2009.06.30 00:10



 若槻千夏さんが「インドに学校を建てるために」行った「セミヌードTシャツ」の販売収益によるチャリティが寄付先に断られたと発表された2月18日から、既に129日めです。



 しかし、このチャリティを番組で企画したTBSの番組ホームページには、まだ新着情報はありません。



 つまり、市民の善意で集められた「チャリティTシャツ」の売り上げ1200万円を、

TBSは今日も宙に浮かせたままでいるのです。



 1200万円のうち、いくら寄付するかについてもTBSは明らかにしていませんが、いずれにせよ、コスト・パフォーマンス(費用対効果)を熟慮しているかどうかすらも怪しいですね。



 費用対効果とは、お金をより有効に使う方法を考え出すことで、無駄を徹底的に省き、同じ額面のお金がより生きる方法や仕組みを考えてこそ導き出されるものです。



 この費用対効果を考え抜くことは、不況の時代にはとくに問われていることの一つです。

 なぜかといえば、「不況だから他の会社がそうするようにウチの会社も人員を削減しよう」という考えに経営者が居直ってしまうと、続々とリストラ(解雇)がはびこり、失業者やホームレスが増え、治安が乱れることにつながるからです。



 不況→人件費カットという安易な経費の減らし方をするのでは、「この時代に見合った費用対効果を生み出せる能力がうちの会社にはありません」と経営者自ら敗北宣言をしているのと同じです。



 お金がなければ、お金と同等の価値あるものを提供することで、経費削減を図るということが、とても重要になってきます。



 費用対効果を上げるには、そのように「お金ではないもの」の魅力に気づくことです。



 たとえば、大好きな恋人に会いに行く時の交通費と、仕事で同じ場所まで行く交通費は、額面は同じです。



 しかし、そこには歴然とした違いがあります。

 前者の場合は何度デートをしても交通費を気にしたりはしないのに、後者は積み重ねれば積み重なるほど重荷に感じてしまいます。



 もし毎日の仕事が自分にとってワクワクし、やればやるほど意義を感じられる内容なら、そこで支出される交通費は多少、会社から補てんされなくても、目をつぶるでしょう。



 しかし、「生活のためには嫌な仕事もやらなくちゃ」という感覚なら、会社が補てんしてくれない限り、仕事にかかる交通費はいつまでも重荷のままになるはずです。

 だからこそ、会社は社員につまらない仕事をさせている間は、コストを背負い続けることになるわけです。



 テレビ業界が他の業界よりも平均して年収がいいという話は、それぐらい社員にとって「やる気の出ない仕事」を押し付けているための「ガマン手当」がひそかに含まれているかもしれません。



 完全なタテ社会で、年功序列で、引退後は天下りのように大学教授などの受け皿まであるのですから、これはもう前近代的なものであり、早めにリタイヤしておかないと、どんどん組織色の人生を歩かざるを得なくなるという恐怖もあるわけです。



 地デジの時代が来れば、視聴率は落ち、スポンサー企業は離れ、広告依存型のビジネスモデルを変えないといくつかの局はつぶれるでしょうが、それ以前に組織体系や仕事の中身ややり方を吟味し、本来のやりがいを社員に返さないと、給与カットはにわかには出来ないと思います。



 深夜帰りのタクシーチケットを減らしたり、経費の上限を下げたり、下請けの映像制作会社に対して制作予算をケチったりする程度では、大幅なコストカットはできないでしょう。



 テレビ業界には、お早めに事業型NPOを取材し、そこから自らのビジネスモデルを再考するチャンスを見出してほしいですが、たぶんできないんだろうなぁ。

 危機感ってもんがないし。



 出版業界では、下請け扱いのライターやデザイナーは副業の開拓にせわしいです。

 それが危機感を覚えた人間の行動ですし、タイミングが遅れると自分だけがバカを見ることになるので、それは避けたいって思うわけです。



 生きている以上、金ではない価値を忘れたくないものですね。



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2009.06.26 05:42



 若槻千夏さんが「インドに学校を建てるために」行った「セミヌードTシャツ」の販売収益によるチャリティが寄付先に断られたと発表された2月18日から、既に125日めです。



 しかし、このチャリティを番組で企画したTBSの番組ホームページには、まだ新着情報はありません。



 つまり、市民の善意で集められた「チャリティTシャツ」の売り上げ1200万円を、

TBSは今日も宙に浮かせたままでいるのです。



 …という前書きフレーズも、すっかり毎度おなじみのものになりましたね。



 何の進展もないのを、ただ待つばかりでは、待つほうが疲れるので、毎度上記のフレーズだけを残して、そこから「さて」と別の話題を書いているわけですが、今回も、始まったばかりの「社会起業家ドキュメンタリー映像大賞2009」(以下、映像大賞)について書きます。



