若槻千夏さんが「インドに学校を建てるために」行った「セミヌードTシャツ」の販売収益によるチャリティが寄付先に断られたと発表された2月18日から、既に248日めです。
しかし、このチャリティを番組で企画したTBSの番組ホームページには、まだ新着情報はありません。
つまり、市民の善意で集められた「チャリティTシャツ」の売り上げ1200万円を、TBSは今日も宙に浮かせたままでいるのです。
さて、TBSが問題を解決しないまま、200日間以上も視聴者にうんざり感を与え続けている一方、世の中には今より少しでもマシな時代状況を作り出そうと働く人たちが一部で増えてきています。
ただし、それを報じるメディアは意外に少ないのが現状です。
僕が連載している社会貢献雑誌『オルタナ』は、CSR、社会起業、その他のソーシャルアクションなど、毎号新たなムーブメントを紹介していますが、同じようなコンセプトでは『ソトコト』『アイソス』など一部の雑誌しかソーシャルイノベーション的な話題を見かけることは少ないのです。
僕は、ソーシャルイノベーションにはエンターテインメント性が十分にあると思っています。
昔ならSFにワクワクした人(今はもう中高年)にも、「おっ!」とトキメキを蘇らせるような話題が、ソーシャルイノベーションの業界には多いのに、今一つ盛り上がりに欠ける気がするのは、娯楽性をふまえた編集方針が不足しているからかもしれません。
僕は『チェンジメーカー』を書いたカメラマンの渡邊奈々さんのように社会起業家をセレブなロック・アーチストのように撮影してもかっこいいと感じますし、ドラマチックな起業ストーリーを漫画で見せても面白いと感じます。
『オルタナ』でも、表紙にミュージシャンの小林武史さんが登場したら部数が上がりましたから、毎号、ソーシャル・セレブな人たちを登場させてもいい気がしますね。
ソーシャルイノベータが作る未来は、今よりもっとワクワクできるもののはずですから、それを先取りにしたビジョンを誌面にベタに見せることが、ソーシャルイノベーションをもっと楽しみながら享受するのに必要な気がするのです。
さらに言うなら、「オルタナ」も、「買うだけで社会貢献」になるよう、単価を上げてもいいから寄付付き雑誌になるといいなぁ、と勝手に思ってます。
毎号買えば買うほど、「オルタナ」のある表参道に1本ずつ木々が増え、雑誌の成長と同時に表参道が緑豊かになっていくという「見える形での社会貢献」とセットであれば、読者と編集部の距離はもっと近くなり、「市民と一緒に確実に世の中を変えていく」というムーブメントにつながる気がするんですけど、森編集長、いかがですかね?