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[2008年11月07日(金) ]
「最近、暗い本が好きになってきた。」
高3の長女の言葉だ。
「桐野夏生はどう?かなり暗いよ。」
私の言葉に長女はうなづく。
「『光源』を読んだよ。映画作りがどんどんダメになっていくのがおもしろかった。村野ミロシリーズ、『顔に降りかかる雨』とか、『天使に見捨てられた夜』、それなりにミロの行動もわかる気がしたけど、『ダーク』まで行くと、ちょっとね。確かに、暗い。」
でも、長女の考える暗さとは違うのだそうだ。
生きていくことの苦しさ、無常、そういう重いテーマの小説を読むのが心地よいのだという。
「どんな本を読んでいるの?」
「太宰の『人間失格』。」
そういえば受験生のころ、
私も高橋和巳の本を「暗いなあ」と思いつつ、立て続けに読んだ。
受験を前にいろいろと思い悩むことは多いだろう。
暗い本に心を慰められる。
わかるような気がする。