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[2008年11月17日(月) ]
10月7日に「正倉院と虹龍」で奈良国立博物館の正倉院展を見に行きたいと書いたが、結局、果たせなかった。
http://www.zkaiblog.com/hi06/archive/164
その代わりという訳ではないが、杉本一樹著「正倉院」(中公新書)を読んだ。
著者は宮内庁正倉院事務所長である。
虹龍についても、少しだが記述がある。
「満済准后日記」の中から、
「珍しい品々の中に、龍の日干しというものがあった。小さな龍の姿である。このため宝蔵を開くときには、毎度雨が降るそうだ。」という記事を引用している。
ところが、この虹龍が雨を呼ぶという伝説は今も有効であるらしい。
「平成20年の正倉院展で初出陳となったが、この年、写真撮影・事前調査・搬出積み込みなど、必要があって取り扱うたびに雨が降ったのには驚きかつ閉口した。」
と著者の実体験として語られているのがおもしろい。
実態はテンの死骸というが、
正倉院の宝物として扱われているうちに、霊力を帯びてしまったらしい。
今後も虹龍は、他の宝物同様に丁重に保管され、
後の世の人に不思議がられるのだろうか。