 この映像大賞は、日本人の8割がまだ知らずにいる「社会起業家」にカメラを向け、彼らの活動を撮影取材したドキュメンタリー映像を作る人を増やそうというものです。



 最近は、テレビでもちらほらと社会起業家について取り上げる番組が増えてきました。

 しかし、Youtubeを見てみると、以外に日本語で見聞できる社会起業家の映像コンテンツが少ないんですね。



 かといって、テレビ番組をアップするわけにはいきませんから、誰かが社会起業家の活動の素晴らしさを映像化しなければ、より多くの人の目に触れることはないわけです。



 日本人の8割も社会起業家が何をやっているかを知らないということは、昨春、経産省が発表したもので、だから経産省は今年から全国でフォーラムを開いて認知拡大を促進しようとしているんですね。



 ところが、税金で莫大な額面を支出するのだから、国民の多くに社会起業家の素晴らしさが浸透するほどの効果が得られると思ったら、大間違い!



 僕はあまり政策や政治・行政のまずさを指摘したいとは思わない人間ですが、全国フォーラムが東京で行われて470人程度しか集まらなかったという事実や、そもそも東京で既にフォーラムが行われたということさえも、きっとほとんどの市民は知らないでしょう。



 これは、莫大な税金を預かった民間企業が、認知拡大の手法について、費用対効果を示せる程度には有効なものを持っていなかった証です。



 それどころか、フォーラムに足を運んだある大学生によると、「関係者ばかりだった」そうです。つまり、あらかじめ社会起業を知っている人たちの集まりだったそうなんです。



 既に知っている人を対象にイベントを開いても、認知拡大なんてできるわけないでしょう。



 そこで、僕が参画しているボランティアの任意団体「社会起業家支援委員会」では、この夏に「社会起業支援サミット2009」(以下、サミット)を全国47都道府県で開催するため、社会起業家を知らないけれど、少しは興味を持っている学生たちを中心に運営組織を新たに発足し始めたのです。


 おかげで続々と開催地が決まり、昨日の時点で33か所以上での開催が決まり、他にも運営委員会の立ち上げを水面下で動いている県も日々増え続けています。



 でも、経産省と違って、僕らのイベントは「来場者が集まれば十分」とは考えず、当日出演される社会起業家の方々のプレゼンテーション映像を撮影し、Youtubeにアップし、各地の運営委員会のブログに貼り、オンライン上のアーカイブを築き上げるんですね。



 そうすることで、サミットに足を運べない人も、数年後に社会起業家を知って検索エンジンで調べる人たちも、社会起業家の顔や声や活動現場や社会的に有益な活動内容に触れることができます。



 なので、できれば、サミット本番前に社会起業家の事務所を訪れてインタビューをしたり、現場を撮影するなどのスタッフが必要になってきます。



 そこで、撮影スタッフを増やすために、前述の映像大賞では、各地のサミット運営委員会に所属してもらったうえで、サミットに出演される社会起業家団体にカメラを向けてもらうような手続きにしてあるのです。



 映像大賞に応募された作品は、選考委員だけでなく、ネット市民による投票(Youtubeコメント&再生回数)も参考にします。



 良質なドキュメンタリーであれば、ブロガー達も支持して、そこの映像へのリンクを張るでしょうし、コメントにも好意的な感想が書かれるでしょう。



 そのようにして、僕らが日常生活で困っている社会的課題の解決に取り組んでいる社会起業家たちの活動をより多くの人に伝えられる映像がどんどん生まれ、ネット上に増えてほしいと思うのです。



 そして、この映像大賞は、経費0円で運営されます。

 選考委員への謝礼も賞金もありません。

 これも、かつてない映像コンペティションでしょう。



 社会起業家の認知拡大を本気でやろうと思うなら、これほど費用対効果の良い方法はないはずです。



 経産省の役人に無駄遣いをさせる余裕があったら、直接、社会起業家団体への助成金に回してほしいと思いますね。



 社会起業家の活動が助成金で活発になるほうが、認知拡大に金を使うよりも、救われる国民が増えるのですから。



 映像大賞への応募に関心を持ってくれた方は、公募チラシを公開していますので、ココからダウンロードしていただくか、プリントアウトして周囲の方々に配布してもらえると、うれしいです。



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2009.06.23 15:36



 若槻千夏さんが「インドに学校を建てるために」行った「セミヌードTシャツ」の販売収益によるチャリティが寄付先に断られたと発表された2月18日から、既に122日めです。



