ピアノのレッスンは長期戦なので、どうしても調子の波はある。
原因は、成長による変化、環境からの影響、「人間だもの

」なども
あって色々だが、ゆとり教育の影響かな?と思われるものもある。
Aちゃん、小二の女の子

年中さんから習い出したが、当時は私立小学校の受験準備もしていたくらいで幼稚園でもリーダー格だったらしい。頭の回転も速くてレッスンも順調に進んだし、よくお喋りする楽しい子どもだった。
年長さんの時、お母さまが3人目を懐妊されてお受験はやめにしたようだった。
我が家の子たちと同じ地元の公立小学校に入ったが、お母さまの話では張り切っての入学直後から1学期半ばの運動会までは元気だったものの、そのあとだんだん元気がなくなり、一時は学校に行きたくないとさえ言い出して困ったのだそうだ。
・・・思い返せばその時期からピアノのレッスンも超低調になり、表情も乏しくなって行ったので心配になって昨秋にお家に電話をしてみて、
そんな状況を知ったのだけれど。
そんな学校への脱力感とは切り離して、本来の彼女の力

を引っ張りださなくてはならないので、飴とムチの両面で色んなことを言って叱咤激励してみる。
この夏休み直前に「レッスンで教わったことや注意されたことに気をつけてお家で練習が出来ないのなら、幼稚園の子と同じようにお母さまにレッスンに付き添って頂いて、一緒にお話を聞いて頂いて、お家での練習を見て頂かなくちゃならないわ」と言うと、それだけはイヤ!という顔をして首を横に振る。
・・・本当にイヤなようで、翌週はほんの少し事態が改善した

しかし、まだ小学生の取り組みにしてはあまりにもお粗末な状態である。
夏休みに入り、彼女も含め低学年の子たちがレッスン時間を午前中に
変更している中、いつもは違う曜日にレッスンに来ていて顔を合わせることのない同学年の子とレッスンが前後になった。
これはチャンスかも?とAちゃんとはクラスも一緒だというBちゃんのレッスンを見せてみた。
(Bちゃんは夏休み中だけ妹が来ている曜日に移動、一緒に来ている)
Bちゃんは、のほほ〜んとしたキャラだけれど、音に対して鋭い感覚を持っていて、ピアノを弾く時の集中力はなかなかのものである。
お友達のレッスン風景を見て、プライドも高くライバル意識も強いAちゃんの目が光った

これで本来のAちゃんの精神が再度目覚めてくれれば良いけれど。
お子さんのレッスンの見学をお願いする目的を簡単にお話ししたので、
Bちゃんのお母さま(幼稚園児の妹さんの付き添い)が、1年生時から持ち上がりの担任の先生が「ぬる〜い」のだというお話をして下さった。
お優しいのは良いけれど、宿題のチェックも甘く、生活態度もあまり注意をなさらないそうで、参観日ですら授業中におもちゃ?のような不用品を机の上に出して遊んでいる子がいるのになかなか気付かなかったりもして、参観日ですらこうでは、普段は一体どんな様子なのだろうと心配になられたとか。
Aちゃんは「人にも厳しいけれど、自分もキッチリすることで自尊心が満たされる」というタイプ、他人の自分への評価も気になる方である。
自分がキチンとしても報われない(褒めてももらえない)、一方で注意されるべき学習態度もまかり通るのを目にしてしまう学校で、行儀よく辛抱し続けているうちに力を尽くすというのがどういうことなのかも分からなくなり、その喜びも見失ってしまったのかな?
Aちゃんは不完全燃焼感に苦しんでいるようにさえ見受けられる。
「ゆとり」は才気あふれる子には、時間と能力の「だぶつき」だったのかもしれない。
Aちゃんほど顕著ではないけれど似たような様子の生徒は他にもいる。
一日の大半をピンと張った心を見失いそうな空気の中で過ごす子供たちから、どうやったら求める心や瑞々しい感性を呼び出せるのか?
私には頭の痛い日が続く