2009.02.27 00:19

 若槻千夏さんが「インドに学校を建てるために」行った「セミヌードTシャツ」の販売収益によるチャリティが寄付先に断られたことが発表された2月18日から、既に10日めです。

 しかし、番組ホームページには、まだ新着情報はありません。

 この「寄付拒否」への関心は高く、このブログ記事も、最初にサイゾーで書いた直後と同じ程度のアクセス(1日のべ400人)程度になっています。

 TBSは、いつぐらいまでにこの問題を収拾するつもりなのかについて、一般の方には唯一の情報源である番組ホームページで明らかにしていません。
 依然として数多くの疑問は残されたままです。

 それでも、売上総額1200万円という大金が宙に浮いている事態は前代未聞の珍事であり、TBSの信用にも関わる問題にもなりかねないので、TBSには視聴者が感じている数々の疑問に対して一つ一つ丁寧に答える機会を設けたほうがベターな気がします。

 もっとも、番組ホームページによると、Tシャツの売り上げ以外の募金もTBSでは考えているようですから、前向きに打開策を考えてみたいと思います。

 しかし、僕は国際協力で海外の現地取材をしたことはありませんので、国際協力の経験者がたくさん集まっているmixiコミュ「国際協力NGO」のコミュニティで、以下のような質問をしてみました。


(1)セーブ・ザ・チルドレンが断った寄付金を受け取る国際協力団体はあるでしょうか?

(2)寄付額面が「売り上げの一部」なので、仮に半額の600万円だったとして、その額面で本当に学校が建設可能でしょうか?

(3)今後、TBSが独自にインドでの現地ニーズを調査し、学校を建てるとしたら、実際にはどのくらいの日数が必要になるでしょうか?

(4)今後の打開策として、「インド学校建設基金」を立ち上げ、これから入るお金は学校建設費に回し、これまでのお金は日本国内での基金の事務局運営費に回すとしたら、インド人の方々は快くお金を受け取ってもらえるものでしょうか?


 まだ質問を投げかけた直後なので、どういう回答があるかはわかりませんが、情報が集まり次第、公開の機会を設けたいです。

 このブログのこれまでの関連記事を全部読まれている方で、回答していただける方は、コメントでもメールでもかまいませんので、ぜひご連絡ください。

 公開可能な範囲で教えていただければ、うれしいです。
 日本語のわかる在日インド人の方からも、ぜひ意見を聞きたいです。
(※匿名で構いませんので、お住まいの都道府県名・年齢・性別・職業を明記のうえ、このページの左の欄からメールをください)


 そして、TBSには一刻も早く、インドの現地で本当に学校を切望している「当事者の声」を明らかにしてほしいです。

 当事者からのニーズなしに、よその国の土地に踏み込んで行っても、それは現地の方を戸惑わせるばかりだと思いますし、「アジア諸国の中でなぜインドに学校?」という疑問さえ番組では説明しないままお金を先に集めてしまったツケは決して小さくないと思いますので。

 それどころか、あんまり長い時間をかけすぎると、既存スポンサーからの信頼を失ったり、「TBSに出稿するスポンサーの製品は買わない」という消費者運動にまで発展しかねないでしょう。

 それは、広告に依存した番組制作を続けるTBSにとっても小さな問題ではないはず。

 せめて、高給取りのテレビマンの仕事の悠長さを甘んじて受け入れるほど、視聴者がバカではないことだけは理解してほしいものですね。
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2009.02.24 14:41


 ついに、1200万円という大金が宙に浮いてしまいました。

 番組ホームページに、下記の内容が報告されたのです。
(以下、引用)


【若槻千夏チャリティTシャツ完売のお知らせ】

“若槻千夏 チャリティTシャツ”は、皆様の多大な厚いご支援を頂いた結果、2月23日をもちまして制作枚数6000枚が完売となりました。ご協力、本当に有り難うございました。



 既に、このお金は寄付先から受け取りを断られたことが発表されています。
 そこで、TBSでは独自にインドに学校を建てることにしたそうです。

 しかし、インドのどこにどんな規模の学校をいつ建てるのかについて、TBSは番組の中でも番組ホームページでも、これまで一切明かしていません。

 そこで、引き続き、「サイゾー」の取材でTBSと(寄付先だった)セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンに回答を求めましたが、その内容はいずれサイゾーのオンライン記事で発表します。

 現時点では、日刊ゲンダイのgendai.netから配信されたオンライン記事で、この話題を扱われています。

 mixiでも、「アンチTBS」というコミュニティにこの話題のスレが立ち、僕自身も「TBSチャリティ問題を監視し隊!」というコミュニティを作りました。

 テレビ局のチャリティが国際組織から断られるという前代未聞の珍事について、朝日や読売などの新聞や、TBS以外のテレビ局やラジオ局が今のところ注目していないのが、僕には不思議です。

 僕は、インド人たちがどう思っているのかを知りたくて、現在、在日インド人コミュニティにコメントを打診しているところです。

 それも、いずれ「サイゾー」に書きますが、番組の最終回から既に1週間が経過してもなお、いつまでに1200万円という大金の処分を決めるのかさえ、TBSは公表していないので、おそらく若槻さんはもちろん、若槻さんファンはやきもきしていることでしょう。

 一刻も早く、1200万円のうちいくらのお金がインドでの学校建設に使われるのかを明らかにしてほしいです。

 また同時に、学校の運営維持費をどうねん出していくのかについても、はっきりとした説明がほしいです。

 教員の人件費や備品、光熱費などの運営維持費は毎年かかるものなので、学校が建ったからといって子どもたちが学校に通えるわけではないからです。

 この件に関して、TBSに早急な対応を求める方は、TBSもしくはBROに連絡してください。
 どちらも匿名で問題提起することができますから。

 なお、今回の件は、テレビ局に対して強い態度には出られない若槻さんサイドに非はありません。

 なので、彼女のブログのコメントに質問しても、事務所のスタッフの方を煩わせるだけで、何らはっきりした回答を期待することはできないでしょうから、若槻さんのブログへは質問しないでください。

 若槻さんは今回の場合、インド現地での取材を怠った番組制作者(TBS)の落ち度による被害者の一人であって、責任主体とはいえないと僕は考えます。

 彼女がブログで寄付が拒否されてことについて触れることができない、苦しい心境を察すると同時に、視聴者に対して満足できる説明をしていないTBSの報道姿勢を問うことにしましょう。

 ちなみに、番組内容の全責任は、チーフプロデューサの合田隆信さんにあります。

 おそらく彼は、お笑いバラエティを手掛けているうちに、世界には本当に生きるのに必死で困っている子どもたちがいるという現実を真正面から見つめないまま、安っぽい「いい話」を演出したくて「セミヌード」によるチャリティを思いついたのでしょうが、女性を脱がなさければ国際協力の話題を盛り上げられないと考えていたなら、あまりにも発想が貧しすぎます。

