芸術新潮8月号とNewton9月号を購入した。
芸術新潮8月号は「大特集 北京〜北京八景」
Newton9月号は「特集北京 万里長城から最先端科学まで都市の全容にせまる」
北京オリンピック開幕が近い。
オリンピックといえば、世界的な大イベントである。
月刊誌が特集して何の不思議もない。
かたや、美術雑誌の芸術新潮、こなた、科学雑誌のNewton。
性格の違う両誌だが、ともに「オリンピック」にそっぽを向き、
「北京」という都市に焦点をあてているのが面白い。
芸術新潮は燕・魏・唐・遼(宋)・金(北宋)・元・明・清、
Newtonは隋・唐・遼・金・元・明・中華民国・中華人民共和国、
それぞれの版図を図示したものを載せている。
芸術新潮は「北京は農耕文明と遊牧文明がダイナミックに交差する汽水域の都市である」といえば、Newtonは「北京3000年−いつの時代も民族が対立する境界点だった」という。
視点はかなり似ているのではないだろうか。
なるほど、北京は万里の長城に近い。
つまり、古代の中華帝国の境界近くに北京は位置するということだろう。
両誌の中国歴代王朝の支配領域を見ると、
蒙古族・女真族が建てた元朝、清朝のときに大きな領土をもったことがわかる。
現在の中国は、ほぼ清の時代の国土を継承しているが、
それは歴史的に見て、かなり膨らんだものであるといえそうだ。
その膨らんだ国土に多数の民族がひしめく。
経済発展著しいが、それは格差の拡大をもたらしている。
安全保障理事国の一つでありながら、絶えず人権問題が指摘される。
歴史的な問題もあってなかなか接し方が難しい隣国だといえる。
しかし、関わることを避けることもできない。
オリンピックがあるからではなく、今後うまくつきあうためにもよく知らなければならない相手ということなのだろう。