こんにちは。中学入試国語
田中です。
今回は、説明文の対策についてです。
たとえば、「地球温暖化」という言葉。
聞いたことありますか?
Aさん「聞いたことないなあ」
Bさん「地球が暖かくなって、いろいろ困るんだよ……ね?」
Cさん「知ってる! 地球の平均気温が上昇することで、異常気象を引き起こしたり、生態系に悪影響を及ぼしたりするんでしょう。原因は温室効果ガスで、京都議定書が……」
という感じで、人によってその知識レベルは様々です。
では、入試ので地球温暖化がテーマの説明文が出たとします。
「地球温暖化」とは? の理解から始めるAさんと、そこは理解の上で筆者の主張を読み解いていくCさんとでは、明らかにCさん有利です。
水泳で、水の中からスタートしたのと飛び込みしたのと同じくらいの差が出ます。
説明文では、「自分を取り巻く社会や環境にどこまで考えを及ぼすことができるか」を問われますが、その前提となるのが「知識力」です。
「地球温暖化」などの現象に限らず、言葉や時事問題、いろいろな知識を試されます。
「抽象と具体」「演繹と帰納」など、容赦ない学校は容赦ないですから、注をつけないでこんな言葉が出てきます。ここで「ちゅうぞう〜?(読めてないし)」と、足踏みしていてはいけません。サクサクと読み進んでいかないと、解答を作る時間がなくなってしまいます。
語彙(ボキャブラリィ)は増やしておくこと、知識は貯めておくこと、です。
「説明文に読み慣れていること」も大切です。
評論家や学者は、いろいろな方向から自分の言いたいことを説き、読んでいる人に納得してもらおうとするものです。
いきなり自分の言いたいことをバーンと出してくる人もいれば、散々他人の意見を批判しておいて、最後に自分の意見をどうだ、と出してくる人もいます。
例をたくさん挙げて、自分の説の正しさを裏付けていく、という方法もあります。
ここらへんのことをわかっていないと、冒頭から素直に意見を聞き入れていき、終わり近くになって
「あれ? これって筆者の意見じゃないの? うわー!“と言っている人もいるが”なんて書いてあるよ。」
と、「筆者の主張を見失う」という闇にはまったりします。
論説文の論の持っていきかたやレトリック、そういったものに慣れておかないと、どこがいちばんのポイント(論点)なのかをすぐに理解できません。
日頃目にする文章には限りがありますが、新聞でも雑誌でも
Z会の教材でも、何かを説いている文章を目にしたら、その文章の
★ 問題にしていることは何か
★ 書いている人はそれについてどういう意見をもっているのか
★ 反対意見があるのであればどういう意見なのか
を意識して読んでください。読めない字や意味がわからに言葉が出てきたら、辞書を引く(のが正しいのですが、辞書がなかったら近くの大人に聞く)。
さらに
★ 自分はこう思うけどな
まで考えることができたらベストです!
前回、五明紀春「<食>の記号学」の話しをしました。
こういう文章が出るからといって、記号論そのものをあらかじめ知っていなくてはならない、ソシュールやラカンを読んでおけ、というわけではありません。いかにして、知らない言葉を自分が知っている言葉に置き換えて読んでいけるか、具体的にイメージができるかが勝負です。
なかなか高度な作業ですが、いろいろなタイプの説明文を読み慣れ、世の中の事象を自分に引き付けて考えられるようになると、世界は広がりますよ。
では、また