 それに、フロントに立たされる女性タレントの気持ちになれば、「セミヌード」という高額ギャラに化けるはずの商品を無料で提供するわけですから、決して「いい話」でもありません。

 そして、何よりも、本当にインドの方が「セミヌードで建てた学校」を望んでいるのかどうかすらもわからない現在、善意の押し売りをする理由もよくわかりません。

 もし本気でインドに学校を建てるなら、番組がなくなった以上、そして寄付先を失った以上、TBSは会社全体としてネットからの募金を呼びかけ、毎年毎年インドに新設した学校を運営できるように「インド学校基金」を立ち上げるしかないように思います。

 1プロデューサの甘い考えを、彼を雇っているTBS自身が親代わりとしてケツを拭くつもりで、基金を立ち上げて、持続可能な支援を行っていく宣言をすれば、これまでの説明不足で印象の悪い経緯はすべてチャラになるでしょうが、そこまで本腰を挙げてインドの子どもを支援する気持ちがTBS自身にあるのかどうか…。

 僕らは、インドの子どもたちのためにも、TBSの動向をよく見張っていく必要がありそうです。

(※なお、これまでのブログ記事は、左上の「最新記事」欄のタイトルをクリックすれば、閲覧できます)
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2009.02.20 14:52

 TBSが、900万円以上もチャリティTシャツを売り上げたのに、寄付先のセーブ・ザ・チルドレンからサポートを断られた件について、各方面から疑問の声が上がっています。

 国内外のいろんなブログで既にTBSの説明不足に関する不満や不安が語られ始めていますが、mixiコミュの「若槻千夏コミュ」ですら、TBSに対して説明を求める声が続々と上がっています。
(ちなみに、mixiには「アンチTBS」というコミュニティもあります)

 しかし、TBSから仕事をもらっている若槻さんサイドは、今回の場合、単純に被害者になるかもしれない存在であって、どこからも責められる必要はないと僕は考えます。

 初めてサイゾーでTBSの今回の問題が起こる可能性を指摘した時も、TBSについて説明責任を求めても、若槻さん個人や事務所に対して何ら問いかけはしませんでした。

 過去も今後も、若槻さんサイドに取材をすることはないでしょう。
 それは、局側の都合でフロントに立たせられているだけの人に責任を問うのは、ただの残酷な行為だからです。

 仕事をもらっている側は、どうしても仕事をくれる相手より先に説明をすることができません。
 それは、タレントでなくても、他の業種でも同じでしょう。
 それだけ、仕事をもらっている側は弱い立場なのです。

 だからこそ、僕は一貫してTBS自身の説明不足を指摘してきたのです。
 なぜなら、TBSがちゃんと説明しないと、一番困るのは、インドの子どもたちだからです。

 初めてこのブログを読む人向けに、あえて何度も書きますが、学校を建てても、先生を雇うお金や教材費、備品などの出費が毎年かかるんです。
 学校という建物を作っただけでは、1人の子どももそこへ通うことはできません。

 しかも、今年通い始めても、来年には資金が底をつけば、やはり学校はただのハコモノになってしまいます。

 つまり、学校の運営をいつまでも持続可能にできる仕組みとお金を、誰かが責任を持って担保しなければ、インドの貧しいエリアの子どもたちのためにならないどころか、子どもたちに過度な期待や希望を持たせたり、突然に失望させたりするなど、いたずらに翻弄させてしまうだけなんです。

 ですから、「学校が建てば、それで十分良いことだ」なんて単純に考えてしまったとしたら、それは富める国の傲慢さそのものなんですよ。

 TBSは、そこまで責任を持って学校建設を考えていなかったのであれば、最初から番組内で「学校建設の一部に資金を提供するだけで、その後にはタッチできない」と説明しておくべきだったはずなのです。

 それをしないまま、「600万円あればインドに学校が1個建てられるらしい。そのために脱ぎますか?」と若槻さんをそそのかした事実は限りなく重いですし、それによってインドの方々にも期待を持たせたり、失望させたりしたことは、民間の国際交流として、とっても恥ずかしい事態だと思います。

 しかし、番組の「お知らせ」には、そもそもインドの方々や国際協力団体への謝罪もなければ、TBSのトップページから「お知らせ」へのリンクを張ることもなく、最終回の放送終了後にそっと「お知らせ」を掲げておくだけでした。

 これで本当にいいんでしょうか?

 そこで、少しでも関係者からくわしい事情を説明していただける機会を増やすために、改めて「サイゾー」の記者としてTBSセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、そしてインド大使館に質問状を送りました。

 今夕までに回答していただけるようお願いしていますが、実際に彼らからの回答がどんなものであるかは、追って「サイゾー」本誌もしくは「サイゾー」のオンライン記事で発表予定です。

 これも改めて書きますが、僕はTBSやセーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、若槻さんに何ら悪い気持ちを抱いてはいません。

 このままだと限りなく詐欺事件に発展しかねないので、国際協力や寄付のリテラシーとして十分な説明責任を果たしていただきたいと願うのみです。

 でないと、困るのは、最終的に翻弄されるインドの子どもたちなんですから。
 そこはブレてはいけないところだと思います。

 もっとも、寄付先を断られる事態にまで発展したことは、寄付業界でもレアケースでしょうし、テレビ業界でも前代未聞だと思うので、「これは変だ!」と思われた方はBROへ苦情を申し出てTBSに対する説明責任を問うようにメールを出してください(匿名で送れます)。

 では、「サイゾー」の記事をお楽しみに!

 この段階で納得できる事情説明が引き出せれば、今回の件に関係したすべての人を安心させられると思うんですが、さてどうなることやら…。

(なお、これまでのブログ記事は、左上の「最新記事」欄のタイトルをクリックすれば、閲覧できます)
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2009.02.19 22:02

 若槻千夏さんの「セミヌードTシャツ」のチャリティの件には、あまりにも多くの疑問があったため、このブログで詳細を伝えてきましたが、なんと、TBSが次のようなコメントを番組サイトで発表しました。


【お知らせ】

 『若槻千夏チャリティTシャツ』販売企画にご賛同頂き寄付金受け入れのお約束を頂いていた社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンさんから、諸般の事情によりこの募金活動のサポートを辞退したい旨のお話がありました。

 当番組としては突然の話で驚いておりますが、皆様の善意の募金がインドでの学校建設に生かされるよう責任をもって、新しい方法を決定したいと思います。
何卒ご理解の程宜しくお願い致します。