 しかし、このチャリティを番組で企画したTBSの番組ホームページには、まだ新着情報はありません。



 つまり、市民の善意で集められた「チャリティTシャツ」の売り上げ1200万円を、

TBSは今日も宙に浮かせたままでいるのです。



 さて、このブログのサブタイトルは、「君は弱者と同じ世界に生きている」です。



 TBSは、「インドの子どもたちのために」チャリティを行ったわけですが、

インドの子どもたちがどれほど学校を切望しているのか、現地ではどんな事情が

あるのかをリサーチした映像を放送しませんでした。



 政治的な事情でインドの子どもたちが強いられている「社会的弱者」であるという意味を放送内で視聴者と共有せずに金を集めてしまったTBSが罪深いことは何度も書いていますが、そもそも「社会的弱者」の多くは国民の中でも少数派(マイノリティ)であるために、マスメディアでは優先的に報道されない傾向があります。



 だからこそ、僕自身はあえてそこに光を当ててみたいと思うのです。

 少数派だから無視されるような世の中は嫌です。



 僕も含めてすべての個人は、何らかの意味で少数派として生きています。

 そして、つねに「ふつうになりたい」と望んでいるように思うのです。



 しかし、その「ふつうらしさ」の内実はきわめて個人的な願望に基づくものであり、必ずしも既にある「ふつうらしさ」とは一致しません。



 たとえば、ニート。

 社会全体から見れば、彼らは少数派です。

 そして、世間からは「ふつうに働きなさい」という視線を向けられてしまいます。



 そうした同調圧力に屈することが、どこか自分の人生との間にギャップを感じてしまうニート当事者がいます。



 「働いたら負け」という彼らの決め文句は、「他の人の幸せモデルが合わない時に自分の自尊心を捨てる必要はない」という意味が含まれているように、僕は感じるのです。



 ニートだからといって、みんな同じではないのです。

 そこで、ニートそれぞれに各自のスペックに合った仕事を作り出そうというNPOさえ生まれています。



 「NPOシゴトノアトリエ」といいます。

 社会貢献雑誌『オルタナ』のwebにも紹介されているので、読まれるといいでしょう。



 他にも、ニートだからといって何もしていないのではなく、次の仕事につながるように映画を制作した人たちもいます。



 それが、映画『マー君には夢がない』です。

 新潟のニートたちが制作した劇映画です。










 この映画の製作を通じて、映像制作の仕事を請け負える実績ができます。

 つまり、映画を作る楽しみを覚え、そういう楽しいことこそ「仕事」であり、自分の人生を賭けたくなるものだってことでしょう。



 少なくとも映画は集団で作るので、自分の好きな分野で関われます。

 文章が好きなら脚本、音楽が好きながら録音、絵コンテは絵を描くのが好きな人がやればいいわけです。



 こうした活動は、すぐに仕事につながらなくても、「仕事とは自分の好きなものを活かして楽しい人生を送るためにあるものだ」という認識を生みます。



 本来、仕事とは、そういうものなんです。

 少なくとも、飯が食えれば何をやってもいいというのでは、心がついてきませんからね。



 食肉加工で逮捕された社長のように、「自分の生活のためにはどんな肉でも売っていい」という具合に自己満足だけを求めるような企業が多いので、若者たちは自分の仕事に誇りを持てないのだろうと思いますし、離職者も増えるのだろうと思うのです。



 TBSも、テレビ局なら、ちゃんと報道すべきことを報道してほしいと思います。



 もっとも、一朝一夕にTBSの体質が変わらないのは百も承知で、テレビ局全体にしたって、少数派になかなか光を当てないので、ボランティアの任意団体「社会起業家支援委員会」では、「社会起業家ドキュメンタリー映像大賞」というものも企画・開催しています。



 これは、全国から地元の社会起業家を撮影取材したドキュメンタリーを公募し、受賞者にはその人の仕事につながる支援を行っていくというものです。



 あなたも、地元で地道にみんなのために働いている社会起業家の方々の実像にカメラを向けてみませんか?



 それは多くのテレビでもできない、極めて社会的に有意義なアクションなのです。



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2009.06.19 19:53

 若槻千夏さんが「インドに学校を建てるために」行った「セミヌードTシャツ」の販売収益によるチャリティが寄付先に断られたと発表された2月18日から、既に118日めです。

 しかし、このチャリティを番組で企画したTBSの番組ホームページには、まだ新着情報はありません。

 つまり、市民の善意で集められた「チャリティTシャツ」の売り上げ1200万円を、
TBSは今日も宙に浮かせたままでいるのです。

 そのTBSが、7月20日から月~木曜日の午後の番組を再編成するとか。

「4、10月の改編月以外で着手するのは異例。4月以降の同時間帯は、視聴率低迷に苦しんでいた」(日刊スポーツ)

