若槻千夏さんが「インドに学校を建てるために」行った「セミヌードTシャツ」の販売収益によるチャリティが寄付先に断られたと発表された2月18日から、既に308日めです。
しかし、このチャリティを番組で企画したTBSの
番組ホームページには、まだ新着情報はありません。
つまり、市民の善意で集められた「チャリティTシャツ」の売り上げ1200万円を、TBSは今日も宙に浮かせたままでいるのです。
おそらく2010年の年明け早々にも大問題として大きな話題になるかもしれません。
さて、TBSが問題を解決しないまま、300日間以上も視聴者にうんざり感を与え続けている一方、世の中には今より少しでもマシな時代状況を作り出そうと働く人たちが一部で増えてきています。
そのひとつは「社会起業家」ですが、社会起業家に限らず、ソーシャルアクション全般についてのプレスリリースや情報を僕は集めています。
僕の本業はフリーライターですから、尊敬に価するようなソーシャルアクションは取材し、雑誌・新聞・ブログなどで記事を執筆し、より多くの人に知ってもらえるように努力するのが仕事です。
そういうライターはほとんどいないくらい少ないので、「ソーシャルアクション界の広報マン」と呼んでもらっても構いません(笑)。
特別にそういう情報が届かなくても、自分で探してブログで紹介したり、雑誌記事として企画を編集部に持ちだりしているぐらいですから、ソーシャルアクションは大好物なんですね。
で、そんな僕は、いまご欄のブログではなく、
もうひとつのブログでソーシャルアクションのネタを常時公募しています。
で、来年(2010年)未明からは上記ブログをメインブログ(公式ブログ)にしていくので、ぜひ今からブックマークしておいてくださいな。
今回はTwitter(@conisshow)経由で、ソーシャルアクションを行っている会社から、素敵なネタが届いたので、全文紹介させていただきます。
㈱ケンエレファントでは、
廃材再生ブランド『NWSD(ニューズド)』として、今から2年ほど前に立ち上がりました。
ケンエレファントはオマケ(ノベルティ)を作る会社です。
ニューズドプロジェクト立ち上げのきっかけは、障害者小規模作業所にボランティアで行き、
作業所で廃品回収をしていることを知ったこと。
廃品と障害者作業所で、「なにか面白いことができないか?」と思いついたのが始まりです。
モデルとなったのは、流行のフライターグ。
以降、商品化できそうな廃材を集めプロジェクトをすすめてきました。
①新聞バッグ作り(NWSD-PAPER)
障害者小規模作業所が回収していたのが古新聞でした。
まずはこの新聞紙からバッグを折って、かっこよくして販売しようとスタートしました。
しかし、ビジネスモデルとして成立させることが難しくて、結果、作業所のスタッフとのワークショップだけの活動になってしまったのですが、これが功を奏して、作業所とのネットワークができました。
今は、プロモーション用として使用したり、自社サイトで販売しています。
生産・開発は、社会福祉法人 清瀬わかば会【東京都清瀬市】
②シートベルト&エアバッグ(NWSD-DRIVE)
当初は、完全にフライターグのパクリがしたくてしたくて国産のトラック幌を探していました。
しかし、まるで見つかりませんでした。(日本のトラック幌は、ジェラルミン製ばかり!)
そこで、知り合いの車屋さんの紹介を経て、シートベルトの入手先を探したところ、
エコアール(解体業者)に辿り着きました。
ここは、年間何万台という自動車を解体しており環境意識の高いエコアール社長のご厚意もあり、シートベルトとエアバッグをご提供いただいています。
紆余曲折を経て、シートベルトは今はネームタグとして流通しています。
現在では、文具メーカーのハイタイド社よりOEM生産を受注し、全国のハイタイド取扱い店にて販売されております。
http://store.shopping.yahoo.co.jp/htdd/142458.html 自社サイトでも販売しています。
こちらは福祉作業所に仕事の依頼を出していません。
③サーフボード廃樹脂を利用したアクセサリー(NWSD-SURF)
鎌倉山にある、サーフショップ『スムースボディー』では、サーフボードを作る際にでる、ポリエステルの廃棄樹脂を加工して、オブジェやアクセサリーに加工していました。
昔から、湘南界隈のサーファーの間ではこの樹脂を加工してアクセサリーにして彼女にプレゼントしたりしていたそうです。
この樹脂を商品化して、販売したことがキッカケでNWSDプロジェクトは、一気に?注目されるようになりはじめました。
また、この樹脂は環境団体でもあるサーフライダーファンデーションとコラボしており、売上げの一部を寄付しています。
また、アクセサリー紐の取り付け作業は、社会福祉法人清瀬わかば会浦島共同作業所 【横浜市】にてお願いしています。
④デニム廃材利用(NWSD-DENIM)
カイハラ㈱の協力より廃材にしていまうデニム生地を供給頂き、箸袋を製造開始する予定です。
現在は、NPO法人 せいらん福祉会【京都】で縫製等をお願いしています。
⑤間伐材(NWSDーWOOD)
高知県四万十町の『四万十の森』から間伐されたヒノキを使いたいとスタートしましたが、一般商品としてアイデンティティを出すのが難しいのと、他社との差別化がうまくできずに未だ一般販売に踏み切れてはいません。
販促品のコースターとして展開し、エコ雑誌、『ソトコト』の付録として使用されました。
http://magabon.yomiuri.co.jp/choiyomi/?zas=54&kng=2781 こちらも福祉作業所に依頼はしていません。
以上は、この2年間でできたことだそうで、いやはや、物凄い速さで試行錯誤が繰り返され、ソーシャルアクションが実現し、ビジネスとしても廻っているわけですから、こうした成功事例を本当はどんどん新聞やテレビなどが拾って、ソーシャルビジネスの豊かさ、面白さ、有意義さを訴えてほしいですね。
そのためには、報道する仕事に従事している人間こそが「公共性」に対してもっと関心を持つ必要があるように思います。
時代は、政治や行政、従来型のビジネスで廻っているのではなく、常に次の新しいイノベーションによって新しい風景を見せてくれるわけですから、本当に画期的なものは何なのかについて敏感になっていたいものですね。
2010年も、このブログのタイトル通り、君は弱者と同じ世界に生きています。
あなたが見ようとしなくても、常に弱者はあなたと同じこの時代にこの世界の空気を吸って生きています。
自分だけ幸せになろうなんて浅ましいことを考えるより、共に苦しみ、共に泣き、みんなで一緒に這い上がろうじゃありませんか!
昨日からうつ病と睡眠障害の改造人間を居候に招いて一緒に暮らし始めた、40代独身男からの呼びかけです。