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東山魁夷展

[2008年04月28日(月) ]

妻と東京国立近代美術館で東山魁夷展を見た。
http://higashiyama-kaii.com/index.html

途中、東御苑を散策、三の丸尚蔵館も見たい、
そう思っていたのだが、あいにく金曜日は休園とのこと。
http://www.kunaicho.go.jp/11/d11-03.html

やむなく、東西線で竹橋まで行った。
竹橋には、かつて近衛師団が置かれていた。
その師団司令部の建物が東京国立近代美術館の工芸館になっている。
そのぐらいの説明でやめておけばよかった。
しかし、竹橋事件まで語ってしまうのが私の悪い癖だ。

竹橋事件とは、近衛砲兵による反乱である。
西南戦争後の処遇が不満であったらしい。
もちろん、すぐに鎮圧され、反乱を起こした兵は処刑された。
天皇に最も近く、最も忠実でなければならないはずの近衛兵。
その反乱である。当時の政府・軍部が受けた衝撃は大きい。
竹橋事件の詳細は極力隠蔽された。
その一方、軍人訓戒・軍人勅諭が発せられた。
皇軍、すなわち天皇の軍隊という意識を強調することで軍の統制を保とうとしたわけだ。

妻が興味をもつような話ではない。
「で、お昼はどうするの?」
問題は、昔の反乱ではなく、今の空腹である。
洗濯を済ませてからでかけたため、
近代美術館についたときにはもう昼になっていた。

テラスでカレーを食した後、ようやく東山魁夷展を見る。
大きな絵が多い。「道」もでかかった。迫力がある。
見たままをスケッチしても、最終的には心象風景が描かれる。
木立の中の滝も、湖面に写る森も画伯の心の内なる世界だ。

妻も堪能してくれたのではないかと思う。
ただ、一点残念だったのは、
額にガラスがはめられていたことだ。
細部を見ようと近づけば、自分の顔が写る。
「緑響く」の中に自分の顔など見たくない。



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