若槻千夏さんが「インドに学校を建てるために」行った「セミヌードTシャツ」の販売収益によるチャリティが寄付先に断られたと発表された昨年2月18日から、既に323日めです。
しかし、このチャリティを番組で企画したTBSの番組ホームページには、まだ新着情報はありません。
つまり、市民の善意で集められた「チャリティTシャツ」の売り上げ1200万円を、TBSは今日も宙に浮かせたままでいるのです。
さて、TBSが問題を解決しないまま、1年間近くも視聴者にうんざり感を与え続けている一方、世の中には今より少しでもマシな時代状況を作り出そうと働く人たちが一部で増えてきています。
その一つは社会起業家ですが、社会起業家には「ソーシャルイノベーション」(社会変革)を起こす人、という異名があります。
ここでいう「社会変革」とは、従来の方法では解決出来ない社会的課題に対して、新しい方法を開発して解決に導こうとするアクションを意味します。
前回のブログ記事で「NPOシゴトノアトリエ」を紹介しましたが、彼らが毎年新春に行っている「おとなもにーとも皇居マラソン」は今年で3回目を迎えます。
NPOシゴトノアトリエは、精神科医によって薬漬けにされて気力を奪われてヘロヘロにされてしまった患者たちの中でも「もうこういうヘロヘロ生活は嫌だ!」と思い始めた人たちや、「そろそろひきこもりを辞め、ニート生活から抜け出さないとヤバイ!」と思い始めた若者たちに対して、インターネットや新聞取材などによって全国に「年に1度くらい、皇居1週(5キロ)をみんなで走ろう!」(歩いてもOK)と呼びかけているんですね。
要するに、既存の精神科ではいっこうに症状が治らなかったり、既存のニート支援活動にタッチしても全然ニート生活を辞められない人たちに向けて、「一緒にゴールまで走抜く」「共に汗を流し、苦しみを分かち合う」という(ありそうでなかった)方法で、一人、また一人と、当事者たちにひきこもり生活やニート状態、精神科への長期通院などを見直し、そこから這い上がるチャンスを提供してきたんですね。
実際、これまでにも遠く関西から参加し、その後、就職活動を始めた女性もいれば、今回もうつ病経験の持ち主やニート状態の方が参加していました。
ニートやひきこもりについて関心のない人は、「働いたら負け」と居直るニートの気持ち悪さに食傷しているかもしれません。
でも、彼らの一部には「本当はなんとか自立したいんだ」「自分一人ではダメでも、一緒に這い上がろうと手を差し伸べてくれる人には会いたいんだ」という本音そのままに、遠くからでも一人で新幹線に乗り、東京の皇居マラソンに参加する人だっているのです。
1月9日(土)に行われた「おとなもにーとも皇居マラソン」の様子は、NPOシゴトノアトリエの公式ブログであるこの記事やこの記事などを見れば、理解できると思います。
僕も参加したんですが、昨年参加して40代の衰えを感じていたので、終始歩き通しでした。
その程度の参加なら、誰にでも出来るはずです。
日頃から「社会貢献」を口にしながら、社会的弱者と一緒に苦しみ、共に汗を流すこのようなイベントから目を背けてしまう若い人が大勢いるのは、本当に嘆かわしいです。
走り終わって、集会所でみんなで食べた「ニート米」が本当に美味しかったです!
ニート米を買って食べるだけでも、ニート支援のNPOに対して収入を与えることになり、活動を支援することになるんですから、この「おとなもにーとも皇居マラソン」は、ニートのニートによるニートのためのイベントと言えるでしょう。
なぜ、NPOシゴトノアトリエの代表・遠藤一(えんどう・はじめ)くんがこういう取り組みを始めたのか?
それが気になったら、この記事をどうぞ。
来年の1月も、全国からニートやひきこもり、精神科通院者、リストカッターなどの経験者(当事者)たちが全国から集まってくるでしょう。
そして、例年通り、走り終わったら、一緒に食事をしながら打ち解けあい、友達になり、「生きるのも悪くないな」と思ってもらえると思います。
だから僕は来年も参加しますし、当事者ならびに「一緒に苦しみ、共に汗を流したい」と思ってくれる支援者が1人でも増えてくれることを祈っています。
たった1回の「走る」(歩く)イベントから、人生が一変することだってあるのですから!
