わが家のトイレは、なかなかにぎやかだ。
正面には愛らしいネコの写真のカレンダー。
これに、家族が予定を書き込む。
娘達は弁当がいらない場合、
私は夕食がいらない場合、出張で宿泊する場合、
必ず書いておかなければならない。
口で言っただけでは、忘れるからだめなのだそうだ。
右の壁には世界地図。
クーリエという雑誌の付録だ。
北極、東京、ロンドン、モスクワ、ニューヨーク、シドニー、リオデジャネイロなどを中心とする正距方位図法の地図である。
リオデジャネイロを中心として見ると、日本は外円に近く、ゆがみが大きい。
ロンドンとニューヨークは意外に近いとわかる。
左の壁にはGENOME MAP。
「一家に1枚ヒトゲノムマップ」
科学技術情報財団に申し込むと送ってもらえる。
http://www.pcost.or.jp/
中央にはワトソン・クリックの二重らせん構造のイラスト。
まわりに、染色体のどこに何に関わる遺伝子があるのかを示してある。
ダウンロードすることもできるようだ。
http://www.lif.kyoto-u.ac.jp/genomemap/
それから、図形の公式集。
これはZ会中学コースの付録だ。
次女の高校入試も終わった。
いずれ、差し替えられるだろう。
妻が気に入ったらしい新聞の切り抜きもピン留めされている。
記事というより、エッセイ・論説が中心である。
新聞は丁寧に読んでいるつもりだが、案外読みもらしているものも多い。
たとえば玄侑宗久のコラム。
仏教の不殺生戒は厳密に守ることはできない。
ならばこの不殺生戒は無駄なのだろうか。
完全に実行不可能な戒であるからこそ、永遠の請願としての意味を持つ。
そんな内容である。
妻の選択眼はかなりいい。
しかし、どこかのサイトで見つけたであろう肺がんの写真にはまいった。
長年喫煙した結果、肺がんに侵された肺のカラー写真だ。
こんなものを毎朝見せられたのではたまらない。
しばらくしてタバコをやめた。
今は、庭のカクレミノという木の剪定方法が貼ってある。
時期的にはそろそろのようだが、
なんだか、トイレの貼り紙に指示されるというのが気に食わない。