関西日記

関西の大学受験教室「Z会マスターコース」より、関西の中高生及び保護者を中心として、
Z会、大学入試、塾、学習法などについてお伝えしていきます。
また、それ以外の個人的な考えや出来事についても加えたいと思います。

     
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2008センター【理科】報告
[2008年01月22日(火) ]

センター試験の予想平均点(速報版)が大手予備校から出揃いました。

そこで、Z会マスターコースの各教科担当からのコメントを教科別にまとめておきます。
※「Z会」としての正式な科目別分析結果は、2/17(日)に実施する「センター入試分析報告会〜対策と学習法〜」で解説します。
(これから大学入試センター試験を受験される方は、ぜひご参加ください)

[2月17日(日)]
神戸教室 10:00〜12:20  大阪本部教室 14:00〜16:20



【物理】

第4問の構成がA,B,CからA,Bの2題構成に変わり,Cの熱力学分野からの出題がなかったことが大きな変更点として挙げられます.過程が変わって3年目の試験となりましたが,昨年,一昨年と比べて,バランス,テーマ,問い方など,全般的に良い試験問題だったと思います.マーク数が2つ増えましたが,分量が増えた感じはしません.難易度は昨年並みでしょう.熱力学をメインテーマとした出題がありませんでしたが,ここ数年ではそのようなことはなかったので,珍しいケースだったと思います.

第1問
電磁気の問題が1問もなかったのが意外でしたが,幅広い分野からの基本問題でした.問3の電磁波の波長は知識問題ですが盲点だった人も多いのでは?問6の次元解析の問題も目新しかったですね.

第2問
Aは合成抵抗に関する問題でしたが,面白い出題だったと思います.問2の針金はいやらしいですね.電流が流れない(対称なため)と気づけたでしょうか?Bは電磁誘導からの出題でしたが,理系であれば問題なく解けたはず.

第3問
Aはレンズの問題でした.像の見え方は定番なので,対策をしっかり行っていた人は確実に得点できたはず.Bはドップラー効果の問題でしたが,出し方が目新しかったですね.ちょっと迷ったかもしれませんが,問4は定性的に考えられますし,問5も波の数で考えれば,正解にたどりつけたはずです.

第4問
A,Bともに,誘導が丁寧で,解いてみると実は計算量も少なくて,良問だったと思います.Aは力学的エネルギー保存則の理解と,運動方程式を立てることができるかどうかが問われました.Bはモーメントの問題かと思いきや,運動方程式,仕事などを含む,力学の総合問題でした.落ちついて解けば全問正解できたはずです.余談ですが,私はこのあと熱力学をテーマとしたCが続くと思い込んでいたので,拍子抜けした終わり方でした.

【化学】

解いてみた感想は「うーん,何か違う(昨年,一昨年と比べて)」でした.要した時間,難しさは昨年と同様だったので,難易度や分量は昨年と同程度でしょう.ただし,計算に時間を取られるかと思いきや,一瞬で解ける問題もありと,各問難易度がバラついた試験だったと思われます.計算問題はセンターらしく,数値がきれいになるように工夫されていたので,正攻法で解いてもそれほど時間はかからなかったでしょう.化学反応式を書いて考える問題が多かったように思われますので.これができなかった人には厳しい試験だったのではないでしょうか.

第1問
問2の原子の大きさ,問3の原子モデル,問4の未定係数法と,見慣れない問題が続きましたが,落ち着いて解けばそれほど難しくはなかったはずです.

第2問
計算の分量が増えました.予想以上に時間がかかった人も多かったことでしょう.問1は最初に化学反応式をきっちり書いて,正攻法で計算すれば案外簡単に解けます.問2,問4も計算問題でしたが,ざっと頭の中で概算して選択肢を見ただけで解けます.きちんと書いて解いた受験生の皆さんは確実に得点できたと思います.

第3問
問3までの正誤問題は紛らわしい選択肢もなく,確実に得点できたでしょう.問4bは化学反応式が書ければ,グラフは瞬時に選べたはず.問5,6は選択肢1つ1つを吟味する必要はありますが,それぞれ化学反応式が書ければ問題なく正解が選べたでしょう.