 このブログをお読みになっている方には、今さらTBSがどうあがこうと、社内体質は変わらないだろうというあきらめもあるでしょうし、TBS社員だって内部から改革しようとする動きも感じられないので、おそらく少しずつこういうニュースに現れる形でTBSは自滅していくのかもしれませんね。

 それでも、多くの視聴者たちからかき集めた1200万円の行方に関しては、自滅の前にちゃんとした説明をしてほしいものですね。

 でないと、若槻千夏さんがかわいそうですし、何よりも大人の事情で期待や失望に振り回されている「インドの子どもたち」がかわいそうです。

 もっとも、TBSほど露骨にダメな感じの民放でなくても、広告依存型のマスメディアもこれまでとは違うビジネスモデルや新しい仕組みの夜制作ノウハウを開発しないと、地デジ時代には軒並み、視聴率凋落→大幅収益減となっていくでしょう。

 今すぐできることは、全社員の給与の3分の1カットだろうと思います。
 とにかくテレビの正社員の年収と副収入は高すぎますから。

 次に、紙メディアとインターネットとの上手な融合でしょう。
 情報の精度やや量に関しては、紙メディアにテレビ制作現場は勝てません。

 だったら、凋落傾向にある出版業界や新聞業界らと仲良くして、ICTを駆使できる若い人材を登用し、産学連携ならぬ「紙・波連携」を持ちかけるほうがいいように思います。

 そして、そうした改革の不可欠要素になるのは、顧客=視聴者=市民の視点です。

 とくに、NPOなどの非営利活動をしている団体の専門的なスキルや知識、ノウハウから学ぶものは大きいはずです。

 視聴者がいなくなったのは、ネットやケータイ、ゲームなどのユーザが増えたから、ではありません。

 端的に、テレビが同時代の市民のニーズに応えないまま、くだらない番組(ニーズではなく、ウォンツ。しかも、テレビ局側のウォンツ)を垂れ流しているからです。

 テレビには、その時間にテレビの前にいないと優れた情報を知ることができないという「メリット」があります。

 これは、その土地に行かないとその特産品を食べられないという「地域再生」の時間軸バージョンといえます。

 たとえば、日本では東京ディズニーランドは千葉にしかありませんから、地方に住む日本人の多くが千葉に足を運ぶしかないわけです。

 これと同じように、テレビはその時間にテレビの前にいないと見れないので、他のメディアでは見られないコンテンツを提供し、それがより多くの人にとって切実なニーズたりうるないようであれば、いいわけです。

 しかし、多くの番組は雑誌や新聞などの情報を集めてきて、番組企画が進行されます。

 予備取材ができるだけの制作費を下請けの制作会社に渡さないので、そういう作り方しかできず、目新しいネタではないため、漫然とテレビを見るヒマ人しか、その番組を見てくれなくなるわけです。

 しかも、「数字(視聴率)を持っている有名人」をレギュラーにしたがるという「寄らば大樹のかげ」志向の局内プロデューサによって、出演者はどこのテレビ局でも同じで、新鮮さをまったく感じません。

 だったら、インターネットでワクワクするような新しいものを発見するほうが、面白いです。

 そもそも番組企画を考える際に、どこの番組でも常連の放送作家を使っている限りは、新鮮な番組なんて生まれないだろうと思います。

 いっそ局Pは45歳で引退させ、より若い人に制作現場を仕切らせたほうが活きのいい情報を体力任せに探せるでしょう。

 とにかくテレビ番組の制作現場は、制度疲労を起こしているのです。

 だから、1局、倒産したり、買収されたほうが、テレビ自体の延命には良い刺激になるはずです。

 少なくとも、公共放送はこれまで銀行救済に公金(税金)の投入を非難してきたのですから、自分たちがつぶれそうな時は国税による支援を求めるような恥ずかし真似はしてほしくないですね。

 これまでさんざんおいしい目を見てきたんですから、驕る平家は久しからず、ですよ。

 このブログでも時折、告知していますが、全国47都道府県でこの夏、「社会起業支援サミット」というイベントを経費0円で行います。

 経費0円ですよ、TBSさん!
 それが、IT時代に市民のできることであり、代理店と仲良くしていたらできないことなんです。

 わかるかなぁ?
 わかんねぇだろうなぁ(笑)。

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2009.06.16 12:15


 若槻千夏さんが「インドに学校を建てるために」行った「セミヌードTシャツ」の販売収益によるチャリティが寄付先に断られたと発表された2月18日から、既に115日めです。

