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「ヌードで建てる学校」をめぐる疑問 〜驚きの展開!(43)
[2009年07月14日(火) ]


 若槻千夏さんが「インドに学校を建てるために」行った「セミヌードTシャツ」の販売収益によるチャリティが寄付先に断られたと発表された2月18日から、既に143日めです。

 しかし、このチャリティを番組で企画したTBSの番組ホームページには、まだ新着情報はありません。

 つまり、市民の善意で集められた「チャリティTシャツ」の売り上げ1200万円を、
TBSは今日も宙に浮かせたままでいるのです。

 さて、TBSが問題を解決しないまま、延々と視聴者にうんざり感を与え続けている一方、世の中には今より少しでもマシな時代状況を作り出そうと働いている人たちが一部で増えてきています。

 その一つは「社会起業家」ですが、たとえば、たった一人の低学歴のボクサーだって世界を変える貴重な人材なのです。

 「世界を変えたいなら、まず自分を変えろ」

 巷間よく言われるこの言葉は、まさにボクサーの戦うモチベーションです。

 昨日、テレビ朝日のテレメンタリーというドキュメント番組で、残酷ないじめに遭ってきた一人の少女がボクシングによって心身を鍛え直し、プロデビュー公式戦のリングに上るまでの物語を放送していましたね。

 女子プロボクサー・神田桃子さんの話です。

 ボクシングには、飽食の現代でさえ孤児院出身やいじめ克服など、社会の中で少数派的弱者として虐げられているオンナコドモ問題を自力で救える仕組みがあります。

 格差社会は中流資産層の下流化を意味しますが、そもそも下流資産層だった人たちの苦しみは変わらず、だからこそ少ないチャンスに賭けることで、自力救済という蜘蛛の糸を登ろうとするわけです。

 しかし、蜘蛛の糸だからこそ、そこに上る価値があり、それまでの不遇を「ハングリー精神」という味方に変えることさえできるのです。

 ただし、これはどのプロスポーツにも言えますが、現役時代の「その後」の生活を保障するものはどこにもありません。

 だからこそ、「その後」の生活にも夢が見られるようにするには、せめてプロデビューするまでにどんな社会的悪条件(両親の離婚、いじめ、低所得生活など)があったのかを広く伝えることに意味があるんです。

 なぜなら、神田さんと同じように今まさにいじめに遭っている子どもでも、「ボクシングなら自分を変えることができる」という夢が持てるからです。
 そして、その夢が次世代の子供向けでのものだけではなく、神田さん自身の頑張りが神田さん自身の引退後の生活にも影響するからです。

 いじめをボクシングで克服した。
 このシンプルな物語を映像化し、番組として放送すれば、多くの方が彼女を応援したくなります。

 彼女のいじめ克服体験を知る人が多ければ、引退後も彼女に講演を依頼したり、児童支援施設や少年刑務所などへの慰問や、本の執筆、トレーナーの道など、「食えるインフラ」を整えることができるでしょう。

 現状では、チャンピオンクラスか、よくてもランキング10位内で話題を振りまくキャラクターの持主しかメジャーになれませんから、引退後に食って行けません。

 しかし、チャンピオンでなくても、プロとして戦った経験は、有益です。
 その時点で、ボクシングを始める以前の問題は解決されているわけですから。
 それこそが貴重な財産であり、その物語に担保された「引退後」があるはずなのです。

 そのためには、プロボクサー一人ずつの広報支援が必要かもしれません。

 新聞やテレビ、ラジオ、インターネットなど、メディアにはそうした広報面における社会的役割を自覚する必要がありそうです。

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