第4問
問1で高分子,問2でセッケンと,今まであまり出題のなかったテーマで出題されましたが,ざっと見るだけで正解は選べたはず.問4は,加水分解→酸化でヨードホルム反応陽性のBが得られたことからBの構造(の一部)を特定し,CがC=Cの二重結合を持つことを考慮すると,選択肢は1つしか残りません.問5は実験操作を含む知識問題ですね.問6は置換前の化合物がフェノールであるとすぐにわかるので,Brで置換した後の化合物もすぐに特定できたはずです.

【生物】

設問数こそ減少していましたが,昨年よりもマーク数が増加,選択肢も増加,分量も増加,考察問題の割合も増加と,受験生の皆さんにとっては負担が大きかったと思われます.昨年と比べると明らかに難化でしょう.時間的余裕は全くなかったはずです.私も第4問が終わった段階で,「まだあるのか・・・」とかなりあせりました.特に文系の人や,医学科志望でセンターのみ生物を受験した人は,キツかったのではないでしょうか?それでも,昨年,一昨年よりもしっかりした,良い問題の多い試験だったと思います.考察問題の対策をどれくらい行ったかで明暗が分かれたことでしょう.

第1問
すべて知識問題でした.問4は選択肢をしっかり読む必要があり,時間がかかったかもしれませんが,基本レベルの問題ばかりだったので,ぜひ完答して欲しい大問でした.

第2問
知識問題は基本レベルでしたが,問1,問4,問5は実験結果や図をよく理解しなければ答えられない考察問題であり,少しレベルが高かったように思われます.問3の伸張速度の計算問題は,単位の換算が必要だったので,理系が有利だったかなという気がします.

第3問
Aは遺伝子に関する問題でした.問1は基本知識,問2は文章をよく読めば容易に解けたはず.Bは伴性遺伝,連鎖・組換えの融合問題でしたが,対策をしっかり行っていた人は確実に得点できたでしょう.問5は少し時間がかかったかもしれませんね.

第4問
動物の行動がひさしぶりに出題されませんでした.Aは選択肢を全部吟味していると時間がかかるので,明らかに正しいものを選んでどんどん先へ進んだ人は大正解です.Bの考察問題はややレベルが高かったと思います.問3,問5で差がついたはずです.

第5問
A,Bともにレベルの高い,差のつく問題だったと思われます.Aはグラフの読み取りがすべてです.グラフ問題に慣れていないと,かなりきつかったはずです.Bも実験結果,図,グラフの読み取りが必要で,かなり時間がかかったはずです.オーキシンについての知識があれば問4は解けますが,問5,問6はきつかったでしょう.

【地学】

大問構成,マーク数が昨年と同じで,難易度も昨年とほとんど変わらないと思います.ただ,第1問,第3問がA,Bに分かれておらず,その分,第4問,第5問がA,B構成からA,B,C構成へと変化していました.解いているときは全然気づかなかったので,皆さんへの影響はほとんどなかったのではないでしょうか?

第1問
問4で少し考えますが,あとは典型的な知識問題だったので,短時間で解けたはずです.確実に得点したい大問でした.

第2問
問1は知識問題.問2は図が読み取れれば解けますが,1度同様の問題にあたっていないと難しいかったかもしれません.Bは正確な知識があれば即答できたはず.Cも知識問題でした.問6は正しい年代測定法がわからなかったかもしれませんが,14C法は知っているはずなので,消去法で解けたはずです.

第3問
難しかったですね.地質図が複雑でしたし,問1,問5,問6はしっかり考えないと正解が選べない問題でしたし,時間がかかった人も多かったでしょう.

第4問
知識で正解が選べる問題ばかりだったので,きちんと勉強していた人は容易に解けたはずです.ただし,問2,問3,問5と図を選ぶ問題でしたので,この読み取りができないと厳しかったかもしれません.

第5問
Aは典型的な問題でしたので,問題なく得点できたでしょう.Bの問4は縦軸が対数のグラフを読み取る必要があったので,少し難しかったかもしれません.Cは知識問題です.問5は図説などを用いて学習していたかどうかで差がついたと思われます.

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コメント
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