寝返り理論[2008年09月18日(木) ]

キャリア・アドバイザーの松尾順です。


あなたは、今の仕事を始めてから何年目ですか?

「仕事」というのは、現在のポジションでやっている仕事の種類や内容のことです。

まだ始めたばかりの方は、いろいろと慣れなくて大変でしょうね。

でも、それだけに新鮮な毎日。最初はわからなかったことが、だんだんとわかってきたり、できなかったことが、少しずつできるようになることが楽しいと感じる日もあるのではないでしょうか。


一方、もう何年も同じ仕事をやっている方の中には、既に達人の域に達していて、鼻唄を歌いながら楽に仕事を終えられるようになっている人もいるでしょう。

ただ、今の仕事にすっかり慣れてしまっただけに、新鮮味はもはや感じられないかもしれません。

もちろん、毎日充実感を持って仕事ができているのであれば問題はありません!

しかし、ふとした拍子に、仕事に対する不快感や違和感、将来に対する不安感など、ざらついた感情が頭をもたげてくることがあるなら、その思いを打ち消そうとせず、なぜそんな気持ちになったか立ち止まって考えてみることをオススメします。



多くの人は、同じ会社で同じ仕事を長く続けていると惰性状態に陥りがちですよね。

そして、「なんのためにこの仕事をやっているのか」といったそもそもの目的や将来の夢を見失ってしまい、深く考えることなく、決まりきった手順・行動を毎日繰り返してしまう。

でも、そんな状態になっても、無意識の中では

「このままではよくないぞ・・・!」

という思いが増殖しています。

その結果、不快感や違和感などのネガティブな感情となって現れてくるのです。


つまり、そうした感情は、自分自身が自分に対して鳴らしているアラーム、つまり「警戒信号」なのです。

警戒信号なのですから、気が滅入るからなどと強制終了してはいけません。

その警戒信号の持つ意味を考えてみるのです。

おそらく、その警戒信号は、

「そろそろ仕事の内容そのものか、もしくは仕事のやり方を変える時期だよ」

という意味であることが多いでしょう。

「現状のままを続けていてもこれ以上の成長はないし、自分の可能性は拡がらないよ。変化をしかける時だよ」

ということを教えてくれているのです。



コピーライターとして有名な、糸井重里さんは、以前から

「寝返り理論」

というユニークな理論を提唱されています。

病気になって同じ姿勢で寝続けると背中に床ずれができますが、この原因は、体の重みで血流が滞ってしまうためです。

ですから、血が滞らないようにするには、寝返りを打つことが必要なのです。


仕事でも同様で、「滞っている」と思ったら、

“寝返りを打つ”

つまり、別の仕事をやってみたり、仕事のやり方を変えるなど、何かを変えてみるのです。

そのことによって、新たな成長や可能性がひらけてきます。


会社にお勤めの方は、「そうは言っても自分の願いどおりに別の部署とかに異動させてもらえるわけじゃないし、仕事のやり方だって勝手に変えられない」と反論されるかもしれません。

でも、会社って意外に柔軟なんですよ。

現状を変えたいという強い思いがあればたいていのことは受け入れてくれるものです。

(もちろん、その変化は会社にとってもよい効果をもたらすものであることが必要ですけど)


前述したように、なにも考えずに同じ仕事を繰り返していると、、なかなか「仕事が滞っている」ということも感じられなくなってしまうものです。

ふとした瞬間に浮上してくる「ざらついた感情」こそが警戒信号です。

そんな感情が生まれてきたら、それは変化をしかける時なのです。

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