 最終的な実施方法などは決定しだい番組ホームページでご報告させて頂きます。



 19日夜10時18分の現時点では、若槻さんのブログにも、寄付先だったセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの公式サイトにも、「諸般の事情」について一切説明がありません。

 「お知らせ」が意味するところは、既に900万円以上の売り上げをセーブ・ザ・チルドレンさんが受けとってくれないということであり、同時にTBS側が「責任をもって」インドに学校を建てることを宣言したということでしょう。

 つまり、TBSは、インドの現地の事情を自らの力によって調べ直し、いつどこにどんな規模の学校を建て、どのように運営維持費を毎年賄っていくかについての回答をする全責任を自ら背負うと宣言したわけです。

 ということは、「お知らせ」の文面をいつまでもTBSのサイト上に掲げておくことが一つの責任を取る証になります。

 いきなり、この文面をTBSのサイトからなくしてしまえば、番組が終わっている以上、情報が途絶えてしまい、視聴者の記憶から消えてしまうのと同時に、Tシャツの売上900万円の行方もわからなくなってしまうからです。

 視聴者やTシャツの購買者に対して説明責任があるのは、当然です。
 でないと、本当に詐欺になってしまうことになりますから。

 僕はこの企画が始まって放送を見た時から、こうなるんじゃないかと危惧していました。

 しかし、TBSはずっと詳細を説明せず、最終回の放送でも数多くの疑問に十分に答えることなく、くだらないヤラセコーナーを「つかみ」に持ってくるなど、視聴者をなめすぎた番組内容に終始していました。

 「インドの貧しいエリアの子どもたちを救いたい」

 そんな気持ちがちゃんと形になるためには、それなりにふまえておくべきことがあります。
 それは、受け取る側の状況に関心を持つということです。
 それさえちゃんとしていれば、お金の流れを一切隠す必要がないはずでしょう。

 今回の場合、Tシャツの売り上げの「一部」が具体的に明らかになっていないのはもちろん、インドのどこに学校を建てるのか、建てた後の運営維持費が毎年かかるのを誰が責任を持って払い続けるのかなど、多くの疑問が噴出していました。

 インドの子どもたちを思うなら、こうした疑問のすべてに応えられるだけのリサーチとお金の流れを子どもでも大人でも誰もが理解できるように公表するのが筋ですし、他のチャリティでは寄付行為をまっとうなものにするために、お金の流れを透明化しようという努力をしています。

 今回、TBSは公共の電波を使って900万円を超える大金を集めてしまったのに、十分な説明をしなかった。
 そのために、TBSは寄付先の「諸般の事情」を受け入れる形で、寄付する相手を失ってしまったのです。

 つまり、現在、売上の900万円は宙に浮いてしまっているわけです。
 これをいつまでも放置してしまえば、限りなく詐欺に近づいてしまいます。

 せめて、いつまでにどんな形でどこにどんな規模の学校を建てるのか、そして毎年学校の運営が続けられるようにどんな資金調達の仕組みを担保するのかについて、早急に発表する責任がTBSにあると言っていいでしょう。

 ネット市民は、この「お知らせ」が今後どのような展開を見せるのか、みんなで監視していきましょう!



 追記。

 これは老婆心ですが、番組が終わってしまっている以上、TBSはこのプロジェクトの責任者がどこの部署に誰になったのかについて明らかにしておいたほうが、誤解を招かずに済むと思います。

 TBSは、せめて編成局長の名前でも書いておいたらいいのでは?

 でないと、局全体の責任として、他の番組に対する信用度にも影響が出てしまいますよ。
 それは同時に、スポンサーを失うことを意味します。

 古い体質の外部評価委員しかいないのなら、僕がネット時代のリテラシーをふまえた番組改善委員になりまっせ(笑)。
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2009.02.18 21:10


 若槻千夏さんの「セミヌードTシャツ」販売によるチャリティの件ですが、TBSは僕がこれまで指摘していた疑問に答えることなく、番組を終了させてしまいました。

 18日の『悪魔の契約にサイン』は最終回であり、今後チャリティに関する情報は、番組サイトで募金額などを知らせていくそうです。

 しかし、番組が終わる以上、いずれ番組サイトもなくなるでしょう。

 そして、インドのどこに学校が建てられたのか、現地の誰がお金を受け取ったのかについて事後報告を番組やサイトで行うかどうかについても、番組や番組サイトでは一切、説明がありませんでしたから、視聴者の関心も時を追って薄れていくでしょう。

 これって、「やりっぱなし」のテレビのいい加減なところですよね?

 最終回でチャリティの件について新たな情報として出てきたのは、僕がTBS側にコメントを求めた際に広報の方が言われた「売上から製作費などを差し引いた利益から寄付します」ということであって、結局は「製作費」や「など」の数字は明らかにされず、今後の募金活動がどのような形で行われるかも公表されませんでした。

 17日段階でトータル4526枚のTシャツを売ったそうですが、この時点では2000円×4526点=905万2000円の粗利です。

 ですから、600万円で仮に学校が建っても、1年間の学校運営維持費が300万円程度しかないわけですから、ハコモノが建っても先生を雇える額面ではないため、子どもたちが通い始めることが難しい数字しか公表していないことになります。

 TBSは、若槻さんや若槻さんファンはもちろん、視聴者全体をバカにしていませんか?

 いつか、TBSで若槻さんが建てたという学校をちゃんと放送してほしいです。
 おそらく、建設だけなら1ヶ月もあればできるでしょうから、春の特番で放送できるはず。

 本当に、インドの現地の方からニーズを聞いて始まったプロジェクトならば、お金ができ次第、すぐに建設し、春から子どもたちを通わせることができるはずです。

 しかし、実際には上記で説明したように、学校の運営維持費が確保されていないために、ハコモノはできたけれど、誰も通えないという現実になることは容易に予測できます。

 そこで長い目で見て、今後1年間のうちに、学校を建てた場所を番組サイトでぜひ紹介してほしいです。

 番組でもサイトでも公表されないのなら、それは「建っていない」ということであり、それこそ詐欺になってしまいます。

 もし建設されたのなら、僕はインドの現地に行って、いろんなことを確かめてみたいです。
 新聞でも雑誌でもラジオでも構わないので、スポンサーがつけば、現地取材に赴きますよ。

 そして、この記事をもって、このチャリティの件は、いったん終了とします。
 次回からは、まったく違う話題に戻るでしょう。

 それにしても、最終回で疑問を解消しないままなんて、TBSは「やりにげ」ですね!