 しかし、このチャリティを番組で企画したTBSの番組ホームページには、まだ新着情報はありません。

 つまり、市民の善意で集められた「チャリティTシャツ」の売り上げ1200万円を、
TBSは今日も宙に浮かせたままでいるのです。

 来週には、もう問題発覚から4カ月が過ぎてしまうわけですが、TBSはまったく中間報告すらしませんね。

 上記の番組サイトには、同じ内容を延々と掲げ、そのページを維持するのに企業の広告バナーが出稿されています。

 4か月も更新せず、説明を付け加えないのに広告を出稿しているなんて、スポンサー企業にも良いイメージではないように思いますが、そうしたスポンサー企業の宣伝担当者はネット広告に対してずぼらなのかもしれません。

 これは「ソーシャル消費者」が増えている時代には、スポンサー企業にとって地雷を毎日少しずつ拾い込むようなものです。

 ソーシャル消費者とは、商品やサービスを買う際に、「これが世の中のためにとって良いかどうか?」という基準で金を払うかどうかを決める人たちのことで、実際に車の世界ではエコ・カーを選ぶ人が増えてきて市場を形成しつつあります。

 エアコンなどの省エネ家電、人にも森にも優しい洗剤などの家事消耗品、そしてテレビ番組に至るまで、「これとあれと、どっちがsocial?(みんなのためになる?)」という選び方をする消費者のことです。

 実際、テレビ番組でも社会貢献ネタをやると、視聴率がぴょんと跳ねあがる傾向が出てきています。

 これは、消費者=視聴者=市民=顧客の動向として、「みんなのためになるかどうか」を判断基準にする人が増えている証拠の一つです。

 そこで、上記のTBSの番組サイトを見てみましょう。

 まったく更新されないまま、4か月も同じ文面を見せておきながら、広告を出稿しているなんて、まるで「説明責任を果たさない」という怠慢を応援している企業です、と名乗っているようなものです。

 そういう企業を誰が信用するでしょうか?

 ソーシャル消費者の視点で考えれば、そういう企業は「ああ、説明不足への広告に平気で出稿する会社だから…」という悪いイメージを抱くような消費者たちによって、どんどん悪いイメージがつくので、TBSへの出稿をためらう動きも出てくるでしょうね。

 というか、本当は広告代理店も含めて、根拠なくバカでかい経費の割には費用対効果がない広告出稿ってすごく多いので、さらに「出稿しても悪いイメージがつくだけ」だとスポンサー企業が理解できるようになったら、メディア業界は今の広告に依存したビジネスモデルを悔い改める必要が出てくるでしょうね。

 いずれにせよ、不況による営業への影響を経験した企業は、担当者がバカでない限り、広告出稿には慎重になりますから、TBSの番組サイトもいずれなくなってしまうのかもしれません。

 もっとも、テレビ局なら自社のテレビ番組内でちゃんと説明不足をお詫びし、中間報告ぐらいは番組として行えばいいと思いますけどね。

 でないと、そのうち株主からも見捨てられ、TBSは公共放送の座から引きずり降ろされるかもしれません。

 ソーシャル消費者の台頭は、そうした時代状況が決して遠い日の話ではないことを暗示しているように思います。

 TBSにその危機感を感じている人がどれくらいいるかわかりませんが、ネットの世界の持つ恐ろしいまでの変化スピードを考えると、地デジへの先行投資を済ませた後で、それは突然に起こるのかもしれません。

 僕はそれを決して良い結果とは思いませんし、TBSには大人の対応としてちゃんと説明責任を果たせばいいと思いますが、それができない以上、彼らは自滅していくのかもしれませんね。
 
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2009.06.12 17:39



 若槻千夏さんが「インドに学校を建てるために」行った「セミヌードTシャツ」の販売収益によるチャリティが寄付先に断られたと発表された2月18日から、既に111日めです。



 しかし、このチャリティを番組で企画したTBSの番組ホームページには、まだ新着情報はありません。



 つまり、市民の善意で集められた「チャリティTシャツ」の売り上げ1200万円を、

TBSは今日も宙に浮かせたままでいるのです。



 おそらくTBSは、問題発覚から4ヶ月経っても、解決策を発表する気など、ないのかもしれません。



 このようにして、人々が忘れていくのを待っているかのような態度です。

 呆れてものも言えません。



 公共放送としての責任を果たす責任感を見せるつもりがないから、平気で4か月も問題を放置しているのでしょうが、そういうダメな働きぶりでも局の正社員たちは、問題を起こしたプロデューサたちに早期解決を迫ったりしていないのかもしれませんね。



