妖怪、呪い、憑依、悪霊、怨霊、鬼、地獄、
寝室の壁一面にそうした文字が並ぶ。
天井までの書架を特注したのだが、
そこに、小松和彦、宮田登、山折哲雄といった人たちの本を入れるとこうなる。
最初は、本棚を娘たちの部屋に分散して置いた。
娘たちが文字を知るようになり、「お父さんの本が恐くて寝られない」というので、
やむなく、自分の寝室にひきとったのだ。
書架の一画に田中貴子コーナーがある。
「百鬼夜行の見える都市」(新曜社)を読んで以来病みつきになり、次々と読んだ。
「聖なる女」(人文書院)、「外法と愛法の中世」(砂子屋書房)、「<悪女>論」(紀伊国屋書店)、「日本ファザコン文学史」(紀伊国屋書店)、「性愛の日本中世」(洋泉社)、「鈴の音が聞こえる−猫の古典文学誌」(淡交社)、「あやかし考」(平凡社)、「鏡花と怪異」(平凡社)
この品揃えは大型書店にも負けていないはずだ。
もちろん、選書の「安倍晴明の一千年」(講談社メチエ)、「検定絶対不合格教科書古文」(朝日選書)、新書の「日本古典への招待」(ちくま新書)、「室町お坊さん物語」(講談社現代新書)もある。
ただ、選書・新書は会社ごとの棚に収めている。
さて、最新刊「セクシィ古文!」(メディアファクトリー)を加えるかどうかが問題だ。
今日の朝日新聞に広告が出ていたのだが、
古典の中からセクシィな部分を集めマンガ化したもののようだ。
古典の中のセクシィな部分を故意に隠す必要はないが、
だからといって集めるのも「あざとい」と思う。
しかもマンガ。視覚化してしまっている。
古典入門というが、セクシィが目的で読まれてしまうのではないか。
やはり、私の書架に置くには違和感がある。
娘に「何これ!」って思われるのも嫌だし‥‥。
それとも、結構おもしろがって読むのだろうか。