 僕は、今回の番組の現場を預かっていたチーフ・プロデューサの合田隆信さんの名前を忘れやしませんよ。

 今回の件は、ほとほとあきれました。

 
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2009.02.17 16:54



 さて、問題の放送が明日(18日)と迫ってきました。

 TBS系『悪魔の契約にサイン』は、夜7時56分からオンエアです。



 若槻千夏さんの「チャリティセミヌードTシャツ」の売上の「一部」を寄付する件について多くの疑問があることは、下記リンクをご覧ください。

 今週発売の『週刊ポスト』でも、同様の疑問が書かれています。



■「ヌードTシャツで学校建設」という不明瞭すぎる"美談"(サイゾーオンライン記事)

■「ヌードで建てる学校」をめぐる疑問(1)

■「ヌードで建てる学校」をめぐる疑問(2)

■「ヌードで建てる学校」をめぐる疑問(3)

■「ヌードで建てる学校」をめぐる疑問(4)





 ここで改めておさらいをしておきますが、今回のチャリティでTBSは重要な説明を番組内でも番組サイトでもしていません。



 TBSに説明責任があると思われるのは、主に次の3点です。

(※詳細は上記の過去のリンク記事を参照)







☆Tシャツの売上(追加販売を含む)の総額1200万円を全額寄付しても、インドに即、学校が建てられるという担保はあるのか?



 600万円で学校が建設されても、ハコモノができるだけ。先生を雇うお金や備品や教材費などを調達しないと、学校は開校できない。
 そこで追加販売の収益600万円を投じても、その後に学校の運営維持費がかかるため、1~2年程度しか子どもたちは通えない。
 だが、「募金」によって子どもたちが3年以上通い続けられるだけのお金を寄付していくために番組としてどうするかについてTBSは何も伝えていません。





☆寄付や募金を受け取るインドの現地の方は誰なのか?



 そもそも「ヌードで建てられた学校」をありがたく受け取ってくださる方が、敬虔なヒンズー教徒の多いインドに本当にいるのかどうかについて、番組では一切明らかになっていません。

 それを明かさないままお金だけを先に集めたプロセスは、若槻さんや彼女の気持ちに感動して寄付や募金に動いてくれた多くの人々、視聴者に対して、妥当な情報開示なのでしょうか?

 番組では「セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン」を通じて寄付すると公示してきましたが、同団体のサイトを見ても、今回の学校建設プロジェクトについては一切明かされていない。

 インドのどこにどんな大きさの学校を建てるのかについても伝えられていないために、土地代や建設費の見積もりがはっきりしていないはずなのに、なぜ「600万円あればインドに学校が1個建てられるらしい」という数値による表現を番組でしたのか、まったくわからない。





☆寄付や募金の額面によっては、建てた学校に子どもたちが通えたり、先生を雇えないので通えなかったりと翻弄される恐れがあるが、TBSとしてはどこまで番組が言い出した「学校建設プロジェクト」に責任を持つつもりなのか?



 おそらく多くの視聴者は「貧しいエリアに学校が建つなら良いことだ」という点だけに注目し、実際には建設後の運営維持費が毎年膨大に必要になることを知識として知らずにいる。

 現時点で見えているのは、建設から1~2年までの運営費に相当する1200万円(※実際にはこの「一部」が寄付されるそうだが、「一部」の額面は明らかにされていない)、今後の募金、「セーブ~」による募金の3点を組み合わせのみ。

 はたして、その総額はインドに新設される学校を何年間運営できるだけのものなのか?

 これも、番組内では一切説明がない。





 こうした疑問や不安を解消してほしくて、僕はこれを書いています。



 「学校さえ建てれば、あとはなんとかなる」と思いがちの人は少なくないですが、お金がなくなれば、子どもは新しい学校から追い出されてしまうんですよ。



 そういうリスクを事前にちゃんと視聴者に説明しないのはおかしいことだと僕は考えますし、公共の電波を使って大金を集めてしまった以上、後からでもいいから十分説明しておくべきではないかと思うのです。



 というのも、そもそもこのプロジェクトって、「貧しいアジアの子どもたちのために何かしたい」という若槻さんのピュアな思いを汲んでスタートしたはずですよね?



 だったら、自分たちの都合よりも、「インドの子ども」の立場を第一に考えて番組作りをするのが筋ではないですか?



 インドの子どもたちの置かれている現実をふまえた映像は、この番組には一切ありませんでした。



 だから、僕は「路上で難民支援の募金を偽装しているカルト宗教団体と同程度のアカウンタビリティ(説明責任)」と書いたのです。



 公共の電波を使う以上、TBSは視聴者の誰もが納得できる番組内容を目指すのは当然のことでしょう。



 明日(18日)、TBSが視聴者に対してどれだけ責任を感じて番組を作っているのかを、みんなでしっかり見届けようではありませんか!




 
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※上記の映像は、日本人80人がボランティアでインドに学校を建てたドキュメントです。

 建設費にかかるのは主に人件費ですから、時間のある日本人が現地に飛べば、1ヶ月で建設はできます。


 若槻さんもファンがいっぱいいるので、ファンと一緒に現地に飛べば、学校も現地の人や子どもたちと一緒に作れますし、滞在期間中にインドの貧しいエリアにお金が落ちて一石二鳥です。

 番組が最初からこういう企画だったら、きっと社会貢献の文脈でこぞって新聞やネットが取材に来たと思いますし、番組の視聴率もまっとうに上げることができたはず。


 なぜ、そのようにできなかったのかな?

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2009.02.13 15:35

 若槻千夏さんが、TBSの番組の企画で自身の「セミヌードTシャツ」による販売収益の「一部」をインドに学校を建てるのに寄付するというプロジェクトについて、いくつか新たなニュースがありました。

 一つは、TBSがこのチャリティTシャツの「追加販売」と「チャリティ募金」の決定を発表したこと。

 二つ目は、「サイゾー」だけでなく、この疑問の多いプロジェクトについて他の媒体でも報道の動きが出てきたこと。

 三つ目は、「学校さえ建てればいい」としか考えてなかった人たちの中から、学校を建てた後の教員の人件費や備品、教材費などの「運営維持費」が莫大にかかることを知って、当初の寄付目標である600万円では、現地の子どもが通うことも通い続けることもできないことの切実さを理解できた人が増えたこと。


 これまでの経緯については、一連の記事やコメント、リンク、映像を全部見てください。

■「ヌードTシャツで学校建設」という不明瞭すぎる"美談"(サイゾーオンライン記事)
■「ヌードで建てる学校」をめぐる疑問(1)
■「ヌードで建てる学校」をめぐる疑問(2)
■「ヌードで建てる学校」をめぐる疑問(3)

 初めてこの話題を知った方のために、上記の記事を後で読まれることを前提に、ダイジェストで説明しておきます。

 
 TBSの『悪魔の契約にサイン』という番組でこのプロジェクトが放送された時、番組を見た視聴者の一人である僕は、いくつもの疑問がわきました。

「女性の肌の露出さえ厳しく制限されるようなインドの方々に、『ヌードで資金調達された学校』が手放しで歓迎されるのかな?」

「学校が必要な貧困エリアには、人身売買や性虐待、売春市場に売られた経験のある子どもたちがいるのに、そうした子どもたちに『ヌードで建てられた学校』をどう説明するの?」