 問題など解決しなくても、TBSは高い月給をくれるのですから、TBSで働く社員の誰一人1200万円という大金のことなんて考えていないのかもしれません。



 「黙っていたほうが利口」というわけですな。

 おそらくそれがTBSの体質だから、いろんな不祥事を抱えてしまうのでしょう。



 しかし、世の中はもっと自分の組織の外側にある「公」というものに気を配る企業が増えてきています。



 僕は連載仕事で大企業やグローバル企業のCSR担当者の方々に毎月会っていますが、彼らは自分たちが働いて得た収益から、地域社会へお金を還元し、地域のみなさんと一緒に生きていける世の中作りができるように、NPOへ助成金を出したり、一緒にボランティアに汗を流すなど、積極的に社外の人間と付き合おうとしています。



 その傘下の中小企業もCSRを重視し始め、多くの企業が社外を含めた「公」を大事にしないと、経済の持続的な発展はないと口をそろえます。



 しかし、TBSは、どうもそうではないようです。

 これは時代遅れもはなはだしいので、平気で問題を放置して「なかったこと」にしてしまいたいのでしょう。



 それでは、ますます視聴者=市民から見捨てられるでしょう。



 なんたって、最近では企業で働く方々だけでなく、その家族や若者までも「公益」について敏感になりつつあり、積極的にボランティア活動を行う人は増えています。



 この夏に全国各地で行われる「社会起業支援サミット2009」のスタッフも、全員がボランティアです。



 既に全国30か所での開催が見込まれており、続々と日々、開催地が増えています。

 今月末には遅くとも全国47都道府県を網羅することになるでしょう。



 そして、こうしたスタッフ志願者は、大金をかけた映像ではなく、僕個人が数時間でパソコンだけで作った次の映像を見て面白がって参加し、楽しくサミット運営の役割を始めているのです。









 実際、スタッフとしてサミットを運営するのは面白いのです。



 サミットの開催告知のために、紙チラシなんか、巻きません。

 それなら、NHKや朝日新聞に「取材してほしい」トお願いすればいいだけです。



 みんなが知らない「社会起業家」を呼ぶのですから、あらかじめ社会起業家にインタビューして、その記事をブログに載せたり、活動のドキュメンタリービデオを制作してYoutubeにアップするなど、実際の社会起業家の仕事に触れ、感動することしきりです。



 そのようにして県内の社会起業家10団体に出演していただき、彼らの話を300人の市民を動員して聞くのです。



 既に、全国では300人以上の大学生・高校生・専門学校生などの学生や社会人などがスタッフとして動いています。


 あなたも、公式サイトからお住まいの県を探して、スタッフとして参加してみてください。


 まだ運営委員会が発足しておらず、運営ブログへのリンクがない場合は、あなた自身が発起人としてスタッフを集めてみませんか?


 18歳の学生でもできますし、5人も集まれば、サミットは開催できます!


「面白そう!」



 そう思われた方は、お気軽にココからお問い合わせください。


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2009.06.09 11:22


 若槻千夏さんが「インドに学校を建てるために」行った「セミヌードTシャツ」の販売収益によるチャリティが寄付先に断られたと発表された2月18日から、既に108日めです。

 しかし、このチャリティを番組で企画したTBSの番組ホームページには、まだ新着情報はありません。

 つまり、市民の善意で集められた「チャリティTシャツ」の売り上げ1200万円を、
TBSは今日も宙に浮かせたままでいるのです。

 さて、そうしたTBSの情けない状況とは真逆に、世の中をもっとより良いものにしようと日夜熱心に働いている社会起業家の活躍が目覚ましいです。

 全国47都道府県別の社会起業家リンク集は、mixiコミュニティ「社会起業支援サミット2009」のスレッドにあります。

 各エリアに10を超える団体がリンクされていますが、ほんの一部です。

 日本では欧米・アジアに比べて社会起業家の認知度が低く、経産省は認知拡大のイベントを行っていますが、おそらくほとんどの国民は知らないでしょう。

 実は、日本では「広報」と「広告・宣伝」の違いについてもわからない人のほうが大半で、中央行政の役人は勿論、一般企業の広報部でも、メディアからの取材に応じる部署として「受け身」で考えてしまう人がほとんどなんですね。

 社会起業家自身には十分な宣伝・広告費がありませんし、広報戦略ノウハウを持っているところもほとんどない団体が珍しくありません。

 となると、どんなに良いソーシャルアクションをしていても、それが地元の市民に伝わってこないために、切実にそのサービスの恩恵にあずかりたい人や、それを知ったらすぐにでも買いたいという潜在顧客が購買に至らず、営業が大変になったりするわけです。

 商材が、「知る人ぞ知る」で成立するものはセレブ向けの高額商品のみです。
 ほとんどの商材は、「みんなが知る」という認知に至らない限り、売れ行きが伸ばせないのです。

