キャリア・アドバイザーの松尾順です。
猛暑となった今夏。
北京オリンピックでは、別の意味で‘熱い’戦いが繰り広げられています。
厳しいメダル獲得競争が予想された中、日本代表選手はなかなかに健闘してますね。お盆休み中は、テレビに釘付けの方が多かったのではないでしょうか?
さて、小さいころからスポーツに打ち込んできた人たちにとって、「オリンピック」は別格の存在ですよね。
「オリンピックに出場してみたい」
こう漠然とでも思わない人はいないのではないでしょうか。
もちろん、ほとんどの人はどこかの段階で自分の能力の限界を悟り、オリンピック出場を早々とあきらめてしまいます。
また、あきらめずに努力を重ねたとしても、ぎりぎりのところでオリンピック代表選手の選考から漏れてしまう人がいます。
ですから、今、北京オリンピックの舞台に立っている選手たちは、つらい練習に耐え、日本代表の座を目指す競争に勝ち抜いてきた人。
メダルを得るかどうかに関わらず、オリンピックに出場したというだけで賞賛に値しますよね。
ところで、オリンピック出場選手の中で、小さい頃から
「オリンピック出場は間違いない」
と周囲が認めるほどの才能を示していた人はほんの一握りでしょう。
むしろ、ほとんどの選手は、
「オリンピックに出たい!」
などと口にしたら、
「なに言ってるんだ、お前がオリンピックに出場できるわけないじゃないか・・・」
と、親や友人たちから軽く鼻であしらわれたことがあったのではないでしょうか。
しかし、オリンピック出場を果たした選手の多くは、そんな周囲の嘲笑にめげることなく、オリンピック出場の「夢」を決して捨てなかったからこそ今があるのです。
今、オリンピック出場の「夢」と書きましたが、選手が一番最初に抱くのは「夢」のはるか以前の段階、すなわち、なんの根拠のない、とても実現しそうもない「妄想」です。
単なる「妄想」だからこそ、周囲から嘲笑されてしまうのです。
でも、まず「妄想」しなければ何も始まりません。
妄想が高じて、より具体性の高い「夢」となり、さらに明確な達成日を設定することで「目標」となるからです。
スポーツに限らず、人類の文明の発展を支えてきた様々な発見・発明は、やはり「妄想」から始まっていますよね。
例えば、「鳥のように空を飛びたい」という、最初は誰もが嘲笑したであろう妄想を人が抱かなかったら、いまだ「飛行機」は誕生していないはずです。
一人ひとりの人生もまた、「妄想」することから作られていきます。
ミュージシャンとして、またエンタテイメント・プロデューサーとして成功したつんく♂は、自伝的な最新著書『一番になる人』(サンマーク出版)で、次のように書いています。
“妄想を抱くことから、ほんとうの人生は始まる。
いや、もっといえば、妄想を抱かないかぎり、
大きな仕事はなし得ない。”
さらに、つんく♂は、妄想と夢や目標の違いについて次のように説明しています。
“夢が心のなかで描くものであり、
目標が頭のなかで立てるものだとすれば、
妄想には体の内側から湧き上ってくるような感覚があります。
いてもたってもいられなくなるような、
どこか突き動かされるような感覚、
それが妄想なのです。”
内側から湧き上ってくるのが「妄想」である、というのは実に的確な表現だと私は思います。
なぜその妄想に取り付かれているのか説明できない。ただただ、自分の内なる魂がそうさせてしまう。
妄想せざるを得ないことこそ、あなたの人生における使命であり、生きる意味なのだと思います。
周囲の嘲笑に屈することなく、おおいに「妄想」しようではありませんか!
>> つんく♂オフィシャルウェブサイト