「戒律の厳しいヒンズー教徒の多いインド人の誰が、『ヌードによる資金調達でもいいから学校を建ててください』と頼んできたのだろう?」

「番組スタッフは『600万円あればインドに学校が1個建つらしい』と若槻さんに持ちかけた。でも、番組内では、いつどこに建てるかも明らかにしていない。それでは土地を買う値段の見積もりもできないはずなのに、どこから『600万円』という数字が出てきたのだろう?」

「寄付先のセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンには、『売上収益の一部』を寄付すると番組では伝えていたけど、600万円のうち、実際にはいくらが寄付されるのだろう?」

「学校というハコだけを建てても、その後の運営維持費は莫大にかかるし、毎年かかる。けど、その後の資金調達がある程度の規模で既に担保されているのかどうかも、番組では明かされなかった。学校運営を持続可能にできるだけの仕組みがなければ、子どもたちは日本から来るお金のあるなしで、学校に通えたり、通えなくなったりと、翻弄されてしまうのでは?」

「そもそも、ちょっと国際協力について知っている人なら不安を抱きそうな疑問に対して、どうしてTBSは最初から配慮した番組内容にできなかったんだろう?」

「十分な説明をする前に、600万円という大金を集めてしまったプロセスを妥当だと考えているのだろうか?」


 以上の疑問をふまえて、僕はある雑誌を通じてTBSセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンに上記について質問しました。

 すると、「サイゾー」に書いたとおり、「18日の放送でなるだけ詳細を明らかにする」(TBS)、「事業進捗情報は寄付者であるTBS様および若槻様にご相談した上で開示してまいります」(セーブ~)という答えが返ってきたわけです。

 こうした経緯の説明を、僕はブログで丁寧に説明してきました。

 「サイゾー」で書いたオンライン記事が言葉足らずだったのであれば、ちゃんと説明責任を果たせば、ふつうの読解力を持った方なら理解が進み、ちゃんとわかってもらえると思ったからです。

 すると、それまで「サイゾー」の記事を「若槻批判」や「チャリティ批判」だと勘違いされた方も事の重大さを理解し、18日の放送でどこまでTBS側が視聴者の誰も納得できる説明をするのかについて関心を持ってくれるようになってきたのです。

 TBSも、これまでの説明不足を補えるだけの番組内容に改めていけば、既にこのプロジェクトに関して世界中のいろんな国のブロガーが批判的な記事を書いている今日、国際世論だって味方にできるかもしれません。

 十分に説明責任を果たすことは、今後の資金調達に希望を見出せる唯一の方法なのです。
 
 もちろん、細かいことを言えば他にも疑問はいっぱいありますが、放送まであと5日となった今日では、今後のプロジェクトについて番組内外での理想的な展開について考えるほうが前向きだと思います。

 そこで、次の展開を一視聴者として希望することにします。


(1)番組内で上記の疑問についてすべてを明らかにすること。

(2)そのうえで、「切実に学校がほしい」と考えているインドの現地の方に登場していただき、若槻さんの前で「どんな方法で資金調達されたとしても、ありがたく寄付を受け取ります」と明言していただくこと。

(3)追加販売による収益からの寄付金と、チャリティ募金の総額を明示し、いくら貯まれば、どのくらいの期間の学校運営が持続可能になるのかについて説明すること。
 また、チャリティ募金をいつまで行い、少なくとも子どもたちが卒業できる3~6年後までの寄付を集められるように番組として具体的にどんな努力をしていくのかを説明すること。

(4)3年後、6年後などに、若槻さんが建設を望んだ学校がどうなっているかを定期的に報道していくことを、番組として責任を持って視聴者やチャリティへの出資者に対して約束すること。



 以上の4点がすべて18日の放送で明らかになれば、このプロジェクトを僕は積極的に支援していこうと思います。

 逆に、どれかを欠いた番組内容だったら、TBSの「説明責任」(アカウンタビリティ)の欠如の問題をリサーチし続け、ブログでの情報公開はもちろん、いろんな媒体で問題提起をしていこうと思います。



※上記について、いくつか補足説明をしておきます。

★追加販売で完売し、600万円を新たに調達したとしても、その「収益の一部」がいくらなのかわからないので、単純に600万円×2=1200万円の寄付がされるわけではないということ。

★仮に1200万円満額が寄付されても、学校の運営自体はおそらく2~3年。その期間中に新たにチャリティ募金が同額ほど集まらないと、もう2~3年の継続は見込めないこと。
(学校の継続が見込めないことは、子どもが学校から放り出されることを意味します)

★ネット販売なら、TBSの筆頭株主の楽天が乗り出せば、容易に可能になること。
 また、オークションに出されても、手数料をチャリティ分上乗せすれば、5%がチャリティ分でも4万円の高値で売れれば2000円となり、オークションに売られても若槻さんの思いは果たされる。
(なぜ番組サイドはそこまでちゃんと資金調達の「仕組み」について考え抜かなかったの?)

★そもそもTシャツを欲しい人がいるから追加販売をするのではなくて、学校のハコだけ建てても子どもたちが通えないから、もっとお金が必要だという説明がないのも、どこか変。
 「ハコだけを建てる」のが当初の目標だったなら、既に600万円は最初の販売で集まっているのだから、そこで販売終了してもよかったはず。なぜ追加販売?

★そもそも寄付先の「セーブ・ザ・チルドレン」は「子どもの権利条約」を重視している団体なので、「ヌードによる資金調達」が現地の子どもにどういう思いを抱かせるかを考えてなかったはずがないのに、TBSの番組サイトと同様の情報やインドへの寄付について「セーブ~」のサイトには一切明かされていないのも、どこか変。

★「貧しい国の子どもを救いたい」という趣旨であれば、親が失業して児童労働や人身売買の被害に遭っている子どもに必要なのは学校ではなくて、農場や工場などの職場もしくは職業訓練のチャンスを作ることが緊急支援なのでは?
(多くの国際NGOは、貧しいエリアに対して雇用促進を親に対して行い、そのうえで学校の必要性を慎重に考えます)

★そもそも、広いアジアの中で「なぜ番組がインドを選んだのか?」という疑問は、説明されていません。
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2009.02.10 23:08

 まだ下記の記事を読まれてない方は、とりあえず先に下記リンクを読んでください(コメント、リンク記事、映像も全部)。

■「ヌードTシャツで学校建設」という不明瞭すぎる"美談"(サイゾーオンライン記事)
■「ヌードで建てる学校」をめぐる疑問(1)
■「ヌードで建てる学校」をめぐる疑問(2)


 上記を読まれた方なら、僕が一貫して若槻さんに対しても、チャリティに対しても、「批判」なんてしていないことが理解できると思います。

 ここまで時間を割いて説明した以上、今後は無駄な議論を重ねるつもりはありません。

 世の中には、記事の大事な部分を読み飛ばしているのに「難しいことはわからないけど~」と居直って持論を唱える人がいますが、わからなければ、自分で調べられる限りは調べて勉強してから読んでください。

 また、「理屈より行動」という方は、どうぞお引き取り下さい。
 行動の結果責任を問われるのは、今回の場合、若槻さんやTBS、寄付先などであって、あなたではありません。

 さて、若槻さんのブログでも、こんなコメントがありましたね。


■若槻さんの否定ではないんでは?