 とくに、インターネットを使えないと知ることのできないサービスは、知る人が自然に増えるのを待っていたら時間がかかってしまいます。

 それなら、新聞やテレビなどのマスメディアに広報リリースをすれば、今日なら番組サイトや記事リンクなどでフォローされることも多いので、より早く伝えることができます。

 それが、公益に資するサービスや商品なら、なおさらです。
 ところが、そうしたメディアへのアプローチをほとんどの社会起業家は知らないんですね。

 とくに若い年代の社会起業家は、マスメディアとの付き合い方が上手ではないので、まるで学生のような感覚で講演で発言したり、ブログに書いたりしてしまうことがあり、それが潜在顧客はもちろん、メディアの人たちを混乱させてしまっていることにも思い至らないことが往々にしてあるのです。

 もちろん、起業して10年もてば、会社としての学びが蓄積されていくでしょうが、逆に言えば、そこまで来ないとメディアの恐ろしさにも気づけなかったりするのです。

 かつて、政府や自治体は「コミュニティビジネス」を流行らせようとしましたが、英語でわかりにくかったのと、「ネットワークビジネス」(ねずみ講)と間違えられやすかったので、結局、ふつうの市民に普及する前に、それと区別する意味でも「ソーシャルビジネス」という言葉を経産省は使うようになっています。

 中央行政も、広報と広告の違いがわからないため、認知拡大を民間受託させて莫大な税金を使いこんで、費用対効果の低いアクションになっており、おかげで今なお、社会起業家を知る人は少ないままです。

 これを憂慮し、気がついた市民から社会起業家の存在と活躍をより広く市民に知ってもらうチャンスを作ろうと、この夏、全国各地で「社会起業支援サミット2009」が開催されます。

 全国各地で若者たちがボランティアで、その運営に立ちあがっているのです。
 その大きなうねりに気づいた方から、運営スタッフとして参加しています。

 学生が社会人と一緒にプロのスペックで動けば、大人ができないことも、できるのです。
 お金が無くても、そういうことがICTを駆使してできる時代になったのです。

 50代以上の、インターネットを使えないまま、情報弱者になってしまっている方々にはわかりにくいかもしれませんが、そういうムーブメントによって田舎がもっと元気になれるきざしが生まれつつあるのです。

 時代遅れのまま、不祥事にまみれるTBSにも、ぜひ同時代の最先端事情を学んでほしいものですね。
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2009.06.05 19:59

 若槻千夏さんが「インドに学校を建てるために」行った「セミヌードTシャツ」の販売収益によるチャリティが寄付先に断られたことが発表された2月18日から、既に104日めです。

 しかし、このチャリティを番組で企画したTBSの番組ホームページには、まだ新着情報はありません。

 つまり、市民の善意で集められた「チャリティTシャツ」の売り上げ1200万円を、
TBSは今日も宙に浮かせたままでいるのです。

 さて、このブログにコメントが付くのは久しぶりなので、前回の記事へコメントされた「いい天気」さんへの返事を書きたいと思います。

 ディズニーランドで本当にあった話として売り出した感動本なのですが、実は大半が盗作だと判明し、版元であるサンクチュアリ出版が謝罪と回収を決めた「最後のパレード」という本の本では、売り上げの3%を日本ユニセフ協会に寄付すると明記してあるのですが、どうやら盗作騒ぎで日本ユニセフ協会では受け取りを拒否したそうです。

 そこで、版元の説明不足ではないかという指摘なんですが、この1件について事実確認の調査をする時間的かつ経済的な余裕が僕にはありません。

 むしろ、このブログが暫定的に追跡しているセミヌードチャリティTシャツの事件だけで、いっぱいいっぱいなんですね。

 それどころか、TBSは今日も不祥事が伝えられました。
 大阪の二重行政を指摘した報道が正確ではなかったと国から改善要求の通達がなされたのです。

 TBSの不祥事は、なぜか相次いでいます。

 詳しく知りたい方は、mixiコミュニティ「アンチTBS」にまとめられていますので、ご確認ください。
 不祥事に関する年表のまとめは、ココでも紹介されています。

 TBSの問題とその解決をチェックするだけで、ものすごい労力と時間が奪われていくので、他の1件1件の不条理な事件に首を突っ込むことは、事実上、無理なんです。

 寄付は、もちろん「しないより、したほうがいい」に決まっていますが、その金が本当に役立っているのかの担保が示されないと、それこそ「するする詐欺」になってしまいますよね。

 これは、寄付のアカウンタビリティ(説明責任)が足りていないってことなんです。

 そこには、寄付する側と、寄付される側の思惑の違いが横たわっています。

 寄付を求める側と寄付をしたい側の意志や情報の共有がなされなければ、金を集めておきながら、結局は寄付したい末端の市民や消費者の気持ちを裏切ることになってしまうことは、決して小さな問題ではありません。

