)製図を復習するのも効果的です。
製図は,線の太さや線の種類(実線,破線,点線,一点鎖線など)を意識しながら描かなければならないので,さまざま線を描き込まなければならない物理の学習に,意外に役に立つと思います。
実は,中学校の技術の授業では,製図に限らず,理科(物理)を学習する上で役に立つことを,案外たくさん習っています。
理科を学ぶ上での参考とするためにも,技術の復習はオススメです。
[2008年10月01日(水) ]
50年前の今日,NASAが設立されました。
宇宙開発でソ連に対抗するために設立されたNASAですが,ソ連が崩壊し,その役割は,ずいぶん変わってきているようです。
NASAに対しては,いろんな評価があると思います。
しかしながら,科学技術に関していえば,つねに時代の先端を走り,我々に新たな知見・疑問を与え続けてくれている,貢献度が高い機関だと思います。
今月10日には,スペースシャトルが打ち上げられる予定です。
当初は,ハッブル宇宙望遠鏡の修理が目的だったようですが,ハッブル宇宙望遠鏡にトラブルが生じたため,急遽,目的が変更され,機器の交換に向かうようです。
いろんな失敗をしながらも,すぐに修正・対応し,そして多くの成功を収めているNASAが,今後も,科学技術の分野で活躍するよう,願っています。
[2008年09月30日(火) ]
現在,話題になっているメラミン。
我が家でも,おそらく,メラミンを摂取してしまいました…。
その原因は,事件が発覚する以前に,丸大食品の「クリームパンダ」を食べたことにあります。
ただちに健康に害があるわけではないらしいですが,いい気はしません。
上記の「クリームパンダ」にメラミンを入れたのは,発売元の丸大食品ではありません。
その原料である牛乳にメラミンが入っていたようです。
ちなみに,メラミンは,メラミン樹脂の主原料であり,メラミン樹脂は,食器を初め,さまざまなところで使われています。
そう考えると,すでに摂取していた可能性もありますが,意図的に入れられたとなると,やはり気持ち悪いです。
化学物質は,そもそも,人間の生活を向上させるために作られたもののはずです。
中には,フロンのように,知らない間に害を及ぼしている物質もなくはないですが,そうではなく,意図的に悪用するのはもってのほかです。
これを機に,身の回りの化学物質に対する意識を高め,化学物質の乱用を防ぎたいと,改めて感じています。
[2008年09月29日(月) ]
現在,地球が温暖化しているのは,まず間違いないようです。
その原因はさておき,地球温暖化が進むと,海面が上昇します。
その理由を説明できますか?
たとえば,「北極の氷が融けるから」は不正解。
海洋に浮かんでいる氷が融けても,海面は上昇しません。
しかし,「南極の氷が融けるから」は正解。
南極の氷は陸上の氷であるため,融けて海洋に流れ出すと,海面が上昇します。
これと同様に,氷河などの陸上の氷が融けて海洋に流れ出すと,海面が上昇します。
そして,海面の上昇の最大の原因は,「温度上昇による海水の体積の膨張」です。
たとえば,温度15℃の海水が,16℃になると,体積が約2/10000増加します。
「そんなの大したことない」という気もしますが,海洋の平均の深さは4000m以上あるので,海水の体積が一斉に2/10000増加すると,海水面が約1m上昇することになります。
海水面が1m上昇すると,現在の砂浜の多くの部分は,海面下に沈むことになります。
そうなると,海水浴を楽しむことは,非常に難しくなります。
また,東京やオランダのように,海抜が低い地域が多い土地は,海に沈むところが出てきます。
台風時の高潮による被害なども,現在より大きくなるでしょう。
たった1℃の温度上昇,たった1mの海面の上昇が,大きな影響を及ぼすのです。
地球温暖化のニュースを目にしたり,耳にするときは,変化の数字はわずかなように思えても,我々に大きな影響を及ぼす変化であることを意識したいものです。
一人一人がそういう姿勢をもつことが,問題の早期解決につながると思います。