 たしかにあのコラムには、女性の肌の露出は厳禁のインドでセミヌードはいただけない……っていう所はあったけど、あのコラムの趣旨は、TV局の説明責任が果たされてない!ってとこだと感じました。
 ぼくも、チャリティーとしてお金を集めたんなら計画の具体的な中身やお金の配分とかの詳細を公開するべきだっていう主張は一理あると思います。
 なにも若槻さんの気持ちとかを否定してるわけではないでしょうから、めげずにがんばってください!




 まさに、このコメントのとおりです。
 若槻さんも、クールダウンしてから読んでもらえれば、わかってもらえると思います。

 僕は一貫してTBSの説明不足に問題があるように感じていますが、若槻さん自身のチャリティを始めた純粋な気持ちを疑ってはいません。

 何度も書きますが、「ヌードによる資金調達」という発想はあくまでもTBS側のものです。

 アジアの子どもの抱える苦しみを目の当たりにした若槻さんは、「自分に出来ることは何かないか?」と思い悩むことはあっても、汚れた服を着て蠅までたかっている子どもの前でまじめに考えている途中に「脱ごう!」などとは思わないはずです。

 それでも、番組から「ヌードになればお金が集まる」と言われれば、彼女が子どもたちの顔を思い浮かべて勇気を奮い起こすのは当然でしょう。

 しかし、そんな殊勝な若槻さんに対し、番組スタッフが「ヌードによる資金調達」がインドで問題なく受け入れられるかどうかについて説明が十分になされたどうかは、わかりません。

 インターネット時代の今日では、記者会見の記事は英語で世界中に配信されていますから、遅かれ早かれインド人の方やユニセフや現地NGOの方々も、やがて大人になるインドの子どもたちも「ヌードによる資金調達」を知ることになります。

 こうしたニュースがインド政府を刺激したりもせずに、無事に学校建設が進められるのかどうかについても、番組スタッフが事前に彼女にちゃんと説明したのかどうかも、わかりません。

 「それでも若槻さんは大人だし、彼女にも責任がある」という意見も目にしましたが、僕はこのプロジェクトが仮に頓挫しても「若槻さんに責任はない」と考えています。

 なぜなら、寄付先の団体に聞いても、TBSに聞いても、インドのどこにどういう規模の学校を建てるのかが(少なくとも先週末段階では)「決まっていない」そうなんです。

 土地さえ決まっていないなら、建設費の正確な見積もりもできません。
 しかも、実際に寄付する額面も「Tシャツの売り上げの一部」であって、売上総額の600万円満額ではないわけです。

 しかも、建物が仮に出来上がっても、教員を雇うお金や備品、教材費などを毎年ねん出していくだけのお金がなければ、年度の途中でも学校は運営できなくなり、子どもたちが放り出されることになるんです。
(ちなみに、毎年1つの学校だけで数100万円以上はかかるそうですよ)

 それなら、その土地を学校ではなく農場に使って、現地の失業している貧しい人たちに仕事を与えるほうが、子どもたちを飢え死にさせなくて済みます。

 つまり、建設後の学校運営のための維持費をどう作るかについてはっきりした回答をTBS側が若槻さんに示さなければ、このプロジェクトは非常に無責任になってしまうということです。

 若槻さんだって、自分が建てた学校に誰も来れないような現地の状況だったら、いつまでも現地の様子が気になってしょうがなくなりますよね?

 だからこそ、TBS側は、事前に視聴者に対して寄付が有効に使われるだけの証拠があることをはっきりと説明する必要があったと思うのです。

 今日は時間がないので、僕がTBSと寄付先に対して質問したのに、いまだに明快な回答のない4項目を再掲しておくだけにします。


★質問1:学校建設に充当されるTシャツの売り上げの「一部」とは具体的に何円ですか?

★質問2:インドのどこに、児童数が何人規模の学校を、いつ建てて、運営維持費は誰が担うのですか?

★質問3:建設費を作るには他にも多くの方法がありますが、なぜ(インド人から歓迎されにくい)ヌードという手段でなければならないのでしょうか?

★質問4:以上のような事前説明が番組でされないまま販売が先行されたことを妥当だと考えていますか?


 なお、次回は現状の打開策案について書く予定です。
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2009.02.06 05:05



 タレントの若槻千夏(24)さんがTBS系のTV番組「悪魔の契約にサイン」(水曜午後7時56分)の企画で自身のセミヌードを印刷したTシャツを販売、完売した。

 彼女のアジアの子どもたちを思う気持ちは、とてもピュアだと思う。
 それは誰もがうなづけるものだろうし、僕も称賛に値すると受け止めている。

 しかし、だからこそ、このプロジェクトにおけるTBS側のやり方に多くの疑問がわいてくるのだ。

 そもそもの経緯は、こうだ。

「若槻は昨年、もともと興味があった古着の買い付け・販売のため米国やタイに渡り、ネットオークションに参入。このとき東南アジア諸国を旅行して、貧富の差に愕然としたという。 『学校に行けない子、物乞いをする子をたくさん見た。日本に帰って、ナァナァになった自分が嫌になった』と話す」 (zakzakより)

「昨年、芸能活動を休止していた間、東南アジアを旅した記憶を振り返り『貧困にあえぐ子供たちのために何か役に立てたらと思い、チャリティーヌードをやることにそう簡単に脱ぐ女じゃないんですけど』とひと肌脱いだ経緯を告白」(izaより)

 若槻さんのアジアの子どもたちへの思いに対して、番組サイドはセミヌードを撮影&プリントしたTシャツをチャリティ販売すれば、「1枚二千円で約三千枚売れたらインドに学校を1個建てられる」と持ちかける。

