今年度の文化勲章受章者、文化功労者が発表された。
http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/20/10/08102402.htm
文化勲章は、昭和12年2月11日の勅令で定められている。
「文化勲章ハ文化ノ発達ニ関シ勲績卓絶ナル者ニ之ヲ賜フ」
文化勲章のデザインもこの勅令に明記された通りだ。
章 金橘花径六・六厘、花弁白色盛上七宝、重廓間蕊金地濃藍色七宝、
曲玉白色七宝、地赤色七宝
http://www8.cao.go.jp/intro/kunsho/bunka.html
漢文のようだが、漢字の羅列のようにも見える。
勅令というと、天皇の命令だから、もっと厳かな文章かと思ったが、意外に事務的である。
文化功労者は戦後設けられたものだ。
文化勲章は文化功労者から選定される。
というと、文化功労者は文化勲章の候補者と思われるかもしれない。
文化勲章は大いなる栄誉だが、実利は文化功労者にある。
文化功労者年金法で、文化功労者に終身年金を支給することが定められている。
年金額は政令で350万円と決められている。
ノーベル賞の賞金は1000万スウェーデンクローナ。
日本円に換算すると、約1億4千万円ぐらいになるそうだ。
文化功労者の年金額よりはるかに多い。
だが、複数受賞者がいた場合はこれを分けることになっている。
南部氏2分の1、小林・益川両氏4分の1ずつというように。
文化功労者の年金を20年受けることができれば、
南部氏のノーベル賞賞金と同じぐらいになる。
今年、文化功労者に金子兜太氏、
文化勲章にドナルド・キーン氏、田辺聖子氏が決まってうれしい。
金子兜太氏には高校時代、俳句の選を受け、適切な評を頂戴したことがある。
ドナルド・キーン氏の日本古典文学についての講演を聞き、感銘を受けた。
田辺聖子氏には「川柳でんでん太鼓」「道頓堀の雨に別れて以来なり」などの著作を通して川柳の醍醐味を教えてもらった。
今後の活躍も楽しみな人たちである。