 そこには時に数千万円という巨額なお金が台無しになるという危険がある以上に、寄付行為に対する国民からの信用度が下がってしまい、それは救われるべき社会的弱者に対して支援が先延ばしにされ、救える命が救えなかったり、彼らを目の前で救っているNGOの活動が持続可能にならなくなってしまうなど、最後は特定の弱い人たちをさらに困らせることになってしまうからです。

 だからこそ、いつまでに、いくらの金を、誰がどのようにして行き渡らせ、その結果、必ず誰かが救われるという担保を事前に説明することが不可欠なのです。

 その思いがあるからこそ、僕はセミヌードチャリティによる収益がいつまでも宙に浮いてしまったまま、何ら説明をしないTBSのあり方に疑問を呈し続けているのです。

 
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2009.06.02 03:07

 若槻千夏さんが「インドに学校を建てるために」行った「セミヌードTシャツ」の販売収益によるチャリティが寄付先に断られたことが発表された2月18日から、既に101日めです。



 しかし、このチャリティを番組で企画したTBSの番組ホームページには、まだ新着情報はありません。



 つまり、市民の善意で集められた「チャリティTシャツ」の売り上げ1200万円を、

TBSは今日も宙に浮かせたままでいるのです。



 ついに、100日を突破してしまいました~!

 こうやって、何事も大人の事情でうやむやになっていくんでしょうか?

 なんだかせつないです。



 気晴らしに、最近出た素敵な本を紹介します。

 それは、モーハウスという授乳服メーカーの社長さんが書いた『働くママが日本を救う』(光畑由佳・毎日コミュニケーションズ)です。







 光畑さんについては、拙著『プライドワーク 自分をつくる働き方』(春秋社)や、『社会起業家に学べ!』(アスキー新書)などにも書いてきたので、ご存知の方も少なくないと思います。









 要するに、「赤ちゃんと一緒に働こう!」と子連れ出勤を勧める本なのですが、この本の中に「ワークライフミックス」という言葉が出てきます。



 ワークライフバランスはよく聞く言葉ですが、それはそもそも仕事と家庭(育児を含む)を分けて、両立を図ろうというものですよね。


 でも、光畑さんは、そもそもそれを分けることこそが効率が悪いことを指摘し、既にモーハウスでは11年間も実践してきているのです。


 僕は誰よりも最初にモーハウスを社会起業家そのものだと指摘したわけですが、このようにオンナコドモの当事者が当たり前のように行っているソーシャルビジネスに目が行く書き手が少ないのは、とても残念です。


 もっとも、ちょっと前に出た週刊ダイヤモンドも僕の本を見てモーハウスを社会起業家として紹介してくれたのですが、「モネット」という会社名を出していたのが変でしたね。


 モーハウスは会社を内部に持つ前から授乳服の製造・販売を通じて、出産前と同じように自由で自分らしい生き方を女性に取り戻そうとしてきた団体のブランド名であり、光畑さん自身、NPOという選択も考えていたそうです。


 今でも消費者は「モーハウス」と呼んでいますし、「モネット」という社名のほうがしっくりこない感じなのです。


 これは、週刊ダイヤモンドの取材が浅くて甘かったことで起きた、ちょっとした誤解です。


 いずれにせよ、光畑さんの書かれた最初の著作になるこの本は、ものすごい勢いで売れているようです。


 僕自身、フリー編集者としていろんな出版社に「モーハウスの本を出しませんか?」と売り込んでいたのですが、なかなか子連れ出勤の面白さと重要性を理解してもらえず、毎日コミュニケーションズにはデキる編集者がいたってことなんですね。


 ちなみに、サラリーマン金太郎の第1回は、赤ちゃんをスーツの背中にたすきがけした主人公が出社するところから始まります。


 そんな時代がそろそろやってくるのだろうと思います。


 そもそも、日本ではその昔、農地のかたわらに赤ちゃんを置いてみんなで農作業を行い、みんなで子育てをしていた時代が長らくありました。


 もともと、なじみのある働き方なのですから、導入スタイルさえ間違えなければ、普及していけるはずのものでしょう。


 ビジネスは戦争ではありませんし、そもそも競争として高め合う関係の中にしか、商品やサービスはないのですから、職場は本来、平和でグリーンなもののはずなのです。


DC_MDgyNDgyNzioWw.jpg




 どうです。
 赤ちゃんと出勤する男だって、かっこいいじゃないですか!


 やがて金太郎は子どもを他人に預けて働くことになるわけですが、そこで近隣との関係を大事にもできていくと思うのです。
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