 ここで重要なのは、若槻さん自身からセミヌードの話が出たわけではないということだ。

 しかも、番組サイドは、通常の学校建設では(ほかの多くの芸能人がそうしてきたように)オークションや募金活動などの方法で十分に資金調達できることを若槻さんには伝えておらず(※少なくとも放送された番組の中では)、「ヌードによる資金調達」が国際協力による学校建設では世界でも類を見ない前代未聞の方法であることも説明せず、それが現地のインドの貧しいエリアの子どもたちに手放しで歓迎されるのかどうかすらも保障していない(=現地の人からニーズが明確に示されていない以上、寄付を断られる場合もあるが、その際に売上金の用途変更をどう購買者に説明するのか?)。

 さらに言えば、インドのどこに児童数何人の学校を建てるのか、現地の誰が「ヌードで建てる学校」を望んでオファーをしてきたのか、建設後に何十年も必要となる教員の人件費や教材費、備品、修繕費などの莫大な運営維持費は誰が責任を持つのか、ユニセフやインド政府が世界中のNGOが試みてこなかった「ヌードで建てる学校」を受け入れてくれるのか…などについても、番組や番組ホームページでも一切説明がなかった。



 TBSでは、8年前の2001年に坂本龍一さんプロデュースのCDの売り上げや募金などで「地雷zeroキャンペーン」を試みたことがある。


 その際は、チャリティ販売を始める前にお金の流れから対人地雷の現状、webからの寄付者などをなるだけ視聴者に対して詳細に明かし、収支報告や事後報告もきちんと行われた経緯がある。




 当時はまだ「社会的責任投資」という考え方が一般に普及していなかったので、「CDの収益の一部」を寄付に充てるという表現が許されていた。


 しかし、今日では企業がどういうやり方でお金を作り、どういう趣旨でどれだけの事業コストを賄うのかについて、株主や消費者などに詳細を公開してビジネスの正常化を図っていくのが、「良き企業市民」(=企業人である前に社会人である)が実行する当たり前の倫理として認知されつつある。



 TBSの場合、楽天を筆頭株主として大企業が株主に名を連ねているが、一般視聴者の「ゴミ投資家」や消費者(=視聴者)は眼中にないということなんだろうか?



 それならテレビ番組の視聴率が落ち、スポンサー企業からも見放される傾向にあるのも理解できるが、いずれにせよ、「ヌードで学校を建てる」というお金の生み方、そしてその使い方には誰も関心を持たないだろうと番組サイドや局が考えているとしたら、とんでもない誤解だ。



 そこで、僕はある国際NGOにこのプロジェクトの概要を伝えてみた。
 すると、「脱ぐ必要はないのでは?」と不思議がっていた。

「『毛皮反対』のように脱ぐことで啓発する活動もありますが、ヌードの商品で作った利益を小さな子どもたちの通う学校の建設に使うのは適していませんし、企画したTV局にはモラルがないと感じました」(国際的な活動を行う某NGOのスタッフからのコメント)



 事前に複数のNGOに「ヌードで学校」のアイデアに関する受け止め方を尋ねていれば、寄付の国際基準に照らして妥当な方法かどうかをすぐに判断できたはずだ。


 お国事情や文化、宗教も異なるインドに投資するうえで、番組サイドはそういうリサーチをしなかったのだろうか?



 もちろん、インド国家や地元企業の資金も投入されない貧しい田舎なら、日本という「外資」による学校建設は有益なのかもしれない。

 だが、辺境に行けば行くほど現地のインドの方々は「女性の裸」に対して神経質なまでに敏感に反応し、露出は厳しく制限され、貧困から人身売買性虐待に遭う子も少なくない。

 そこで、下記のビデオを見てほしい。






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2009.02.06 00:57




 インドで外資の力によって学校を建てなければならない地域には、日本人が想像を絶するようなひどい犯罪が横行してるし、被害者の多くは小さな子どもや女性だ。

 性虐待に遭ってトラウマを抱える子もいれば、人身売買で売春宿に売られた子もいる。
 無理やり裸にさせられて児童労働を強制されてしまった子もいるだろう。

 そんな現地の子に、「ヌードで建てた学校」が手放しで歓迎される?
 Tシャツの胸にある若槻さんの裸を見て、自分の受けた虐待を思い出してフラッシュバックでトラウマを抱えるような二次災害を日本人スタッフが与えたりしないかな?

 「小さい子どもには大人の事情などわからない」と考えるのも自由だ。

 しかし、彼らの親たちや、インターネットで「日本人の女性がヌードで学校を建てる」というニュースを知った敬虔なヒンズー教徒のインド人たちは、どう感じるだろうか?

 アジア人なら、「円」の力の強さを知っている。
 「日本人は『円』の力にものを言わせて、『ヌードで建てようが、Yenなんだからありがたく受け取れ』と言うつもりなのか?」といぶかる人も出てくるだろう。

 そして、「ヌードで建てた学校」を卒業する現地の子どもたちは、成長につれて他の学校の生徒たちからどういうまなざしで見つめられるのだろう?

 そもそもなぜ事前に詳細な説明をしないままチャリティ販売にふみきって、2000円×3000枚=600万円をという大金を先に集めてしまったの?
 大金を集める以上、視聴者の誰もが十分に納得いくだけの詳細な説明が必要不可欠だ。

 それをしないのは、寄付や募金を集める際のアカウンタビリティ(説明責任)を欠いていると思われても仕方がないと思う。

 「良いことをするからお金を出して」としか言わないなら、難民支援を装って路上で募金活動をしているカルト教団と同じ程度のアカウンタビリティにすぎない。

 国際協力やボランティアなどの社会貢献活動を行う人が増えた今日では、募金活動や寄付を集める際に「2000円で1人の児童に、人身取引や性暴力の被害にあわないための予防ワークショップを提供出来ます」とか、「カンボジア・ネパールでは1,500円あれば子ども3人が1ケ月学校に通うことができます」という具合に、集めたお金が具体的に何に使われるかを事前に説明するのが当たり前の時代になっている。

 公共の電波を使って行うチャリティで600万円という大金を一気に集めるのだから、アカウンタビリティが厳しく問われるのは当然。

 それとも、番組のチーフ・プロデューサ=合田隆信氏は、自分の子どもや妻が「学校が建つなら私も脱ぐ」と言い出しても「他に方法があるだろう」とは言わないのだろうか?

 TBSはメディア企業のCSRとして「公共の電波」による番組を誰もが目を背けることのないように配慮するだけのコンプライアンスを考えるように現場を指導したりもしないのだろうか?

