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世界史の中の日本史

[2008年06月23日(月) ]

高3の長女は今、学校の日本史の授業で第一次世界大戦あたりをやっている。
「日本史も第一次世界大戦までくると、世界史と同じだね。」
高1で必修の世界史を学んだ長女の感想である。

その通りだと思う。
でも、日本史と世界史が不可分になる時期は第一次世界大戦だろうか。
日露戦争をとりまく国際関係も相当ややこしい。
日露戦争を前になぜ日英同盟が結ばれたか。
日露戦争終結をなぜアメリカが仲介したか。
イギリス・アメリカそれぞれに思惑があってのことだ。
日清戦争だって、日本と清の朝鮮をめぐる争いという理解だけでは足りない。
虎視眈々と見守る列強がいたことを忘れてはならない。
三国干渉、そして列強の中国分割。
そこまで見ると日清戦争の世界史的な意味がわかる。

日本は欧米諸国に迫られて開国した。
開国後、攘夷派と開国派の対立が生じ、
攘夷派が尊皇を経て倒幕に質的な転換をはかるというわかりにくい道筋を歩む。
欧米列強に対する攘夷が反転してしまい、
アジアの隣国に欧米列強をまねて接したのが日本の近代である。
つらいことだが、直視しなければならない。

世界史は必修だ。
教科書は持っているはず。
日本史の近代を学習するとき、世界史教科書の対応するページを合わせ読むとよい。
日本が外国に対するとき国内の事情が影響しているのと同様に、
諸外国もそれぞれの国内事情・国際関係があって他国と争ったり協調したりしている。
遠い過去の話ではない。
現代社会が複雑な利害関係の中で揺れ動いているのは、
各国の利害を剥き出しにして争った近代の歴史を克服できないでいるからだ。