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大学でしたいこと

[2008年04月21日(月) ]

高3の長女は悩んでいる。
大学にはいきたい。
でも、大学にいって何をしたいのか?
そう問われると明確に答えることができない。
そもそも「したいこと」で大学・学部を選んでいいのか?
職業も考えて大学・学部を選ぶべきではないか?
だからといって、どんな職業につきたいのか考えているわけではないのだが‥‥。

医者になりたいのなら医学部をめざすしかない。
薬剤師なら薬学部だ。
弁護士・裁判官・検察官なら法学部。
教師なら教育学部。
法学部以外から法科大学院へ進むことも可能だし、
教育学部以外でも教職資格を取得することはできる。
それでも、職業と学部の対応関係が明確ならば、
めざす職業のために学部を選ぶ必然性はある。

しかし、将来の職業を定めがたいのなら、
「したいこと」で大学・学部をもう少ししっかり考えるしかなかろう。
すぐに「したいこと」を明確にできなくても、
おおまかに方向だけ決められないだろうか。
入学後、専攻と関心のある分野が違うと気づいたとしても、
方向がまったく違うのでなければ、関連づけて学ぶことができるはずだ。

私は日本史を学びたくて大学にいったが、
入学時に日本史専攻と決まっていたわけではない。
民俗学・宗教学・国際関係学などもおもしろいと思ったが、
結局、日本史を専攻した。
日本史を専攻して職業はどうするのか?
まあ、何とかなるだろうと思っていた。
教職の単位は取っていなかった。
大学院に行って研究者という道もあるなあと思いつつ、
学部4年で卒業し就職することに決めた。

結局、Z会で教材編集に携わることになったが、その期間はごく短い。
入社後、数年して部署が変わり、日本史に関わる仕事ではなくなった。
それでも、日本史を学んだことの意味は失せない。

恩師はこういった。
史料は拾い読みするな。全て読め。自説に都合の悪い史料を黙殺するな。
史料は誰が何のために書いたものか、そして、なぜ残されたか考えよ。
人の記憶は置き換わる、しかも自分に都合のいいように。
過去のできごとは人によって見え方が違う。

全部、生かせる。仕事でもそれ以外でも。
ただ、生かしきれていないことを恥じるばかりだ。

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