 実際、アジアの貧困の壮絶ぶりが視聴者に十分に納得されなければ、プレミア付きの格安タレントTシャツは容易に転売目的の絶好のアイテムになってしまう。

 それを裏付けるように、Yahoo!オークションで、若槻さんの思いのこもったTシャツは一度も着られることもなく続々と高額で売られてしまった。

 胸にセミヌードがプリントされたTシャツを堂々と着られるのは大都市の若者だけだろうし、親たちがわが子へ胸を張って勧められるような代物ではない。
 自分では人前で着られないし、部屋着としても着たくもないという人が転売してしまうのも仕方ない。

 番組では小・中学生の子どもと一緒に見たら親がバツが悪くなりそうな映像をゴールデンタイムの夜8時台に放送した。

 番組のスポンサー企業、たとえば家族の温かいイメージで売る「やずや」の宣伝担当は、これを見た地方の家族が自社の消費者になってくれると考えるかな?


 子どもと一緒に見ていた一部の親からは「スポンサーを降りろ!」という声さえ届いてしまうんじゃない?







 いくら落ち着いたトーンのナレーションでまじめぶりをアピールしても、インドの実情を示す映像の持っている切実さにはかなわない。



 いや、本気でインドの実情に関心を持っていたら、ヌードに対して「かわいいー!」「きれー!」などと無邪気に歓声を上げてしまった能天気さを恥じるだろう。


 そして、いくら若槻さんが若くて、体がきれいでも、あるいはヌードがどんなにおしゃれなアートとして受け入れられても、わが子に「ヌードで学校を建てる」というプロジェクトを勧める親などいないと理解できるはずだ。



 企画段階でチーフプロデューサ自らインドの子どもが被っている問題の切実さに関心を持っていたなら、インドの人身売買の規模は100万人単位と推測されている深刻さも知っていただろうし、今この時も性的搾取の道具として取引される子どもがいる重さを十分に認識していたなら、「きれー!」などと騒ぎ立てる映像よりも、他に見せておくべきものがあったはずでは?



 もちろん僕自身、ヌードは好きだし、そういう商売も大歓迎だ。
 だからといって、家族連れの視聴者を戸惑わせるのは嫌だし、学校を建てる金を作るために脱ぐ必然性があるとも思えない。

 そこで、TBS広報IRセンターに下記の4点を問う質問状を送ってみた。



★質問1:学校建設に充当されるTシャツの売り上げの「一部」とは具体的に何円ですか?

★質問2:インドのどこに、児童数が何人規模の学校を、いつ建てて、運営維持費は誰が担うのですか?

★質問3:建設費を作るには他にも多くの方法がありますが、なぜヌードという手段でなければならないのでしょうか?

★質問4:以上のような事前説明が番組でされないまま販売が先行されたことを妥当だと考えていますか?



 すると、4点への明快な答えがなく、代わりに「彼女がグラビア等で活動している事から」セミヌードを提案したという回答ファクスが返ってきた。


 少なくともインドの子どもたちはそういう金の集め方を望まないと思うし、現地の親たちが「どんなことで作ったお金でもありがたく受け入れます」と公式発表しているなら、その旨を回答できたはず。


 若槻さんは日本テレビの「行列ができる法律相談所」のオークションに自作の絵を出品し、85万円を売り上げた実績がある。

 単純計算でいえば、8枚の絵を描くだけで600万円は調達できると見込めるし、わざわざ子どもに説明しにくいような資金調達方法である「ヌード」になる必然性はますます薄まる。

 Tシャツを1枚買うとついてくるセミヌードの生写真への出費を思うと、「TBSが視聴率アップのための話題作りを社会貢献という文脈で正当化したのでは?」という疑いは晴れない。

 生写真にコストをかける必要性も、それが定価の額面を釣り上げているかどうかも、番組やホームページではっきりと説明していないからだ。

 無駄なコストを出す金があるなら、その分を現地の子どもたちに鉛筆1本買い与える金に回そうとは考えなかったの?
 Tシャツの原価、プリント代を含めても、1枚当たり1000円未満だろう。
 でも、2000円の定価のうち、純粋に寄付に回せる額面の総額も事前には明らかにされていなかった。

 寄付先のセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンに前述の4点をメールで尋ねると、こんな返事がきた。

「詳細につきましては今後TBS様との調整によりホームページ等で情報を開示して参ります」
「事業進捗情報は寄付者であるTBS様および若槻様にご相談した上で開示してまいります」

 大金の寄付を受け取る側は、寄付者に対等な立場でモノが言えないの?
 せめて「番組側でチャリティ以前に誰もが納得できる程度の説明をしてくれませんか?」と言えなかったの?
 要領を得ない回答に疑問がますますわいてしまう。


 これまでの謎がはっきりしても、建設後に必要な数百万円から数千万円規模の莫大な運営維持費を誰が責任を持つのかという課題は残る。


 若槻さんはもちろん、番組側でも「建設後」については何も語っていない。


 だが、学校を子どもたちが安心して卒業できるように何年何十年ももちゃんと運営し続けるだけの担保がなければ、若槻さんは誰にも使われないただのハコを作るために脱いだことになる。


 それは彼女の本意ではないと思うし、来年も再来年も、子どもたちが卒業履修が可能となる3~6年先も必要となる運営維持費のために何度も脱ぐわけにはいかないだろう。


 ならば、最初から学校運営が永続的に可能になるようなお金の集め方を考えておく必要があったのでは?


 学校が建ったら、1年や2年で子どもたちやそこで働く教員を追い出すわけにも行かない。


 万が一、そうなったら若槻さんのピュアな思いは傷つけられてしまうだろうし、現地の親たちの日本に向ける視線は厳しくなるだろうし、何よりもやっと学校で学ぶ喜びを知った子どもたちに「またか…」と失望感を与えてしまいかねない(※資金不足の果てに運営がストップするケースはよくある)。



 だからこそ、僕は番組側が若槻さんに「建設後の運営維持費はもっとかかりますけど、ヌードの後も資金調達をやり続けますか?」と確認していない(※少なくとも番組内では)点が気になるのだ。



 彼女が局側から十分な説明を受けていたなら、もう少し慎重かつ真心の通じ合える方法を採用していたように思う。



 僕は若槻さんが「簡単に脱ぐ女じゃない」と言った言葉を信じてるし、真摯な思いで子どもたちの未来に何かしたいと感じていたのも真実だと思っている。

 だから局側の説明不足にどこかずるさを感じてしまうのだ。



 TBSでは、「詳細はなるだけ18日の放送やホームページで明かす予定」とか。

 前述の4点のどこまで情報を開示するのか、学校の運営が持続可能な仕組みを持つまで若槻さんに何年も現地報告をさせてくれるのか、心して観よう。



 なお、僕は社会貢献が健全なスタイルで運営されることを望んでいるのであって、TBSや若槻さん、セーブ・ザ・チルドレンに私怨などない。


 この記事によって、社会貢献に対して寄付されるために行われる「テレビによる資金調達」が萎縮されないことを祈る。



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